こんにちはぁ…!妄想超短編です☺『アンハッピーエンド…』……このタイトルで、どれくらいの人が読んでくれるんだろう…?(^^;
すいません!先日、下書きに保存したつもりが、投稿してまして…(^^; まだ少し加筆するつもりだったので、慌てて引っ込めましたが、数人の方が読まれたようです…ごめんなさい!m(__)m でも、特に、誰にも何にも言われなかったんで…何事も無かったかのようにしれっと上げちゃいます…(笑)










 どうも…


初めまして…


櫻井翔といいます


しがないサラリーマンです…


少し前までは、それ以下だったかも…


つい、先日、独身に戻りました…


子どもはいません…


なぜなら、元妻だった相手と、そういうことをしてなかったから…


と、いうより、出来なかったから…


籍を入れる前に、何度も言った…


無理なんだって…


女性に対して、そんな気持ちになったこと無いんだから…


けど、その頃は、親に逆らえなくて、仕方なく見合いした相手と一緒になることに……


所謂、幼い頃から、親に言われた通りの…親が敷いたレールを何の疑いもなく歩んできた…


高校は、寮生活だった…


親元を離れて暮らしてた3年間…


それまでに感じたことのない自由…


窮屈じゃない、ちゃんと手足を伸ばせる感じ…


そして…


その時に出会った貴方……


同じクラスだったんだ…


一目惚れだった…


初めは中性的で、綺麗な外見に惹かれた…


俺とは違った思考の持ち主なのに…


妙に気が合った…


彼の隣にいるのが心地よくて…


彼も、同じように感じてたみたいで…


自然と一緒にいる時間が増えていった…


ずっと、一緒にいたかった…


彼とは、俺が大学を卒業するまで一緒にいた…


俺は、それ以降も、貴方といたかった…


でも、親の言うことに逆らえなかった俺…


親の敷いたレールを外れて歩くことを躊躇った俺に…


貴方は、友達に戻ろうと言った…


貴方との友達だった期間は、高校に入った当初のほんの数週間…


友達って…


ずっと、俺にとって特別な存在だった貴方…


もう…友達だった頃なんて、覚えてないよ…


親には言えない、NOが貴方には言えたのに…


それも躊躇われる……



大学を卒業して、俺は、父親の会社に入社することに…

それも、もう、大学に入る前から決められていたこと…


そして、入社して、2年経った頃に、親が勝手に決めた相手と見合いをすることに…


この見合いは、YESかNOが言える訳ではない…


もう結果は決められていて…見合いというよりは、この先の人生を共にする相手との顔合わせ…


心情的には、到底、受け入れられるものじゃない…


でも、受け入れるしかなかった…


そして、貴方は、黙って身を引いた…


どんなに、嫌だと言っても、貴方は聞き入れてくれなかった…



好きでもない相手との生活は苦痛でしかなかった


親の言う通り式は挙げたけど…俺の笑ってる写真は1枚も無かっただろう…


これからの生活を思うと絶望でしかない……


俺にとっては、もう俺は死んだも同然の、葬式のようなものだったから…


彼女の方は、一緒に住むようになれば、俺も変わるだろうと…自分に気持ちが向くだろうと考えているようだった…


彼女が歩み寄ろうとすれば、するほど…俺の気持ちは離れていった…

いや、元から、近くにいたつもりもない…


初めにちゃんと言ったはずだ…


無理なんだと…


結局、俺は、彼女といる間…キスも体の関係も持つことはなく、手さえも握ることは無かった…


そして……


限界を感じた俺は、世間一般でいう、アンハッピーエンドを目指すことにした…


先ずは、父親の会社を辞めた…


ちょうど、大学の頃の友達が、自分達で会社を立ち上げようと思うって…


一緒にやらないか?と声をかけてくれたんだ…


もちろん、上手くいく保証はない…


だけど、父親の会社の仕事よりは、ずっとやりがいもあって…


仕事に打ち込むことで、苦痛な家に帰るのも、寝に帰るくらいになって…


その内、会社の近くにアパートを借りて、そっちに帰ることが多くなっていった…


最初の頃の給料は、普通のサラリーマンの2/3程度…


それでも、仕事は楽しくてガムシャラになれた…


彼女のいるマンションに戻るように何度も言われた…


でも、俺は戻らなかった…


心が休まらない…苦痛で仕方ないんだ…とその度に訴えたら、母親が折れた…


やはり、母親は、世間体より、実の息子が心身共に健康でいることが大事らしい…


そして、父親の会社を辞めて、薄給で働き続け、家にも帰らない俺に、やっと彼女が別れることに前向きになってくれた…


漸くひとりになった…


やっと、やっと…


望んでいたアンハッピーエンド…!


父親の会社を辞めて…薄給で働き詰めのバツイチの俺…


アンハッピーエンドを迎えて……


やっと肩の荷が下りて…


深呼吸が出来る感じ…


母親は、こうなると予感してたらしい…


父親は、もう好きにしろと…


勘当か?それも致し方ない…と思ってたら…


年1くらいは、元気な顔を見せろだって…


え……いいの?



友達と始めた会社は…少し前から軌道に乗ってきた…


少し、運が向いてきたか…?(笑)





そして……





「翔くん…?」



「智くんっ…!」



「あ…ちょっと…💦」



思いきり貴方を抱きしめる



「もう、離れたくないっ…!」


「は…離して…人前だよっ…/////」


「嫌だ…離さないっ…!」


ずっと…


ずっと、こうして、貴方を抱きしめたかったんだ…!


「もお…翔くんてば…/////」



なかなか離さない俺に、諦めたのか、貴方も俺の背中に手を回してくれた…


「貴方が、傍にいてくれるだけでいいんだ…」


「翔くん…」


「もう、決して離さないからね…俺の傍にいてよ…」


「わかった…傍にいるよ…」


「…ずっとだよ?」


「うん……もお、離してあげないからね?」


「離さないでよ…!」






アンハッピーエンドを迎えて……



人生をリセットしたら……




本当の幸せが訪れた…




俺は、漸く掴んだこの幸せを…




決して離したりしない…!











END