3年前、ジナンくんが入学した中学は
同じ小学校からその中学に行く子が
3人しかいなくて
誰も知り合いのいないクラスになりました。
その中学には違う小学校から
たくさん来ていたので
もう、初日からグループができていて
うちの子はどのグループにも
入ることができなかったみたいで
うちに帰ってくると
「今日は誰とも口を利かなかった」と
私に報告してきました。
内気な子ではなかったので
そのうち友達出来るでしょ、と思っていたのですが
次の日も、その次の日も
「今日も誰とも話さなかった」
「友達欲しいな~~」と
うちに帰ってくるたびに
私に言ってくるのです。
さすがにだんだん心配になってきたのですが
「あ~これは私の不安なんだな」と思って
過去の自分を振り返ってみると
私自身も小学校卒業と同時に引っ越しをして
誰も知り合いのいない中学に入学して
ひとりぼっちの孤独感を味わっていたな~ってことを
思い出しました。
でも、あの時の私は
母に「友達ができない」なんてことは言えなかったな~
母は私が学校でちゃんとやれてるのかなんてことは
気にする人ではなかったので
大丈夫なふりして学校に行くしかなかった。
本当は、全然大丈夫なんかじゃなくて
自分の居場所を、どこに置いたらいいのか
わからない感じに
どうしたらいいのかわからなかった。
そんなことを思い出しながら
その時の自分に
「あのとき、めちゃくちゃさみしかったんだね」って
言ってあげてみたんですね。
もう忘れていた私自身の過去の想いを
子どもって本当に見事に思い出すことの
お手伝いをしてくれる存在なんですね。
そんな過去の想いに
寄り添ってあげてからまもなく
まだ小学生のみたいな顔に
ぶかぶかの制服を着たジナンくんが
満面の笑みで学校から帰ってきてこう言いました。
「お母さん!今日、友達出来たよ!
中学は小学校より楽しい!」って。
それからは、毎日ウキウキと学校に行くようになり
部活でも仲間に恵まれて
学校の先生からも「毎日楽しんでますね~」と
言ってもらえるほど、彼は充実した学校生活を
送っていたと思います。
高校受験は
ちょっと背伸びの学校に行きたいと言い出し
いくら止めても頑として聞かず、
親の言いなりにはならない面を見せ
私はこの子には
いつもハラハラドキドキさせられるのですが
本番に強いのか運がいいのか
希望の高校にも進学が決まりました。
本日、ジナンくんの卒業式。
子どもを通して
私はいろんな世界を見せてもらえてるな~~
子供の成長は
信じられないくらいに早い。
小さいころは、子育ても大変さに
泣きたいときもあったけど
過ぎ去ってしまえば
全てが良き思い出ですね。
さて、これから3年間のお弁当作りが始まります!
まだまだやることあるな~~