【3月27日】
日本への帰国便乗り継ぎの為に降り立ったカナダ・トロントの空港で何故か別室に送られたSAORI。
これはあくまで現地集合現地解散のハネムーンなんですよっと主張すべく、「with my husband」という呪文を覚えたSAORIは、目の前に迫りくる尋問を無事切り抜けられるのか・・・!?
人生初の別室送りで心臓バクバクのわたくし。
『Next!』と呼ばれ、銀行の窓口のようなところへ進みます。
とりあえず、闘うしかありません。
この入国審査官はアジア系カナダ人の男性で、何となく親近感。ちゃんと話せば分かってくれそうな雰囲気です。
(前回わたくしを別室に送ったのは若い女の審査官で、なんか終始イライラしてた。生理前かな)
『カナダに来たのは初めて?何をしに来たの?』
「トランジットです。日本に帰るんです」
『(パスポートに押されたカリブ諸国のスタンプを見て)これらの国に行った目的は?』
「サイトシーイング」
『サイトシーイング?』
「イエス、サイトシーイング」
『ひとりで?』
きました。割と早い段階で「ウィズマイハズバンド」を唱える場面が!
わたくしの予想では
「現地では夫と一緒に観光していたの!」
とボリパン王子とわたくしの名前の入ったeチケット控えを見せてアピールすることで、
『そうかそうか、それならOK!気を付けて日本に帰れよ!』
となるのではないかと。
そんなシナリオを描きながら、
「I traveled to these countries...」
「with my husband !!!」
決まった・・・。
ハズバンドと一緒に見た亀の産卵。
ハズバンドと一緒に泳いだナイロンプール。
ハズバンドと一緒に入った泥温泉。
ハズバンドと一緒に見たスカーレットアイビス。
そう。わたくしの想い出にはいつも、ハズバンドがいるのだ!
するとそれを聞いた入国審査官。
周囲を見回したり、わたくしの背後を覗き込むような姿勢を取った後、怪訝な顔でこう言い放った。
『So...』
『Where is your husband ?』
し、しまったぁー!!!
まさかのハズバンド返し!!!
さっきまでドヤ顔既婚者だったわたくし。
入国審査官のごもっともな一言で一気に
“俺、嫁さんいるから(二次元だけどな)”
という、たまに見かける日本人と肩を並べた。
「違うから!違うから!!!」
「二次元じゃないから!立体だから!」

必死。
“こいつ、画面の中のイケメン戦国武将とかイケメン不良男子学生を旦那とか言ってるんじゃねーだろうな”
という疑惑を必死で払拭します。
(7年くらい前は“恋愛上等 イケメン学園”とかいう携帯ゲームをずっとやってました。今はゲームはしません)
アニメ大国日本の弊害がこんなところに・・・!
『Where is your husband?』
とゆっくりと、確実に聞き取れる英語で再度質問する入国審査官。
それ言うと色々面倒だけどまぁ仕方ない、正直に言おうと決めて
「He is in North Europe.」
と。王子は今北欧にいますよーと言った。
すると入国審査官はキョトンとして
『Is he living in North Europe ?』
と。彼は北欧に住んでいるのか?と聞いてきた。
※文中の英語は間違っている可能性のが大なので雰囲気を感じ取って下さい。
「いえいえ!まさか!」
「He lives in Tokyo with me.」
入国審査官は30秒程かけて脳内を整理してから、
『じゃあ君のご主人は今だけ、北欧で働いているんだね?』
彼的には、
“普段は日本に住んでいるけど今ちょっと北欧に出向していて、その間に休みを取り妻とカリブ海へ旅行、そしてまた北欧に戻っていった”
という結論に至ったらしい。
「No,No,違いますよ」
「彼は日本に私と一緒に住んでいて、日本で働いています」
「北欧はサイトシーイングで行っているだけですよ」
わたくしも、さっさと終わらせればいいものを馬鹿正直に拙い英語で真実を告げる。
王子は働いているんじゃない。あいつは嫁を置いて一人北欧を旅行しているのだ。
勘 違 い さ れ て な る も の か
『え!?サイトシーイングなの!?』
『一緒に住んでるのに旅程が違うの!?』
『えーっと、君の旅程は・・・?』
「東京 → カナダ → トリニダード・トバゴ → バルバドス → セントルシア → トリニダード・トバゴ → カナダ → 東京 です」
『君のご主人の旅程は・・・?』
「東京 → 韓国 → 中国 → ニューヨーク → トリニダード・トバゴ → バルバドス → セントルシア → トリニダード・トバゴ → ニューヨーク → 北欧 (←今ここ) → ロンドン → 香港 → 東京」
「だから、カリブ諸国だけ合流して観光したんです」
『・・・一緒に住んでいるんだよね?』
『君たち、一緒に住んでいるんだよね!?』
『なんで別々の旅程なんだ?』
『理解できない・・・理解できない・・・!!!』
ひたすら『I don't understand...』を連呼する入国審査官。明らかに混乱しています。
まぁそうですよね。普通一緒に行きますもんね。ハネムーンだしね。
現地集合現地解散の旅はメダパニ級の混乱系呪文だったようです。
『なんで一緒に住んでいる夫婦なのに別々の旅程なんだ!』
彼はどうしても知りたいようです。
なのでわたくし、乏しすぎる英単語を並べて彼に教えてあげました。
「日本の普通の会社は、長く休みが取れません」
「わたくしのバケーションは短いんです」
「彼はわたくしとは違う会社で働いていて」
「彼はバケーションが長いんです」
「これが日本なんです」
「本当はもっと長く休みたいんです・・・」
「明日からわたくし、仕事なんです」
それを黙って聞いていた入国審査官。
わたくしの話が終わると、ゆっくりと口を開き、
『つまりこうゆうことだね』
『君たち夫婦は取得できた休みの期間が違う』
『カリブ海だけ合流して一緒に観光をした』
うんうん!
『そして』
『your husband is continuing his vacation』
『without you...』
本場のウィザウチュー、いただきました。
この時の入国審査官、本気でわたくしに同情した顔してました。
ご主人に置いてかれて・・・可哀想に・・・みたいな。
「イエス!イエス!ウィザウチュー!!!」
とりあえず状況を把握してもらえてテンションが上がったわたくし。
ウィザウチュー連呼です。
それでも最後の最後、スタンプを押しながらも入国審査官は
『I don't understand.』
と言っていました。そして哀れんだ顔で
『気を付けて・・・帰るんだよ・・・』
と言ってくれました。
別室に送られ、審査官を激しく混乱させ、最後は同情されたわたくし。
皆さんもご夫婦で旅行する際は出来るだけ一緒の旅程にして下さい。
入国審査官にメダパニかけるのはやめましょう。
「とりあえず無事入国スタンプもらえたし!」
「良かった良かったー!」
と思ったんですけどね。
今思い出したけどこれで終わりじゃなかったわ。
でも今日はここまで。また次回!
※年末年始の西アフリカ旅から帰国後、急遽引っ越しをした為ブログサボってました。
※そして今週末からインドに行くのでまたブログお休みします。
※帰国したらマジで書きます。結婚式ネタ・西アフリカ旅・インドの事書きます。
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