今日は、テレビの視聴率について、今一度、考察してみましょう。
最近、世帯とか個人とかコア世代とか、いろいろな視聴率の区分がありますが、とりあえず結論から申しあげます。
テレビの視聴率って、朝から晩までテレビ漬けのご高齢者が観ている番組の視聴割合です。
もちろん、テレビをつけっぱなしにしてお昼寝している時間も視聴率へカウントされます。
その視聴率が、民放のスポンサー広告料の基礎データとなるそうですから、ちょっとだけ笑ってしまいます。
調査している会社は、今ではビデオリサーチの1社だけだそうです。
そして、サンプリングしている数は、対象地区や世帯数は増やしてはいるものの、たかだか数百から数千の間です。
「多様化する視聴者の実像をあらわす」とはおっしゃっていますが、果たしてほんとなのかなと思ってしまいます。
また今後、レコーダー経由での視聴率も把握できるようにするそうですが、これまたとてもおかしなお話なのです。
レコーダーで再生する時は、よほどのCM好きのマニアックな方でない限り、余計なCMはスキップボタンですべて飛ばして観ますよね。
民放の1時間番組って、CMなどを除くと正味45分くらいなものです。
残りの15分もあれば、ネット検索とかラインやメールへの返信、はたまたおトイレタイムなど、時間を有効に使えますよね。
若い方人たちは、ご高齢者と違って、ありあまる時間はありませんので、15分といえどもたいへん貴重なのです。
以上、今のテレビの視聴率って、ご高齢者が好きな番組のランキングと化しているのが実態のような気がしてなりません。