このブログの読者の方は、もうお分かりかと思います。
人間は自分を客観的に見られない生き物です。
客観的な見方ができない、
つまり、「戦略」など論理的に考えることが苦手です。
消費行動は「合理的な判断」の結果ではない、
ということに気づかれたかと思います。
このことが分かれば、どのような行動をとればいいのか答えは見つかります。
最近、腕時計が売れないとなげく日本の大手メーカーがあります。
しかし、スイスのメーカーは鼻息が荒いそうです。
スイスの時計は高額なのに売れています。
この違いはどこにあるのでしょうか。
今、腕時計を身につけている人はどれだけいるでしょうか。
私は、携帯電話を使い始めてから日常的に腕時計は使っていません。
時刻は携帯電話や街頭の時計でわかります。
つまり、時間を知るという時計の役割は終わっています。
腕時計をひとつのファッション・アクセサリーと考えれば、どうでしょうか。
ロレックスなどブランドの「価値」にお金を払っているのです。
では、ブランドという価値に合理的な説明ができる人はいるでしょうか。
きっと、合理的な説明などできないでしょう。
赤字で苦しんでいる会社を再建するにあたり、必ず議論になるのが「値段」と「価値」です。
これは、業績が低迷している会社についても同じです。
論理的に考えるのが難しいからこそ、「高いのに売れる」という現象が起こります。
デフレ経済のもとで「安くなければ売れない」、「安いから買う」が社会通念とされています。
その一方で「高いのに売れる」ケースも少なくありません。
高くても買われていく結果、そこにライバルが参入しコストダウンがはじまります。
すると、普及価格帯が市場を占拠していきます。
時計も最初は高級品でしたが、一般に普及しさらにデジタル化によって安価でより便利になっていきました。
時計をいくつも持っているのは当たり前という時代もありました。
しかし、今では「欲しくないから安くても買わない」人と「高くても欲しければ買う」人がいます。
モノの「値段」と「価値」というものは、不条理なものです。
その不条理をどう考え「価値」を高めるかが重要な鍵となります。
技術的な品質も大切ですが、「価値ある情報」を付加することを忘れてはなりません。
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