はい!爆竹投げてウォーミングアップも完了しました。
盛り上がっていきましょう!
そう言えば鹽水蜂炮の由来をお話ししていませんでしたね。
正直言うと、これ参加した時点でわたくしが仕入れていた情報は
- 元宵節に行われるお祭り
- ロケット花火に当たると厄除けになるらしい
- 関羽がなんか関係あるらしい
以上。非常に乏しい情報量です。
今回は4人で行くから!と気を抜いて、色々調べるのはたくみ君に丸投げしたので。
という事で帰国後に様々なサイトを読み漁り得た知識をここでひけらかしたいと思います。
鹽水蜂炮の起源は光緒11 年(1885年)。
鹽水区で疫病が流行り、多くの人が亡くなりました。
そこで人々は関帝聖君(関羽が神格化されたもの)に救いを求めたところ、
“周倉爺を先頭に自身関帝聖君も神輿に乗り信者を従え、爆竹を鳴らしながら街を練り歩けば疫病は治まる”と。
そのようにすると本当に疫病の流行が治まった為、その後も慣例行事として残っているそうです。
なるほど。ちなみに蜂炮とはロケット花火の事。
爆竹祭りは他の場所でもあるようですが、鹽水はロケット花火を追加投入したクレイジーっぷり。
『ついでにロケ花ぶっ放そうぜ!ヒャッハー!』的なノリでしょうか。
普段なら「そのテンション無理」と思うわたくしですが、これは許す。良くやった。
では祭りの続き。
若者が置き型の花火を大量に並べ始めました。
何かが始まる予感。DOKI★DOKI
始点にはちょっと大きめの筒状花火。
なるほど、これが火を噴く訳ですね。
三福路と武廟路の交差点(警察の鹽水分駐所がある所)にいると、
なにやら煌びやかな車が沢山やってきました。
車の上には女の子。
短いパンツで美脚を惜しげもなくさらけ出し踊っております。
神様の前でなんてハレンチな!
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。
台湾の神様はとても人間くさいので、むしろ
『神様が喜んでくれるからOK!』
みたいな感じだそうです。俗っぽいな。
(いい脚してんなグヘグヘ)
たくみ君の心の声を勝手に代弁してみました。
うん、多分そう思っている顔つきです。自信あります。
3mくらいある人の行列。でかい。
(写真提供:たくみ君)
そして筒状の花火に火が付けられ、何だか良く分からないけれど何かが始まりました。
(こんなに実態の掴めない記事は初めてです)
上の写真を撮っているわたくしがコチラ。
この写真だけ見ると、族の抗争でも始まったのかしら?と思う画です。
一触即発です。いや、もう触れて勃発してるなこれ。
「頑張って撮ってくるよ」
わたくし欲張りなんで
- 右手に一眼レフ(写真)
- 左手にスマホ装着したジンバル(動画)
を同時進行で撮影しておりました。
片手撃ちは比較的慣れているのですが、
何が辛いって、フルフェイスとマスクが苦しい。
爆破で飛んでくる破片から目を守るためにシールド下げていると、
マスクをしているのも相まってシールドが曇ってきます。
前が見えないので自分が今何を撮っているのか分からないんですわ。
息も苦しいし。でも両手塞がっているし。
これが欲張りの弊害です。
※欲張りが撮影した動画はきちんと編集して今年初夏に他動画と合わせて公開したいと思っています。
※今時点では撮って出しの動画と写真で勘弁して下さい。
このメンズが先頭で火を付けていきます。
その後ろを盧清(黒い顔の人)と韓德爺(白い服来た背の高い人)が歩いて行きます。
韓德爺は煙でほぼ見えない。ちなみに武将だそうです。
何の武将なのかな。詳しい方いたら教えてください。
三国志的なアレですか?
(煙で視界が・・・)
わたくし三国志は読んでいないので分からないのですが、三國無双では趙雲派です。
あの長い槍で敵をバッサバッサ吹っ飛ばすのが気持ちいいからです。
最近やってないな。
(ヒュ~的な花火)
(※音量注意です!うるさいよ!)
と、この辺りで我々、異変に気付きました。
「あれ?たくみ君は?」
ご覧の通り、煙で非常に視界が悪い。
フルフェイスを被っているから視野は狭いし、
爆発音が凄い上に耳栓もしているので声も聞こえません。
道端にはフルフェイスを被っている人だらけで顔の識別も困難。
わたくしは写真と動画を撮りながら我が道をズンズン進んでいましたが、
後ろから王子とこめっちがしっかり見ていてくれたので3人ははぐれず無事。
ただ、たくみがいねぇ。
「あれー!たくみ君はー!?」
『そう言えばいないな!』
「え!はぐれちゃった!?」
『そうっぽい!』
マジでたくみがいねぇ。
探すって言ってもこの人混みの中から探すのもねぇ・・・
「うーん。」
「どうしよう。」
「・・・ま、いっか!」
たくみ君からしたら『良くないよ!』という突っ込みをしたいところでしょうが。
『たくみなら大丈夫やろ!』
『もし最後まで合流出来なくても宿帰ればいるやろ』
「そうだよね!だって自称“日本ではコミュ障だけど海外では輝く男”だもんね!」
そうです、たくみ君を信頼しての判断です。
決して探すのが面倒だとか、そんな薄情な理由ではありません!
まぁ、目の前の祭りで忙しいってのが本音ですけどね。
本当に仲いいのかしら。わたくし達。
たくみフォーエバー・・・元気で頑張れよ!
こうしてたくみ君のご多幸と今後のご活躍をお祈り申し上げつつ、
我々は盧清と韓德爺の行進についていきましょう。
(この人、結構グイグイ迫ってきます)
写真、ブレブレだな。
さて。つい今し方たくみ君にお祈り申し上げたばかりですが、
この方達、揺れ動きながら歩いているだけなのでわたくし飽きてしまいました。
仕方ない、たくみ君でも探すか。
人の波を凝視してみます。
すると3分後、キョロキョロしながら歩く挙動不審なたくみ君を発見。
わたくし、視力は悪いですが目視で目標物を見つけるの大得意。
「おい!」
ガシッと肩を掴み、挙動不審なたくみ君に声を掛けます。
※大体たくみ君に声を掛ける時の第一声は「おい」です →関連記事:アンコールワッツ!
『ふぁ!』
ふぁってなんだよ。
『SA、SAORIさーーーん!!!』
そう叫んだたくみ君。
マジで涙目でした。
『このまま合流出来なかったらどうしようかと思いました!』
『良かった!本当に良かったー!』
そう言ってたくみ君、ハグをしようと両手を広げ突進してきました。
(新しくペンタブを導入したらまだ上手く描けません。むしろペンタブで描ける気がしません)
ひぃぃぃ!!!
全力でたくみ君のハグを避けるわたくし。
心細かったのは分かる。それは本当に分かる。
(↑一度放置したくせに良く言う)
この悪条件の中で合流出来たのは奇跡に近い。
通常ならハグして喜びを分かち合うシチュエーションですが。
そうは問屋が卸さない。
いや、卸してもいいんですけどね。
これが条件反射ってやつでしょうか。
ハグを避けられたたくみ君はわたくしの横を走り去り、王子・こめっちとハグしていました。
今後、鹽水蜂炮に数人で行く方。
(まぁスマホで連絡が取れるのであればそれが一番いいけど、SIM買わないで行く場合)
物凄く目立つ格好をするか、絶対はぐれないように手でも繋ぐか、
万が一はぐれた時の集合時間・集合場所を決めておくことをオススメします。
以上、たくみ君が迷子のち涙目になった件でした。アデュー!