(O)
「翔くん、一緒に寝ていい?」
「えっ…?」
前に、ここに泊まった時と同じように、僕がベッドで、翔くんはお布団で…別々に寝るつもりなんだろうけど…
「ベッドで寝る?お布団?」
「いや、俺は布団で…」
翔くん、困ってる…?
でも…もお困らせるの、今日で最後だから…
「わかった、お布団で一緒に寝よ…」
僕は、下のお布団の上に座る
「智?一緒にって……んんっ…/////」
翔くんが着てるロンTの胸んとこ引っ張って、顔を近づけ…翔くんの柔らかい唇にキスをした…
いいよね…翔くん…/////
「一緒がいい…」
「マジで言ってんの?」
もお、アパートには行かない…困らせない…
翔くんを好きなのも止めるから…
「ねぇ…翔くん、いいでしょ?…んんっ…ん~…/////」
いいとは言ってくれないけど…噛みつくように唇を塞がれ…口内を舌でかき回される…
「…しょお…く…んっ……んんっ…/////」
本当は…最後に、もう一度抱いてほしかったけど…準備してないし…グッズもないだろうし…
二人きりとはいえ…さすがに翔くんの実家では無理だよね… でも……
「…智っ…」
もっと…いっぱいキスして…翔くんっ…
「…しょお…もっと…してぇ…/////」
息ができない程の…キスをして…
キツく、抱きしめて…
翔くん……翔くんっ…
僕は、翔くんの背中にしがみつくように腕を回して…
そのうち眠ってしまった…zzZ
翌朝……
翔くんの腕の中で…優しくキスをされて目が覚める…
「おはよ」
「お……はよ…/////」
翔くんの優しい眼差しに、泣きそうになる…
「…どした?」
「え…」
「…泣きそうな顔してる…」
「…っ…」
ガバッ…
泣き顔を見られないように、翔くんに抱きついた…
「…智?」
翔くんは、そのまま暫く、僕の背中をポンポン撫でてくれた…
着替えて、僕ん家に移動して……
4人で朝食をとった後、太陽パパの車で、翔くんをアパートまで送って行くのに、僕もついていった…
アパートに着くと…
「親父、サンキュー」
『おお、またな』
「うん…智、寄ってくか?」
「ううん、帰る」
「そうか、じゃあ、またな」と、翔くんは車を降りた…
「…翔くん、バイバイ」
車内から手を振る…
もう……
アパートへは…来ない…
(S)
昨夜の智は…いやに積極的だったよな…
ま、そういのも悪かねぇけど…(笑)
目が覚めて…腕の中にいる智の寝顔を見つめる…
額や頬…形のいい唇に、そっとキスを落とすと…
パチリと智の目が開く…
「おはよ」
「お……はよ…/////」
ん?何か…
「…どした?」
「え…?」
「…泣きそうな顔してる…」
「…っ…」
ガバッと智に抱きつかれる
「…智?」
気のせいか…?
「…お腹、空いた…」
「あ~…お前ん家、行こうか」
「ん…」
起きたら、朝飯食べに来いって言われてたからな…
顔を洗って、着替えて、智ん家に下りてく…
4人で朝飯を食った後、親父が車でアパートまで送ってくれた…
まだ昼前だったから、一緒に来た智に寄っていくか聞いたら、「ううん、帰る」って…
てっきり、寄ってくもんだと思ってたから、かなり拍子抜けした…
「そうか、じゃあ、またな」と車を下りる…
「…翔くん、バイバイ」と手を振る智の顔は…
また泣き出しそうに見えた……
この前の食事会以来……
智がアパートに来なくなった…
何でだ?
あんなに毎日、来てたのに...何かあったのか…?
連休もあったし、絶対、どっかで泊まりたいって来ると思ってたのに…
高校だと、そろそろ中間テストだからか?
いや、それなら、勉強教えてくれって、来そうなもんだけど…
あいつが毎日来てたから、女が待ってても連れ込まなくなったし…もう、連れ込む気もないんだけど……
今日も…来ない気か…?
ニノか雅紀に探り入れるか…?
て、俺、智のことばっか考えてるよな…
とっくにフラれてるのに…
あいつが、俺んとこ毎日来てたから…
て、1回フラれたくらいじゃ諦めきれねんだけど…
それでも…もう一度、つき合おうかって言うにしても…
あいつから、俺んとこに来てくんね~と意味ないよな…
もう一度、智から、俺んとこに来てくれたら…
今度は、絶対、離さねぇのに…
はぁ…
ずっと、アパートにいても、あいつのこと考えちまうし…来ねぇのかなって待っちまうからな…
とりあえず…
気分転換に、バイトでもするか…
智くんから、来てくれたら…今度は離さないんだって…!
どうするの?智くん…本当に、もうアパート来ないの?
『2』✨