さをり蔵でやっている『さをり織り』とは、
従来の伝統的な手織りとはまったく異なる、
新しい手織りです。
1969年に、
大阪で主婦の城みさを先生が、
これまでにない画期的で新しい価値観で始めた手織りです。
織りというものは本来、
一定の動作を繰り返すだけで糸が布になっていく
とてもシンプルなものです。
ただ、そこにさまざまな目的やルールが加わって、いわゆる『●●織り』という分類が生じます。
それは、機械で織っても、人の手で織っても同じこと。
さをり織りは、敢えてその目的やルールを持たず、
「織る人の思うまま、感性のままに、機械ではできないことをやりましょう!」という、
ちょっと反骨精神のある手織りです。
そもそもそういうものなので、
普段目にするような、カタチの整った、キレイな布を織ろうとする必要はありません。
むしろ、少し歪なくらいの方が、味わいがあっていいものです。
細かいことは気にせずに、おおらかに、布を織るという行為を楽しんでくださいね。