【3月25日(土)】
ミニバスに乗り、カストリーズに辿り着いた我々。
「ここで別のミニバスに乗り継ぎます!」
「温泉の近くのスフリエール(Soufriere)って都市まではミニバスがあることは確認済みです」
「そこから先は分からないので・・・行ってみてのお楽しみです!」
お・・・お楽しめるのか・・・?
ちなみに、この時点で時刻は11時。
トリニダード・トバゴへのフライトは18時50分なので、17時には空港に戻っていたい。
お土産をスーパーで購入する事を考慮すると、実質5時間で温泉に行ってこなければならない。
行き方が手探りな上、距離的に順調に行っても片道1時間半はかかる。
結構インポッシブル要素満載なミッションです。
どうでも良いのですが“ミッション インポッシブル”を、数年前まで
ミッション・イン・ポッシブル
だと思っていました。inってなんだよ。勝手に区切るなよ。
「まずはスフリエール行きのバスを探そう!」
「バス乗り場はどこだー!!!」
※ちなみにスフリエールに行く途中の道で世界自然遺産のピトン山も見れます。
首都、カストリーズ。
ものすっごく栄えている訳ではありませんが、市場などあって活気があります。
ちょうど空港から乗ってきたバスを降りた近くに、沢山のミニバスが停まっている駐車場のようなところがありました。
「バス乗り場はここかな?」
暇そうにしている、見た目強そうな男性が一人いたので話しかけてみる事に。
「すみません、バス乗り場ってここですか?」
『ここじゃないよ、バス乗り場はアッチだ』
と言って遠くを指さす男性。
「アッチってどっち?」
前回同様悲しそうな目で見つめると、強そうな男性はため息をついて
『仕方ねぇなぁ』
『連れてってやるよ、カモン!』
とわたくし達を引き連れてズンズン歩き始めました。
うぇーい!さんくすめーん!
そしてバスターミナルへ到着。
『じゃあな!』
と強そうな男性は去っていきました。
うぇーい!さんくすめーん!
ちなみにこのバスターミナルは
ここです。
航空写真で見るとミニバスがいっぱい停まってるのが写っています。
バスはそれぞれ行き先毎に乗り場が分かれているので、
「スフリエールに行きたい」
と言えば
『それならこれに乗れ!』
とその辺の人が案内してくれます。
ちなみにスフリエールの事をセントルシアの人々は『スフレ』と言っていたので、
「スフレに行きたい」と言えばすんなり通じるでしょう。
ミニバスは発車時刻が決まっている訳ではなく、乗客がいっぱいになったら出発します。
スフリエール行きのバスは既にほぼ満員。
仕方ないので運転手の左横にわたくし、その横に王子、という形で乗車。
事故った場合、わたくしはフロントガラスを突き破ってのK点越え必至です。
カストリーズの街を抜けると
長閑な風景に。
こんな感じの道が40分近く続きます。
途中のカナリーズという町。
ちょこちょこ人が乗り降りします。
田舎道は基本山道で、カーブが多かったり道路に穴が開いていたり、なかなか運転するのは大変そうです。
「ねぇねぇ王子、」
「さっきから思ってたんだけどさ、」
「この運転手さん、穏やかそうな顔して」
「めっちゃ山道攻めるよね」
そう、まるで頭文字D(イニシャルD)のように峠を攻める運転手。
※頭文字Dは読んだことありませんが、ゲーセンで良く遊んでました
山道を攻める上に、前の車を煽る煽る。
ぴったり張り付き、そして華麗に抜き去る事十数台。
「わー、すごいねー!」
「絶対このミニバスの前を走りたくないわ」
『優しそうな顔してすげー煽るな!』
「なんか、こうゆう人いなかったっけ?」
「運転すると人が変わる人!」
『えーっと・・・あれじゃない?』
『こち亀の本田』
※本家の本田さんはバイクのハンドルを握ると人格が変わる
「ほ・・・」
「本田さん・・・!!!!」
(違う)
「セントルシアの本田さん・・・!!!」
(違う)
本田さんの華麗なハンドル捌きのお陰で、通常よりも早く目的地に着きそうです。
そして首都カストリーズから1時間程走ったところで、
世界自然遺産のピトン山が見えてきました!
「ピトンだピトンだー!!!」
2つ前の記事でわたくし、
“山(しかも良く知らない山)を見るだけの為に国境越えるのも・・・
なんだかテンション上がらない”
と言っていた割に、物凄くテンション上がりました。
簡単な女ですよ。
ピトン山を撮ろうとカメラを構えるも、
急カーブの連続&生い茂る木々のせいで、
なかなかクリアに見る事が出来ない。
「あぁ~また隠れちゃった!」
「ふぬぁ~!撮れないよー」
「はぁぁあああ」
と嘆いていると、本田さんが
『Once more...』
と呟いた。
『待ってろよお嬢ちゃん(32歳)』
『俺がお前に最高のピトンを見せてやるぜ』
という本田さんの心意気、しかと受け取りました!
『今だ!撮れ!』
という本田さんの合図により、無事ピトン山を写真におさめることが出来ました。
(途中降った雨のせいでフロントガラス濡れてるけどな)
手前に見えるのがプチピトン(743m)、奥に見えるのがグロピトン(798m)。
とても綺麗なとんがり帽子の形をした双子の山です。
昔からカリブ海を航行する船乗り達のランドマークになっていたんだって!
オッシャレ~!
こうして途中でピトン山を見つつ、無事スフリエールの街に到着。
本田さんに
「ありがとう!ところでわたくし達、温泉に行きたいんだけど!」
と言うと、
『それならあそこに停まっているミニバスに乗れ』
と教えてくれました。
おおお、温泉は間もなくか!
情報ほぼゼロでも、地元民の助けにより無事辿り着けそうです。
旅行って、結果(目的地)は同じでも、そこに至るまでの過程はそれぞれで。
その過程を楽しむからこそ、自分だけの特別な旅行に仕上がるんだと思う。
ぶっちゃけ、お金払えばどこでも行けますからな。
最近は結果(目的地)への期待よりも、過程(どんな事があるか)の方が楽しみになっている自分がいます。
てな感じで急に真面目ぶったところで。
次回、温泉に入ります!












