15年前----。


震災のあと、親元を離れて上京し、社会人一年目を迎えた私。仕事も生活も初めて尽くしで、毎日が不安と緊張の連続でした。

そんな私の前に、まるで神様が用意してくれたかのように現れたのが、指導教官の先生でした。

最初は「強引だなぁ」「ちょっと自己中心的かも…?」なんて思ったこともありました。
でも今振り返ると、あの厳しさも、あの熱量も、すべてが“本気の愛”だったんだなって思います。

教員としての視点、考え方、生徒との関わり方、授業の組み立て方まで…
何も知らなかった私に、先生は一つひとつ丁寧に教えてくださいました。
その教えが、私の中にしっかりと根を張って、教員としての土台になっていったのです。

その後、子育てのために一度現場を離れ、7年のブランクを経て復帰を決意。
「いけるかも」と思う自分と、「本当に大丈夫かな」と不安に揺れる自分。
でも、いざ現場に立ってみると、まるで何事もなかったかのように自然に溶け込めたんです。

それは、あの先生が1年目から大切なことを教えてくださっていたから。
私の中に、ちゃんとした“土台”があったんだって気づきました。

そして昨日、8年ぶりにその先生とごはんへ。
よく食べて、よくしゃべる、今も変わらずパワフルで魅力的な先生。
話しているうちに、当時の記憶が鮮やかに蘇ってきて、笑いながらも胸が熱くなりました。

しかも今では、最近リスタートを切った学校で、また一緒に働いているという奇跡まで…!

15年前は何度も「辞めたい」と思っていた私が、今では「復帰したい」「教員という仕事が好きだ」と思えるようになった。
それは、あの先生が私のベースを作ってくださったから。

これからは、私も誰かの“心に残る存在”になれるように。
あの先生のように、誰かの人生の節目に寄り添えるように。
また一歩ずつ、歩んでいきたいと思います。