子どもの頃、「怖い」と思ったことが
大人になった今もずっと影響し続けていることがあります。
例えば、お父さんがお酒を飲むと暴れて
怖い思いをしていたとします。
怒鳴り声が怖くて、大きな声にビクっとしてしまう、
人が大声を出していると、体が固まってしまう、など
子どもの頃の恐怖の体験は、ずっと体の反応して
残ってしまうことがあるのです。
こういった過去の体験でのネガティブな思い(トラウマともいう)
は、そのときのままそこにあり続けていて、同じような感情の体験が
あるたびに体の反応を起こしてしまいます。
このような過去の感情に対してアプローチしていくのが
インナーチャイルドセラピーという方法です。
先日、セラピーを受けてくださったNさん、
子どもの頃、
お父さんがお酒を飲んでは暴れる姿を見て育ちました。
怖くて耳をふさぎながら固まる自分、
そして、お父さんの暴力を押さえつける家族の姿を見て
お父さんが可哀想になってしまい、お父さんを助けに行く自分
恐怖に固まる自分と、恐怖の中、お父さんを助けに行く自分とが
セットになっている、という状態になっていました。
お父さんの味方に付いてあげると
お父さんは安心して落ち着くのです。
「お父さんの味方をしてくれるのはNちゃんだけだ」と言って。
これ、一見褒められることでもあるのでね
分かりにくくなってしまうのですが、
本来は子どもと言うのは親に保護されるものなのに
こういうケースの場合、親を保護するのは幼い自分、
になってしまっているんですね。立場が逆転しているんです。
お父さんから認めてもらえる唯一の場面が
「お父さんが暴れたとき」というおかしな法則が
出来上がってしまっていたわけです。
そしてある意味、お父さんも
これを利用して「無条件の愛」をもらいたがっていた、
ということになります。
それに答えるために
「恐怖で怯える自分」を無視して「お父さんを助ける自分」を
作り上げていたということになります。
ここでパターンを変えるためにやることは
まずは「恐怖で怯えて固まる自分を無視しない」になります。
今まで、その子を無視して「お父さんを助けに行くヒーロー」
みたいなのを演じていたということになるので、それをやめます。
お父さんの「助けに来てもらいたい」という意図に乗らない、
ということになります。
それを実行すると起こるであろうことは
「お父さんから責められる」になります。
自分が責められる対象になる場合もあるし
他の人が「お前のせいでNちゃんが言うこと聞いてくれなくなった」
と言われるか、です。
どちらにしても、罪悪感を持たせるという方法で、
それに対抗してきます。
今でも、何かあるとチラッと「罪悪感」を抱かせて
「私が優しくしてあげないからいけないんだ」みたいに
思ってしまう、みたいな感じになります。
要は一言でいってしまうとただの
「かまってちゃん」であり、かまってあげないと拗ねる
子どものままの部分が出ちゃっている親、ということになります。
そこを、やり続けると、子育て終了できない親と
親離れできない子どもの図が続きつづけることになるので
ここをお互いに終了させていくことができると
止まっている部分が流れ出すのですね。
エネルギーの流れ方が正常になるので
本来の自分で生きることができるようになります。
これがインナーチャイルドセラピーで
やっていることになります。
過去の「恐怖で固まる自分」を救い出すのは
「恐怖を超えている未来の自分」です。
「今」の自分は、まだ
「怒鳴る人の前では固まってしまう」かもしれない。
でも、過去の怖がる自分を手をつないで「大丈夫だよ」と
言えている自分は、もう「恐怖を超えている自分」になるので
そうなると「今の自分」は未来の自分と統合できてます。
いつも、この自分が過去の自分と手をつないで
一緒に歩いてあげていれば
たとえ、目の前に恐怖を感じる出来事があったときも
パニックになることなく、冷静に判断して的確な行動をできる人
になれるのです。
これができるのが
「本来のNさんの姿」ということになります。
本来の自分のカギを握っているのは
「過去の自分」で、そのカギを開けるのは「未来の自分」です。
「今」は、実はもうそう思ったときは過去なので
今、と思っている出来事のほんのちょっと前までが未来
ということになります。
なので、今の自分が今をキャッチして何かを選択する
ほんのちょっと前が「未来」ということになるので
今の選択と行動を「今までとは違う」にすると
未来は変わります。
今の自分が「本当の自分」で生きていないな~と思う方は
ぜひインナーチャイルドセラピー」をやってみてくださいね。
インナーチャイルドセラピー講座もあります。
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