[質問より]子供の頃のピアノの練習モチベーション、どうしてた? | ピアニスト五十嵐沙織のブログ

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[誰も教えてくれない、ピアノを弾くときの身体の使い方]
自身の身体の小ささや硬さの悩みからじぶんと向き合いつづけて生み出した、丹田を意識して身体を自由に、楽しく弾けるようになる方法などかいています。

こんばんは。ピアニストの身体の使い方ブログへようこそ!

今回は、ブログのコメントにいただいたご質問からです。


(一部抜粋です)

子どもがやる気が起きない、親子でバトル。など、ブログを見ると、ピアノ親子は結構共通して多いです。

私はピアノど素人の親ですので、ピアノに向かいたくない時の娘の気持ちを組んであげられないこともあります。

本人が嫌でなければ
音大も視野に入れてもよいというレベルまで学習し、そうでなくてもおばあちゃんになるまで細く長く続けて欲しいと願っています。(だってピアノ買っちゃったし。という理由ですが。)

ピアノを続ける上で、娘に対して
コレは言わない方が良い、または言ったほうがいい。そんな声かけってありますか?
先生のようなピアニストたちは、嫌だと思うような経験や壁はあったのでしょうか。

実は3番目の娘に
そんなに嫌なら辞めてしまえ!と叱ったところ、9年間続けたピアノをあっさり辞められてしまいました。言わなければ、乗り越えて、好きなように弾いていたかもしれない…そう思うと後悔ばかりです。





ご質問ありがとうございます。


ほんとうにむずかしいご質問ですよね…
たくさんの答えが浮かんできて、頭の中がぐるぐるしました。(笑)


それぞれの個性や考え方などにもよりますし、
ご年齢によっても声かけの方法など変わってくるのかな、と思います。




そこで、

⚫︎子供の頃のピアノ練習モチベーション問題

⚫︎大人になってもつづく、モチベーション問題(笑)

など
わたしの幼少期エピソードや友人の幼少期エピソード、
大人になった現在もつづく、モチベーション問題なども、


思いつく限り、いくつかのブログに分けて、綴らせていただこうと思います。





直接的な答えにはなっていないかもしれませんが、


ブログのどこかに、
なにか参考になるようなことが書けたらよいのですが…





まずは、


1人の人間の経験談として、(そして前提として、)

わたしの幼少期のエピソードを書かせていただきたいと思います。

わたしの母にも、当時の様子を聞いてみましたのでぜひ読んでみてください。
(長いですのでお飲み物のご用意を。)


————————

もくじ

⚫︎ピアノを始めたきっかけと、先生遍歴

⚫︎自宅での練習の様子

⚫︎憧れの音大生のお姉さん

————————

⚫︎ピアノを始めたきっかけと、先生遍歴



わたしは3歳のときにピアノを始めました。
2人姉妹の次女で、4つ上の姉が、自宅に教えに来てくださる出張のピアノの先生に、ピアノを教えていただいていました。



『お姉ちゃんがやっているから、わたしもやりたい
あるあるパターンです。
(一応、自分の意思で始めました。)



その後、姉は、小学校低学年の時にはもうピアノを辞めていたような気がします。

その代わり、絵を描くのが好きで、絵画教室に通っていました。
わたしはピアノ🎶、お姉ちゃんは絵🎨』と、勝手に思っていた覚えがあります。

(いまでも姉の描いた油絵が実家にあります)
(ちなみにわたしは絵心はゼロです。どうでもいい情報)





ピアノを習い始めの頃は、
姉と同じ先生に付き自宅で習いましたが、すぐにお教室に通うことになりました。

のちに、

4歳〜小学校低学年の時の先生、

小学校高学年〜音楽高校受験までお世話になる先生と、2人の先生に変わっています。

(変わった時期がうろ覚えです…今度実家で写真で確認しますね。)





小学校低学年くらいまでは、ほとんど ”遊び感覚で弾いていた” ような覚えしかありません。

先生もすごく優しくて、私も、楽譜を覚えるのが早く、指を動かすことも、苦労せずできるタイプでもあったので、ひたすら楽しかった覚えがあります。



小学校高学年から先生が変わったのは、

わたし自身に、うっすらと、(本当にうっすらだったと思いますが)音楽の道に進むという選択肢が浮かび上がってきたから、ということです。(母情報)

同じ教室内の別の先生(わたしの出身の音楽大学の大先輩に当たります)に変わりました。




そこからは、結構苦労しました
ピアノはただ楽しく弾く、のではなくなりましたね。

『ただ楽しく弾いてるだけじゃだめなんだ』ということをいろいろな面で学ばされたのはこのあたりからです。







⚫︎自宅での練習の様子



わたし自身の記憶では、『練習しなさい』と母親に言われた記憶は、ほとんどありません。
だからといって、毎日練習に向かうのは、自発的では無かったと思います。
ほとんど促されてやっていましたね。それがいつからか習慣にはなったと思います。


ほかにも水泳や習字など習い事をしていましたが、幼いながらにピアノは特別でした。


母に当時の様子を聞いてみました。





(私)『練習しなさいとか言われたことないと思うんだけど、どうしてたんだろう?』


(母)『そうねェ
小学校低学年までは、結構、年齢に不相応に思える、むずかしい譜面が多かったから、一応、『練習しよう』と声をかけて、一緒に隣で譜読みを付き合ってたよ〜』
(母も趣味でピアノ経験者です)


(私)『そういう時、わたしと母の間で揉めたりした?』


(母)『無かったけど、割とおしゃべり好きだったから、曲の合間に思い出した様に学校の事やお友達の事を話し始めて、結構中断はして、軌道修正しつつお付き合いしてた。でも、揉めない様に心がけたかな





だそうです😂
(なんだかノー天気な幼少期のわたし…参考にならない気がして来ました…すみません😂)


小学校高学年からは、そこまで練習に付き合ってもらうことはなくなりました。



わたしはいわゆる、幼少期から音楽英才教育、コンクールもばりばり受けて音楽の道にまっしぐら!タイプではありません。


ですから、そんなに練習もたくさんしていなかったような気がするんですよね…けっこう呑気でしたね。



(わたしはけっこう器用貧乏なタイプだと思います。さらっとなんでも弾けるけど、じっくりと音楽を突き詰めていく、ということができず、いつも注意を受けていました。)




弾けていないくせに、音楽大学に行きたいなんてぼやくもんだから、先生のほうが、焦っていたかもしれません。。
先生に負んぶに抱っこで、何から何までお世話になりながら、やってもらっていました。(先生その節はごめんなさい)





⚫︎憧れの音大のお姉さん


わたしの通っていた音楽教室では、ピアノだけでなく、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、声楽、と、様々な種類の楽器の先生がいました。

発表会は3月でしたが、それとは別に、

クリスマスコンサートという室内楽コンサートの企画が毎年12月に行われました。




ヴァイオリンやチェロと一緒に、トリオやカルテット、クインテットを共演させてもらえたのです。

わたしはそれが本当に本当に大好きでした。

初めて出演させてもらえたのが小学校3年生
モーツァルトのピアノトリオです。

そこから中学生の間までに、

ベートーヴェンの幽霊トリオ、ベートーヴェンのスプリングソナタ、シューマンのカルテット、シューマンのクインテット、と、室内楽をたくさん経験させてもらったのです。




そして、そのときに共演してくださるのは、

プロのチェロ奏者の先生と、
音大生のヴァイオリンやヴィオラのお姉さんたち。


人と一緒に演奏することの喜び

弦楽器という未知の音色への憧れ

音大生のお姉さんやチェロの先生の仲間入りしたいような気持ち


わたしが音楽の道に進んだのは
この室内楽という経験があったからだと思います。

室内楽への憧れはずっとあり、音大卒業後は、多くの室内楽コンサートに出演させていただき、また、音楽大学での伴奏者として、すごしてきました。



母も同じことを申しております。




(母親 談)

『〇〇(わたしの呼び名)は、ピアノを弾く環境の中で、結構憧れの気持ちを抱いていなかった?
先生とか周りのお姉様方とかアンサンブルとか、、、



毎年、クリスマスコンサートがモチベーション上げ上げにしていた様に見えていたけどね。



ピアノに対しては多少の波はあっても結局、楽しんでいた様な気がする。


自分で音大に行きたい宣言した頃から、色々葛藤が始まって、先生が変わってから状況は、ガラリと変わったけどねぇ。


私は見守ってだけだから、わかんない 




…わかんないって🤣🤣


でも結局のところ、

わたし自身が音楽の世界に憧れを抱いていて、気持ちが音楽へ向いていた

わたし自身に意思があった、ように感じます。

そして、母はそれをずっと見守ってくれていました。(ありがとう、母!)


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…そうはいっても、

⚫︎ピアノやめたい事件
の一つや二つ、わたしにもあります。


そして友人に聞いた、
⚫︎幼少期の母親との練習エピソード


など、次回は書きたいと思っています。



(ぜひ、フォローしてお待ちいただけたら嬉しいです。いいねも励みになります。)
(気長にお待ちください😂)



最後まで読んでくださりありがとうごさいました。

…長くなりましたので今日はこの辺で。





Saori.








練習お疲れ様です💕練習後は身体のケアも忘れずに⭐️