【自分の常識が正しいとは限らない】
私、下の子が生まれるまではずっと
エステティシャンをしていたんですけど
生まれてからは介護の仕事をしていたことがあります。
起業して来月で丸8年になりますが
最初のころはセラピーと訪問介護の2足のワラジを
していたんですね。
いまではおかげさまでセラピーのほうだけで
お仕事いただけるようになりましたが
5年ほどは介護の仕事も細々と続けながら
セラピーのお仕事もしていました。
訪問介護って
ご利用者様のお宅に訪問して
ご飯作ったり、掃除したり、入浴や排せつ介助をするお仕事です。
私は、料理上手じゃないですが
まあ、作ってくれと頼まれたら作るわけですわ。
いやとも言えないし(笑)
料理や掃除は、その方がおうちで生活する上での
大切な部分になりますよね。
でね、ここって
その人それぞれの「おうちルール」ってのがあって
すごく面白いんです。
自分の常識って他人の常識じゃないんだなって
ほんと、そう思います。
例えば、大根の味噌汁作るんでも
家庭によって大根の切り方が違ったりする。
Aさんちは細切り、Bさんちは太さ1㎝くらい、Cさんちはいちょう切り
みたいに、家庭の数だけ「大根の味噌汁」がある。
それをね、
私のうちが細切りだからって
細切りでつくっちゃダメなんですよ。
初めてのおうちでは
「大根はどんな切り方がお好みですか?
味噌の濃さはどれくらいですか?出汁は何で取りますか?」
と、ヒアリングするわけですよ。
お出汁だって、顆粒出汁の家もあれば昆布でとるとこもあるし
鰹節や煮干しでとるとこもあるし、いろいろです。
細かいなって思うかもしれないけど
こういうことがその方のいつもの日常を
大切にするってことだと思うんです。
おうちでの料理って
その方の日常ですもんね。
その方のおうちの味にできるだけ近いほうがいい。
そうやってどんなのがいいかを聞かせてもらってるとき
私に見えているものは
その方が生きてきた人生の背景なんです。
いちょう切りの大根の味噌汁を作って欲しいCさんは
きっと子供のころからお母さんがいちょう切りの味噌汁を
作っていたんだろうな~
とか
そんなことを考えながら聞いていたんです。
その方が食べたいものは
私のうちの味噌汁ではなく
小さいころから食べているお母さんの味噌汁であったり
その方が若いときからずっと作り続けている味噌汁なんです。
そしたら、味噌汁一つでも
できるだけそれに近いものにしてあげたいじゃないですか。
こんな体験がね
今のセラピーのお仕事にもすごく役に立ってます。
セラピーに来て下さる方は
色んなご相談やお悩みをお話ししてくれます。
そのお悩みの中にあるパターンには
そのかたの今までの人生があり
背景がある。
たくさんのかたに
様々な人生を垣間見せていただけて
私は、私の人生以上にたくさんの人生を
体験させていただけているのだと思います。
私一人では体験しきれない
たくさんの人生を触らせていただけるとき
なんてありがたい仕事をさせていただいてるんだろう~って
すべてを抱きしめたくなっちゃうんです。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚
内容とは全然関係ない写真(笑)
あなたの人生の背景も
私に抱きしめさせてください。
こちら↓