ここは、とにかく何がすごいって、
ここにも仏塔

あそこにも仏塔

見渡す限り仏塔仏塔仏塔仏塔仏塔仏塔…

これが無限仏塔ってやつです。
そしてこの街のすごいところはこんな無限仏塔を眺めてのんびりしているだけ夕焼けの時間になってしまうことです。

仏塔の無限ループです。
そしてここでもボンジュール、ダンケなんちゃらの嵐です。

ここバガンで仏塔めぐり以外にしたことといえば、
とりあえず仏教の聖地を汚さぬように自らをこんな姿から

爽やか(だと思っている)に変身したり、

ちなみにカット料まさかの2000チャット(約200円)。
とりあえず飲んだり、


それから妹と遊んだりしてました。

そうなんです、僕実はミャンマー人!
ってのはあからさまな嘘で、この子はバガンの仏像の前にある家の5人姉妹の長女ティリちゃん。

朝、仏塔を巡ってる途中、道に迷って腹空かせてぶっ倒れそうなときにこの家にたどり着いたら(割とガチ)、タダで朝ごはんごちそうしてくれて、休ませてくれました。

その上、バガンにいる間、ティリちゃんがずっと一緒に仏塔をまわってくれるとのこと。
てなわけで、ずっとこの二日間は17歳のティリちゃんと甘くてとろけてまいそうな時間を過ごしておりました。
にしても17歳ってこんなに幼かったけかってくらい甘やかしてきます。
仏塔に隠れて驚かしてきたり、
いきなりお腹つんつんしてきたり、
こんな格好しておどけてみたり、

もうね、お兄たんはね、もうダメ…
マジ、完全疑似妹体験です。
妹に甘いお兄たんは見栄はって一人だったら絶対食べないようなご飯もごちそうしちゃいます。いうて3000チャット(約330円)ですが。吉○家おごったみたいなもんか…


5人姉妹のお姉さんともあって彼女もお兄さんが欲しかったのでしょうか。
そんなことはさておき、現地っ娘のティリちゃんはボンジュール、ダンケなんちゃら(いつまでもやめません)であふれてない秘境へいろいろと案内してくれました。
そんな中で現地の貧しさを垣間見ることも。
この、女性もある仏塔の前に住んでいます。

ただめちゃめちゃ貧しい。
貧しすぎてこの娘さんは父親から売春を強要され23歳にして誰との子かわからない子供が三人もいるのだとか。
更にこの親父自体もクソすぎて妻を二人もち、その妻同士が家で毎日ケンカしてるんだって。
これもミャンマーの現実。
実際ティリちゃんも家の手伝いをするために学校をやめなければならず、ご飯も毎日決まったものしか食べられないのだとか。
ヤンゴンで感じたミャンマーの生活水準の高さとは全く逆のものをバガンでは感じさせられました。
でも、貧しくてもとても本当に優しく、相手を思いやってくれる人が多い。
ティリちゃんの家族はもちろんだし、この女性も、めっちゃ貧しいのに、お茶とかお菓子とか食べてってと笑顔で言ってくれる。
そんな好意に対してこの旅通じてだけどあまり多くを応えられないもどかしさ。
旅人としてこの地に来ているだけのいわゆる「楽な身分」ってものが生むなんともいえない申し訳なさなのかもしれません。
常に笑顔にあふれるティリちゃんの家族。


僕が行くと常に笑顔で迎えてくれ、言葉はわからずとも必死にコミュニケーションとってくれました。
最後にティリちゃんと(ほっぺたにハート塗ってくれました。恥ずかし!)。

金に飢えた売り子がたくさんいたツーリスティックな街バガンでこんな素敵な家族に会えたのはとても幸せでした。
ミャンマー最後の目的地は湖!