私は「ベビーマッサージ」を
セラピーやヒーリングと同等のものとして捉えています。
セラピーとは治療、療法のことで
日本では代替医療的な意味合いで
使われることが多いです。
ヒーリングとは
心身に働きかけて生命力・自己治癒力を引き出し，
治癒・回復を促す活動のことをいいます。
私たちは医者ではないので
「治療｣という言い方はできないのですが、
薬では治すことの出来ない
心理的な問題や霊的な問題を癒したりすることに
いろいろなセラピー（療法）が用いられたりもします。
ベビーマッサージとは
お母さんやご家族の方が赤ちゃんに触ってあげることで
脳に刺激を与え、成長ホルモンの分泌を促す、というものです。
ベビーマッサージをやってみよう、と思うお母さんは
「赤ちゃんが頭が良くなると聞いたから」
「夜鳴きが治まると聞いたから」
など、赤ちゃんの成長のために、という理由で
ベビーマッサージに取り組む方が多いようです。
自分自身を癒すために
という理由で始める方はいません。
でも、ベビーマッサージを始めると
最初の何回かは触られることを嫌がっていた赤ちゃんも
回数を重ねるごとにお母さんのマッサージを受け入れ始め
お母さんを見つめ、お母さんを信頼し、
心から喜んでいるような表情を見せ始めます。
そんな時、お母さんは日ごろの育児の疲れも寝不足も忘れ
心が癒される思いになるのです。
そして、自分自身が小さいときに感じていたであろう
忘れかけていた心の奥のわだかまりを思い出すことがあります。
大人になってしまうと
自分が子どものころ何を思って生きていたか
どんなことをいやだと思い、どんなことを楽しいと思っていたか
忘れてしまいます。
それを思い出したとき
自分が子どものころ感じていたわだかまりが溶け出し
それらを変容していくことができます。
受け入れ、許し、感謝出来るようになるのだと思います。
赤ちゃんに触れることで
自分自身を思い出し、自分という存在を感じ
さらに新しい命と向き合い、受け入れ
命の尊さを感じます。
自分を愛し、自分以外の命を愛することを通して
自己治癒をし、親の心のバランスをとる。
そして赤ちゃんの心と体を育てていく。
ベビーマッサージは
そんなセラピーです。
