ことばが遅い。
ことばが続かない。
ことばの世界が広がらない。
ことばを覚えられない。
子どもは成長していくにつれ、言葉を覚えていき、
集団生活をするようになるとコミュニケーションの世界も広がって行きます。
しかし障害により、言葉の世界、コミュニケーションの世界が広がらない子どももいます。
親としては、愛するわが子とスムーズにコミュニケーションすることが出来ず、
不安になったり焦ったりしながらも、ほかの子どもたちとふれあう機会が増えれば、
徐々に言葉も覚えて会話も出来るようになるのではと、希望を持ちます。
現実的に、言葉の世界を広げていく可能性が高い支援ツールは、PECSです。
ことばを発することが無くても、コミュニケーションをすることはできます。
PECSはその最も有効な支援ツールの一つです。
声を発するにはどんな方法があるのでしょうか。
言語療法士が主な役割を果たすことになるかと思いますが、
音楽も実は有効なのではないかと思っています。
日本の童謡は言葉の抑揚が自然にメロディに結びついた、
言葉のお手本のような役割を果たしていると思っています。
日本語の抑揚をメロディに乗せて口ずさむことができる。
例えば、お昼寝や夜寝る前など子どもがリラックスしているときに一緒に横になり、
ゆっくりと一曲歌ってみる。
公文カードなどで童謡の歌詞を指で追いながら、歌ってみる。
子どもが嫌がる場合は出来ませんが、
そうでなければ、ほんの1,2分もあれば出来ることなので続けてやってみる。
歌は上手い下手はあまり関係ないので、
こちら側は上手く歌おうとしないで童心に返った気持ちで、
楽しみながらやったほうが良いです。(子どもは感じ取りますから)
絵カードを指さしながら「お馬の親子」を歌うとします。
ことばにメロディを乗せることが出来ると、
「お・う・ま(の)」と途切れる発声ではなく、
抑揚のある言葉としての「おうま」が聴覚と視覚で認識することが出来ます。
「ポックリポックリ(あるく)」はリズム感のある言葉で、身体でイメージできます。
次は、「おうまの♪」までコチラが歌う。
そのときに、片手をマイクを握りしめた形にして歌う。
で、そのマイクの手を子どもの口元に向けます。
コチラは歌わず、ハミングするかリズムをとるかで、
「親子は♪」を子どもが口ずさむことができるように促す。
(歌わずとも何らかのリアクションがあればOK)
次も同じように。
「仲良し♪」→「こよし♪(子ども)」
「いつでも♪」→「いっしょに♪」
「ポックリポックリ♪」→「あるく♪」
これは抑揚のある言葉を認識するための手段として使えます。
会話を促すには、やはりPECSのようなコミュニケションスキルが有効です。
その際に、カードでイメージできた絵や言葉「馬、親子、一緒、歩く」は、
PECSを使うことでさらに言葉の世界を広げていくことに繋がります。
自分の言いたいことをどうやったら伝えられるのか。
だれに、どのようにして伝えればいいのか。

