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SAORIGRAPH│サオリグラフ

サオリグラフは旅ライターのサオリグラフが国内外に旅先の思い出を沢山の人と共有する為にエントリーしているブログです。

【3月23日 木曜日】
Grande Riviere,Trinidad & Tobago
 
 
 
夕食後、部屋でしばし休憩。
夜9時くらいに胡散臭いメンズがツアーのお迎えに来たので、歩いてビーチへ向かった。
ビーチでは懐中電灯やフラッシュの使用は禁止。使っていいのはウミガメが認識できない赤いライトのみです。
 
 
ビーチに着くと、胡散臭いメンズから正式な女性ガイドさんにバトンタッチ。
遠くの方で何やら人溜まりが。近付いて行くと・・・
 
 
 
 
いた!オサガメいた!!!
しかも大きい!!!
この写真じゃ大きさが分からないと思うので別アングルから。
 
 
 
 
でかっ!でかっ!でかー!!!
カメの後ろに写っている人達と比べてみて下さい。
180cmくらいはあるんじゃなかろうか。
もう何て言うか・・・
 
カメっていうより、岩。
 
岩です。岩。
こんなに大きいウミガメがいるんだ。
なんか、自然ってすごいね!
 
 
約1.6kmのグランドリビエラのビーチに、ピーク時は300~400頭が産卵の為に上陸するんだそう。
この岩のようなオサガメが300~400頭とか。ものすごい光景だろうなぁ・・・
ちなみにトバゴ島でもオサガメの産卵は見れますが、ピーク時で20頭位。しかもこの時期(3月下旬)は行っても見れないらしい。その点、グランドリビエラは産卵シーズンが始まった3月下旬でも行けば必ず見れるので本当におススメ!との事でした。ISLAND BUDDY LTD.森本さん談)
 
我々も最初、旅の計画をしている時に
「トバゴ島にもタートルビーチっていうそれっぽい名前のビーチあるよ!」
とトバゴ島でカメの産卵を見る事も検討していたのですが。
なんだかホテルの口コミが微妙だったのでやめました。
良かった!グランドリビエラに来て!
 
 
 
(このライトはガイドさんが点けています、フラッシュは厳禁!)
 
オサガメは器用に後ろ足で深い深い穴を掘っていました。
本当に器用だった!
だってわたくし、足であんなに穴掘れないもん!
(掘る必要がないからな)
 
 
 
 
見づらいですが、ガイドさんがオサガメの後ろ足を広げて産んだばかりの卵を見せてくれました。
大きさはピンポン玉くらい。大体1回の産卵で100個前後産むんだそう。ほほーう。
 
 
「でもさ、王子」
 
ブハーッブハーッ
 
「こんな大変な思いをして一生懸命産卵しているところを」
 
ブハーッブハーッ
 
「大勢に囲まれてガン見されるの、嫌だね」
 
ブハーッブハーッ
 
 
さっきからブハーッブハーッ言ってるのはオサガメの鼻息です。
わたくしはまだ出産をしたことがないので分かりませんが、そりゃ鼻息も荒くなりますよね。
鼻息どころじゃないですよねぇ。叫びますよねぇ。
 
このオサガメの鼻息も、もしかしたら『ぐぬぬぉぉぉいってぇぇぇえええ』という叫びなのかもしれません。
でもまぁ、卵小さいしな。わたくしもピンポン玉くらいの卵を産みたい。
 
 
 
 
産卵中のオサガメの目元を見ると、キラリと光る液体が!
「おお!これが産卵の時に流す涙か!!!」
初めて見るカメの涙に興奮!
しかしガイドさんがその液体に触って見せると
ヌメヌメしていた。
これは涙じゃなくてネバネバヌメヌメした、塩分を含んだ粘液だそうです。
なんだ、涙じゃないのか。まぁ、そうですよね。
 
 
 
ガイドさんに、
『頭とか首なら触ってもいいわよ!ほら!』
と手をグイグイ掴まれてオサガメを触ってみました。
 
頭は硬かったです。
首のところはひんやりしていて、皮膚は象みたいな感じでした。
甲羅は触りませんでしたが、オサガメの甲羅は硬くないらしい。
正確にはオサガメは皮骨と鱗からなる甲羅はあまり発達せず、皮膚で覆われているんですって。オサガメは水深1,000m以上潜ることが出来るので、その水圧に耐えられるよう適応した結果だそうです。
 
 
 
産卵を終えたオサガメは卵を産んだ穴に砂をかけて埋め、そして海へ戻っていきました。
では我々も宿へ戻って寝ましょう。
 
 
 
翌朝。
オサガメの産卵は夜間に行われることがほとんどですが、たまに早朝でも産卵しているオサガメがいるらしい。
朝、パッと目が覚めたわたくし。隣で寝ている王子を揺らし、
 
「ねぇ、ビーチ行こうよ」
『・・・いまなんじ?』
「5時」
『えー・・・早いよー・・・』
「カメいるかもしれないじゃん!」
「起きてよー!ビーチ行こうよー!」
 
毎度毎度、早朝に叩き起こされる王子。
可哀想だけど、仕方がない。
 
 
 
 
朝のビーチに行くと、こんなブルドーザーの通った後のような跡が砂浜に沢山ありました。
 
 
 
 
これ、オサガメが移動した跡です。
そこら中で昨夜産卵していたんだなぁ!
 
 
 
 
食べられてしまった卵もちょこちょこありました。
 
 
 
 
こいつらか、卵食ったの。
これが自然の摂理ってやつですね。
 
 
産卵の跡はあるも、オサガメは見当たらない。
「やっぱりいないかぁ・・・」
と諦めかけた時。
遠くに4人くらい観光客がいて、何やら黒い物体もいる。
 
 
 
オサガメだ!!!
 
 
 
「王子!走って!オサガメいた!!!」
そう言って猛ダッシュで砂浜を走るわたくし。
オサガメだーオサガメだーオサガメだー!
 
 
 
 
いたー!
ちょうど産卵を終えて、海へ帰っていくところのオサガメさんを直撃です!
この子はわたくしくらいの大きさでしょうか?それでも大きい!
 
 
 
 
「あ、オサガメさん、ちょっと待って!」な図。
オサガメさんが待ってくれるはずもなく。
ペタペタと海に向かって突き進んでいく。
 
 
 
 
我が道を行くオサガメ先輩と記念撮影。
媚びないところがまたいい。
 
 
 
 
 
 
 
波打ち際まで辿り着いたオサガメ先輩。
 
 
 
 
ザッパーン
 
 
 
 
波が引いて
 
 
 
 
打ち寄せた波に飲み込まれ
 
 
 
 
そのまま波に乗って海へ帰っていきました。
陸で生きるわたくしにとって、生物が海に帰るのはなんだかとても不思議な感覚でした。
 
 

 

 

最後の波に飲まれるあたりの動画です。

良ければどうぞー。

 

 

 

 

オサガメが帰っていった後のビーチはとても静かでした。

日が昇ってきて、また1日が始まるんだな。

 

 

 

 

5月半ば以降は孵化したオサガメの赤ちゃんの保護活動にも参加できるそうです。

本当はその時期に来たかったけどね!赤ちゃん見たいし触りたいじゃん。

 

こうしてここで産まれたオサガメは、カリブ海やカナダ、ヨーロッパ等を遊泳して約10年後に産まれたビーチに戻ってきて産卵をするんだそう。成人になるのは厳しく、再び戻ってこられるのは1000分の1なんですって。(参考: http://lovetrinidadandtobago.com/leatherbackturtle/

じゃあさっきのオサガメは、10年くらい前にグランドリビエラのビーチで産まれた子だったのか。

 

 

 

テレビや本でしか見たことのなかったウミガメの産卵。

目の当たりにすることで、地球というか、自然というか、ずっと繰り返されている生物の営みというか。

なんだか色々感じる事ができました。

久々に心がじんわり温かくなって、生きてるって素晴らしいなって再認識しました。

是非皆様もオサガメの産卵はトリニダード・トバゴのグランドリビエラで!以上!

 

 

※オサガメ産卵ツアーは1人95TTD(約1,600円)でした!

 

 

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