目指すものが見えてきました。
関東学院大学で行われた『みんなの学校』の上映会へ足を運びました。
大阪市住吉区にある市立大空小学校の一年間を追ったドキュメンタリー映画。
この学校は「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことを目指し、2006年開校。
以来校長先生始め、教職員、養護教諭、用務員、地域住民、保護者など大人たちも加わり学校をつくっていて。
不登校ゼロ。支援級はなく、すべての子どもが共に学び合う学校です。
大人たちが子どもをわかった気にならず、常に考え、学び続け、子どもに本気で向き合う姿勢が子どもにも伝わっている。
だから子どもが教師を、大人を、信頼している。
障害のあるなしに関わらず共に学ぶ"インクルーシブ教育"の推進が昨今しきりに叫ばれていますが、ここにそれがある、と思います。
学校だけでなく、世の中がそうであってほしい。
みんな違うことが当たり前で、何かを、誰かを基準にするのではなく、ただそれぞれがそれぞれでいられるように。
本気の共生社会を実現してゆきたいと思います。
今回、大空小学校の初代校長として9年、学校づくりを担ってきた木村先生の講演会もあり、事前に彼女の著書を読み、会場ではサインも頂いてしまいました。
映画も、木村先生の話も、とっても良かった!本当に、どういう学校や社会になってほしいか、目指すものが見えてました。
余談ですが、講演会に木村先生の一番初めの教え子(もう50歳過ぎ)が二人、来場していたことに感動。会うのは小学校卒業以来だそう。
さて、「みんなの学校」ですが、全国色々な場所で上映会が開かれていて、11月7日には野比にある国立特別支援教育総合研究所のオープンデーにて上映されるもよう。
子どものエピソードのひとつひとつが宝物のように思える映画であり、木村先生の著書です。
ご興味ある方は、是非。