最終章もいよいよ佳境に入ってきました。
冒頭……カフェのテーブルに座り、マシンに話しかけるフィンチ。
私は死ぬ覚悟ができている。でも友人たちに生き残る道はあるだろうか?
そのソニャーレ・カフェは10年前、グレースと来た思い出の場所だった。
そして、フィンチがサマリタンに見つかったのは、
ここでオープンシステムのマシンに話しかけたせいだった。
カフェから逃げるように帰ったフィンチは、
ルートの反対をよそに、マシンを再びクローズにする。
だがルートはその前にひそかにマシンに防衛力を加えていた。
ただしフィンチの指示しか聞かないように――。
ここから先ネタバレご注意ください。
フィンチを守るために仲間たちが結集
今回、マシンがはじき出したのはなんとフィンチの番号だった。
リースとルートはさっそくサマリタンの送り込んだ殺し屋と交戦し、フィンチを救出。
フィンチはイライアスの手引きで隠れ家へ避難することになった。
リースとファスコは殺し屋が持っていた名刺をもとにテンポラリー・レゾルーションという会社へ、黒幕を捜しに向かうが、そこでもまた激しい銃撃戦が待っていた。
イライアスの最期
イライアスは手下に警備させた団地にフィンチを連れて隠れるが、
いつもギャングの縄張り争いで騒がしい団地が静かなために逆に怪しまれ、
サマリタンの追っ手がすぐにやってきた。
イライアスは手下の加勢を受けながらフィンチを守ろうとするが、
車に乗り込む直前、敵に射殺され、フィンチは連れ去られる。
グリアとの対峙
フィンチが連れていかれたのはグリアが待つ駐車場。
「マシンと友人の居場所を言うつもりはない。私を殺せ」とフィンチが言うと
「サマリタンは君の死を望んでいない」というグリア。「いつか君は自らサマリタンに協力したくなる」と。
グリアは部下にフィンチの移送を命じたが、そこへルートとショウが現れた。
ルートとショウの時間
駆けつけた2人は、サマリタンと激しい撃ち合いを繰り広げる。
銃撃戦のさなか、「あなたのことを考えた。シュミレーションの世界の話よ」と
ルートは傷ついたショウを励ますかのように話し続ける。
「その話、あとにしない!?」とあきれながらも微笑むショウ。
私たちはあくまでも“形(シェイプ)”でいつかは消える。
だったらシステム内の情報や音のように調和できるかも、と
2人は並んで銃を撃ち続け、あっという間に敵を一掃。
フィンチを救出する。
ここで、サマリタンはフィンチを“勧誘/尋問”から“排除”対象へと切り替える。
く~!この演出はもう確信犯ですね。敵、なんて弱いの?というギモンは置いといて
ルートとショウの最後の見せ場。カッコいいとしか言いようがない。
ところが、さらに大型のマシンガンを搭載した新たなサマリタンが到着、
ショウはフィンチを連れて逃げろと叫び、ルートはやむなく従う。
逃走の果て
車を走らせるルートは、イライアスを失って落ち込むフィンチに
「マシンがいる限り、私たちは死なない。
不快かもしれないけど、時には戦わなきゃならない」と説得するが、
「すでに負け戦だ、死ぬ前の悪あがきだ」と戦意喪失のフィンチ。
そのとき、2人の車をサマリタンから指令を受けたブラックウェルが狙撃、
ハンドルを切ってフィンチを守ろうとしたルートが被弾する。
行く手にはNY市警がバリケードを作っていた。
警察のほうがマシと判断したフィンチは投降することを選び、
重体のルートは病院へ運ばれる。
駆けつけたリース、ショウ、ファスコは、二手に分かれて
2人をサマリタンの追っ手から守りに行く。
フィンチ、決断の時
署でFBIの取り調べを受けるフィンチは、捜査官の言葉をよそに話し出す。
私はこれまで自分のルールに従ってきた。
正しいルールに従っていればいつか勝てると信じていた、だがそれは違った。
このまま友人を死なせ、望みが消えるのか、
私のルールにこだわり、世界を支配されるのか
私は君を殺す
それは、サマリタンの監視カメラへ戦いを宣言する言葉だった。
留置場に入れられる前、壁の電話が鳴る。
受話器を取ると聞こえてきたのはルートの声。
マシンがルートの声を選んだことを知り、フィンチはルートの死を悟る。
フィンチはマシンに尋ねる。「ここから私を出すことはできるか?」
マシンは電源を落とし、刑務所の機能を停止させ、600人の囚人とともにフィンチを逃がす。
刑務所に駆けつけたリースとショウは、ファスコによりルートの死を伝えられる。
――――――
連日の訃報……しかもどちらもWの訃報で
最終回まであと4話というところでイライアスとルートが亡くなってしまいました。
それも、2人ともフィンチを守るために。
フィンチはどうせサマリタンと戦ったって勝てっこないと、
マシンと心中してもいいぐらいの捨て鉢な気持ちだったんだけど、
ここへきて大切な友人を2人も失くし、めらめらと戦意がこみ上げてきました。
フィンチがどんな手段でサマリタンを倒そうとしてるのか、
凡人には全く見当がつきませんが、
もはや今までの平和主義のフィンチとは違うってことだけは確かなようですね。
せっかくショウが戻って、ルートとの2ショットが見られたのに、
こんなことになってしまって残念。
ショウはルートの死の知らせにも表情をくずさなかったけど、
怒りと悲しみをぐっと抑え込んでるのがわかってかえって切ないです。
さて、残る3話はマシンの声となってルートが登場するんですね。
マシンが彼女の声を選ぶのは予想できたけど、
実際そうなると、まるでマシンに心があるかのようでぐっとくる。
ルートが「彼女」と呼び続けた想いにマシンが応えたかのように感じます。
さて、あと3話。
もう悲しいのはいやだな…………
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