〝好き〟と〝似合う〟どちらも叶える♡
あえての硬めのタイトルで書いてみました
私、広告とか商品パッケージといった販促物が大好きでして♡
卒論でも商品パッケージを扱ったし、新卒で入った会社では広告の企画・営業をしていました。
スーパーでも、なんでこの商品を売るためにこのパッケージなんだ？とか考えちゃうんですよね。
色彩学や色彩心理を学んだことで、パッケージ戦略を分析することがより楽しくなりました。
最近目につくのが黒のパッケージ
特に日用品のカテゴリーで黒を用いたパッケージが、近年増えたように感じます。
元々、黒を使うパッケージは、大抵男性向けか、大人・高級路線で、男性用=黒という図式は20年前にはあったと記憶しています。
コスメのパッケージにも黒は多いですが、百貨店に入っているようなお高めなブランドがほとんどで、ドラッグストア系の国内ブランドで黒をメインカラーとしているところは見かけません。
今は、濃厚とか効き目が強い（香る期間が長い）とかのアピールにも黒が使われるようで、柔軟剤やボディーソープ、消臭剤でも黒が増えましたね。
うちはオーガニックのネットショップで買っているので洗剤売場にはあまり行かないのですが、それでも黒のパッケージは目につきます。
同時に、モノトーンや色の主張を抑えたデザインが受け入られる傾向にあるといいます。
確かに容器がシンプルでオシャレだから、ここの洗剤を使っているという話を聞いたことも。
同じシリーズで白基調と黒基調のデザインを用いるケースもちょこちょこ見ます。
一昔前は、日用品は青や緑が主流でしたが、（清潔感やさわやかさ推し）今や色とりどりですもんね。
黒に感しても、以前はネガテイブなイメージが抽出され、商品パッケージには向かないとされていました。
特に清潔感が重要な日用品では、黒＝汚れのイメージもあったのではないかと思います。
今は一律の色のイメージは薄れつつあり、タブー色は減りつつあると考えられるでしょう。
食品でも黒のパッケージはもう普通です。
こちらも浸透し始めたのは20年前くらいかりですかねー。
大人向け・高級感・辛さ…
もっともグレートの高い商品に用いられます。
赤が辛さのイメージにありますが、1番辛いものは黒で表現されますね。
今は、日用品にしろ、食品にしろ、もっともリッチな商品、高性能な商品に黒のパッケージが用いられるようです。
それは、黒の持つ強さや特別感といった色彩心理の反映でもあるでしょうし、
様々な色は使い尽くされて、それを凌駕するものは黒しかなかったのかもしれません。
色に対する一律のタブーが薄れてきたことや、多様性が認められてきたことは歓迎ですが、何でもかんでも黒というのは、表現力の乏しさや色彩感覚の衰えを感じます。
色に対する細やかな感受性が日本人の美意識に影響していたところは大きいので。
色再現の技術が最大限まで進化した結果の黒かもしれないけど
ただ、鮮やかで発色のよい色が美しいとされた何十年か前とニュアンスカラーの微妙な色の差に美やセンスを見出す現在、というように、色彩感情や美意識は変化していくのだなあと考えると、大変興味深いのであります。
みなさまも、スーパーに行かれたら、ぜひパッケージカラーに着目してみてください♡
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