もう消えてしまいたいって思ったことがあって
消えてしまいたいって思ってる私の
目の前には底なし沼があって
落ちたら、もう上がってくることはない。って
思ってしまうくらいに深くて暗い。
落ちると思うとものすごく怖いんだけど
この怖さの中に入ってみたのね。
底なし沼は
ちょっと泥っぽいグレーの沼で
ゆっくりとゆっくりと底に向かって落ちていった。
飛び込む時が一番怖くって
入ってしまえば、なんていうんだろ。
心地良かったの。
私の体の周りの泥は
私にぴたっと密着しててなんか安定感があった。
ゆっくりと沈んでいって
底がないって思ってたけど底はありました。
その密着した安定感を感じていたら
あ、ここはお腹の中なんだって思って
私はお腹の中の赤ちゃんになってるんだって気づいたのね。
お腹の中にいる私は
安心している感じの時もあるんだけど
時折、ビビビって電気的な感覚で信号みたいなものを
感じていて
それを「痛い。痛い」って思ってた。
その痛さを
いまの言語に通訳すると
「どうしよう・・どうしよう・・・」
「この子がいるのにどうしよう・・」
そわそわ、そわそわした感覚で
それがちくちく伝わってくるの。
そんなちくちく感を体で受け止めながら
お腹の中にいた。
昔、胎内に戻ってもう一回産まれなおすっていう
ワークをしてもらったことがあって
そのワークのときに感じたことは
お腹の中にある自分は「生まれたくない」って言っていたのね。
生まれてくることが嫌だった。
なんでそんな風に思ったのかっていうと
お腹の中にある私は
母の体験していた不安を「痛い痛い」って感じてたからなんだな~って
わかった。
そしてこの世に生まれてきたけど
母の抱えていたチクチクした痛さを
与えているのは自分なんだって思って
生まれてきてしまってごめんなさいって
なんかいつも思ってた。
この世から消えたくなるくらいに落ち込んだ時
不意にこの想いが浮上して来るんだよね。
いつもはこの想いが浮かんできても
なんかごまかしてなかったことにしてしまうんだけど
ここをスルーせずに眺めていたら
母はお腹の中にいる私を
守るためにはどうしようって考えていたんだな。
って気づいたの。
母なりに、懸命に
私を守ることを考えてた。
ああ、私は、母の不安が痛くって
辛くって
その不安を感じさせるのは私のせいって
思ってしまったけど
それは勘違いだったんだな~。
私は最大限に守ってもらい
この世に生まれてきたんだな~って
大きな愛だったって感じた。
そしたら
底なし沼から上がれないって思ってたけど
全然ふつうに地上に上がってた(笑)
全身ドロパックしてピッカピカになっていたよ
![キラキラ](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/koiha-kanaeru/1982091.gif)
新しく生まれ変わってしまったかもしれない。
そんな私の胎内記憶のおはなしでした。
底なし沼はあったかかったよ