さて、長くなりましたが4です。
子どものころに抑圧されてしまった
癒されなかった感情は
大人になった今もそのままそこに存在し
何かにつけてその存在をアピールしてきます。
でも、大人になった自分は
子どものころにどんな嫌な気持ちだったか、なんて
完全に忘れてる場合も多いです。
でも、子どものころに「生きるためにそうしよう」と
「決定」したことは
潜在意識の奥底に有り続け
似たようなシュチエーションになった時に
発動されます。
やめたほうがいいとわかってるのに
やめられないこととか
いつも同じことを繰り返してしまう、とか
○○と言われると反射的に
怒りが爆発してしまう、とか
そういうのは全て過去の癒されなかった記憶が
関係しています。
だから、
過去の自分にアクセスし、
そこの部分に光を当ててあげる、というのが
インナーチャイルドセラピーです。
人によっては前世にまで戻ってしまう方もいます。
でも前世ってきっといっぱいあるし
小さいころの嫌だった記憶もいっぱいあるし
癒されなかった記憶を全て思い出さないと
すべてを解放することなんてできないんではないかな~って
ちょっと疑問ですよね。
そうなんです。
すべてを思い出すことなんてできません。
思い出して解放できるのは
ごく一部だけです。
そして、それをしたがっているのは
脳があ~だこ~だと解釈していたいから。です。
「あ~、小さい頃に(前世に)こんなことがあったから
私は今、こんなことで苦しんでいるんだ」
って納得したい脳みそがそれをしているということです。
要するに、今の自分が体験しているできごとは
全て「過去の自分が体験したこと」からの感情を
リンクさせて感じているだけで、
「今の自分の感情」ではないのだ、ということです。
・・ということは
「今、自分が体験している現実はすべて、幻想である」
ということです。
という仕組みがわかると
いちいち過去の自分を思い出して
解放する必要などないのだ、ということになります。
ただ、今ある「感情」だけに注目して
「あ~、この怒りは過去の自分がどこかで感じた怒りを
表しているのだな」と思えればいい。
そして、その感情を感じて感じて
手放せばいい。
インナーチャイルドを見つけ出し
インナーチャイルドの話をきき
「ホントはどうしたかったのか」を体感させ
もうそこに縛られることはない、と納得させる、という
一連の流れをしなくても
実は、感情の解放はできるのですよ。
ただ、これが難しいのは
脳みそはいろいろ解釈し
「納得しないと動きたくない」とかいうからです。
だから、数回インナーチャイルドセラピーをし
その仕込みがわかって「ああそうなんだ」って思えたら
いちいち過去に戻ってどうのこうのしなくっても
大丈夫なんだよ~ってことです。
ただ、感情を感じて
その辛さを眺めて
「ああ、辛いんだ」と認識し、
それを放して、
あとは委ねてしまえばいい、ということ。
な~んだ、そうだったのか~。
とは言っても
脳の解釈をやめる、というのは
なかなか簡単なことではないのです。
脳はいつでも何か考えているし
自分の都合のよいように解釈したがるし
無意識にいつもの癖で選択をしてしまうからです。
だから、思考を変化させていくためには
無意識を拾っていかないといけません。
無意識に行動してしまってること、
無意識に選んでいること、
こういうことを意識的に感じていく必要があります。
そうすることで自分が責任をもって選んでいる、
という感覚にもなれるし
「他人にそうさせられた」という他人軸ではなく
「自分で選んでそうした」という自分軸になっていきます。
こうしていくことが
自分自身が自分の人生の舵をとり
自分の力で人生を作っていくのだ、
という意志につながっていきます。
自分が変われば周りも変わり出す。
だから、まずは「自分と向き合う」ことから
始めてみてくださいね。