横須賀市がん克服条例の検証。 | おばたさおり(小幡沙央里)のブログ

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横須賀市議会議員3期目。
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【横須賀市がん克服条例の検証】
平成30年に議員提案で制定されました横須賀市がん克服条例。

今年度の民生常任委員会で検証を行うこととなりました。

先日の委員会で、小児がん患者やAYA世代の教育機会の確保が必要なのではないか、という観点で意見が一致し、

第14条に「小児がんの患者その他のがん患者が必要な教育及び適切な治療のいずれをも継続的かつ円滑に受けることができる環境の整備」
を追加し、パブリック・コメントにかけることとなりました。

よこすか未来会議として、条例の運用に関し、以下3点を要望したい旨提案しました。

①小児がん・AYA世代のがん対策について、教育機会の確保、就学支援などについて市が主体的に行うものを計画に明記してほしい。

②サバイバーシップ支援
第3期がん対策推進計画中間評価にて、「がん患者の自殺リスクが一般人口よりも高」く、「がん診断後の期間が短いほど自殺リスクが高い」ことが大きな課題の一つと認識された。

一方、現行計画では、本市のサバイバーシップ支援における精神面のサポートとして、本市が「横須賀市保健所でこころの健康に関する相談を行い「相談窓口紹介冊子 よこすか心のホットライン」を配布しています」という記述にとどまっている。

そこで、がん患者の自殺リスクを適切に評価し対応するための医療者従事者への研修の充実、他のサバイバーシップ支援の情報発信と連動させることによる、こころの健康に関する相談窓口等の周知を強化すること等を盛り込んでほしい

③HPVに関する記載の見直し
・ワクチンの定期接種積極的勧奨が再開されたことを踏まえ、現行計画p38のHPVワクチンに関連する記載を全面的に改訂すること。その際、とう痛との因果関係は認められない研究が重ねられてきたことを丁寧に説明し、ワクチンへの不要な不安の払しょくに努め、接種回数の増を目指す姿勢を明確にすること。

・同ページにおいて、「ヒトパピローマウイルス(HPV)(以下「HPV」という。)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです」とあるが、性経験のある男性も感染し、パートナーが変わらずとも互いに感染させあう(ピンポン感染)可能性があるなど、女性に限らない点を説明すべきである。

これらと、自民党さんから出された
・がん患者のウィッグ購入費助成事業や骨髄移植ドナー支援事業など、がん患者本人やドナー等に対する就労支援を行っていることは他市に先駆けた本市独自の取組であり、広く市民に周知することが必要であるため、今後このような取組を計画等に盛り込み、周知を図ること。

を、民生常任委員会として要望することとしました。