☆sideS後半に〖+α〗があるので、少し長めになります……〖+α〗の方、大丈夫かな…(^^;




(S)


 「しょお♡」


普段の可愛い、ふにゃり笑顔…



「ぁ…あっ……しょおっ…あっ…ん…あっ…」


ベッドの上では妖艶な小悪魔に変身する…


このギャップにやられない奴はいねぇだろ…


そして…


天使のようなあどけない寝顔…


気持ち良さそうに寝てんのな…


ちょっと…昨日は激しくし過ぎたか…?


もう少し寝かせてやりたいけど…


じゃね~よ!



てゆーか、今、授業中なんですけど…


さすがに、このままって訳には…


それに…


俺以外のやつに、その可愛い寝顔、見せてんじゃね~よっ…


パチン!と智の額に、デコピンを食らわす


「いって~…!」


いや、だいぶ手加減したろ?


「寝てんなよ、大野…」


「ごめんなさ~い」


何で注意してんのに、しまりのない顔してんだ?


「じゃあ、今日の授業はここまで」


生徒が教室を出ていく…


智のやつは…帰り際に、また頬っぺたチューでも狙ってんのか、のんびり片付けてるな…


『櫻井先生~…質問いいですか?』


ん?


「なんだ?次の授業あるから、手短にな」


『はぁい』


「……………」


『……………』


なかなか話さないけど…智に居られちゃマズイのか?まいったな…

あ…智のやつ、唇尖らせて…拗ねてやがるな(笑)


「センセェ…さよ~なら~」


「またな、大野…気をつけて帰れよ」


……って、そんなすぐに帰るタマじゃねぇよな…


「で?質問て何だよ?」


『櫻井先生て…恋人いるんですか?』


はぁ?数学のことじゃねぇの?


「…質問て、それか?授業の事じゃないなら、行くからな…」


『待ってください…教えてくれてもいいじゃないですか』


お前に教える義理はねぇっ…


「…そんな事、聞いてどうすんだよ?」


てか、いるって答えても、いないって答えても、あんま意味ないんだよな…


『恋人…いないなら、立候補しようかと思って…』


はぁ~ぁ…たまに、いるんだよな…こういうやつ… いないって言えば今みたいに立候補するとか…

いるって答えても、諦めないとか、好きでいるのはいいですか…とか…

ったく…


「…お前、塾に何しに来てんだよ?」


『勉強…だけど、先生のこと考えてたら、勉強手につかなくて…』


勘弁してくれよ…


「じゃあ、考えるな…!」


『…無理ですよ…』


いや、こっちも無理だから…


「…次、授業あるから、もう行くぞ」


『先生っ…待ってください…じゃあ、次のテストで良い点取れたら、二人でデートしてくださいっ』


嫌だ…絶対、嫌だ…

この状況が、ホント、めんどくせぇ…!

てゆーか…


チラリと教室の出入り口の所を見る…

ドアのガラス窓のところ…茶色い髪が見えてて…

智が、そこに居るとわかる…


女子生徒には返事をせずに、智の方に歩いていって…


「…大野」


「え…あっ…」


ハッとして、俺の方を向く…


「盗み聞きとは、良い趣味してんな…」


「あ…えっと…」


まあ、居るのは、わかってたけどな…


『…っ…/////』


女子生徒は、聞かれてたのが恥ずかしかったのか、急ぎ足で教室から、出ていった…


「…しょお…」


不安そうな顔してるけど…まさか、俺が、あんな話しに乗ると思ってんじゃないだろうな?


「お前も、早く帰れ」


「…はい…」


ポンと、智の頭に手を乗せる…


「気をつけて帰れよ」


「…はい…」


泣きそうな顔すんなって…いつもの元気どうした?


「…しょおセンセェ…さようなら…」


お前が暗いと…調子狂うんだって…


「…俺ん家で待ってていいから」耳元で言うと…


「え…」


「じゃあな、大野!」


「あ…はいっ」


ちょっと元気出たか?



この時…


智との、やり取りを…

さっきの女子生徒が見ていたことを…

俺は、気づけなかった…




☆★☆★☆★☆★☆



自宅マンションに帰ってくる…


玄関のドアを開けると、智が走って出迎えてくれる…


「しょおっ」


「…ぉわっ…!」


勢いよく飛びつく智を、抱き止める…


機嫌は直ったのか?


「おかえりなさ…んんっ…/////」短くキスをする


「ただいま~…腹減った~」


「すぐ温める…んんっ…ん~っ~…ぁ…」


キスしながら、智を抱き上げる


「…んっ…ぁ……ん……しょお…?/////」


「…飯の前に、お前の不安、消さねぇとな?」


「しょおっ……うんっ…/////」


俺の首に腕を巻きつける智を抱いたまま、寝室に直行する


ベッドに下ろして、不安そうにしてる智を強く抱きしめる

どうしたら、お前の不安…消し去れるんだろうな


「智…」


「ん…んっ…ぁ…ん……んんっ…なに?」


キスしながら、口を開く…


「俺には、お前だけだから…」


「しょお…」


お前も、そうだろ?


「デートするのも、キスするのも抱くのも、お前だけだから…」


「うん……んんっ……/////」


「俺と一緒になるんだろ?」


「うんっ…/////」


「だったら、余計な心配しないで、俺の傍にいろよ」


「しょお……グスッ……うんっ……/////」


「まだ…足りねぇか?」


「うん… んっ…ん…」


「しゃ~ねぇな…(笑)」


なんて、キスだけじゃ、足りないのは俺の方だな…


ドサッ…


ベッドに、智を押し倒す…


俺以外のこと…


「何も考えられなくなるまで、抱き潰してやるよ…」


「ぁ……んっ……しょお……んんっ……」


不安になる必要なんて、無いんだからな…

俺は、お前のこと以外、どうでもいいんだから…


「…ぁあっ…しょお…っ…あ……あっ…」




☆★☆★☆★☆★☆



1回戦目の後…

2人の腹の音が盛大に鳴ったんで…

食事休憩を挟み、2回戦目に突入した後……


「ねぇ…しょお…」


「ん?」


「あの子と…デートしないよね?」


「あの子…?あ~…する訳ないだろ…」


「ホントに?」


「本当に」


「ホントにホント?」


「本当に本当…!」


「ホントに…んっ…んっ~~っ…/////」


「くどいっ…」


「だって…/////」


まだ、不安、消えね~のか…?


ぶっちゃけ、今日のあの女子生徒が、何をしようと何を言おうと…

俺の感情が動くことは、1ミリも無い…


強いて言えば…

智との、この甘い時間を盛り上げる、1滴のエッセンス位にはなったかもしれないけどな…


「しゃあねぇな…」


「えっ……んっ……んん~~…/////」


智の不安が消えるまで…何度でも…


「智…」


「ぁ……しょお……んっ…」


真っ白にしてやるから…


こうして…今日も…


智との甘い夜が更けていく…





END


******************



(F)


 あ… 大野くん寝てる…!

寝顔、天使だな♪

「いって~…!」

「寝てんなよ、大野…」

櫻井先生デコピンされてる~…痛そ~…!

でもさ…デコピンする前に、先生、大野くんの髪…優しく撫でたの…見逃してないよ…!


はっ…!

失礼しました!
私、この塾に通う、高2の女子…名乗るほどでもないモブキャラで…BL大好き💕やおい上等!の腐女子高生とでも言いましょうか…あ、そうです(F)は、腐女子高生のFです…

私のことは置いといて……


あの2人…大野くんと櫻井先生て…

可愛い系小悪魔男子とクールなイケメン教師♡

とってもお似合いで…これまでは、つき合ってたらいいのにな~なんて…2人を見て楽しんでたんだけど…

この2人…本当にそうなのかもしれないって…

ちょっと…今日、確めてみようと思ってて…

知ったところで、2人に何かする訳じゃないよ…

私の妄想が、より甘く大きく膨らむだけ♪


「じゃあ、今日の授業はここまで…」


授業が終わったんで、早速、実行に移す


『櫻井先生~、質問いいですか?』

「なんだ?次の授業あるから、手短にな」

『はぁい』

…と言っても、ズバリ、大野くんとつき合ってるんですか~?なんて、聞けないよね…

チラリと大野くんの方を見ると…

「センセェ…さよ~なら~」と教室を出ていってしまう…

あら…帰っちゃうの?居てくれてもいいのに~…

「で?質問て、何だよ」

『櫻井先生て…恋人いるんですか?』

大野くんですよねっ♪

あ~…大野くん、居てくれたら反応見てわかったかもしれないのに~…

「…質問て、それか?授業の事じゃないなら、行くからな…」

本当、先生、クールよね~…大野くんと2人の時は、甘かったりするのかな?

『待ってください…教えてくれてもいいじゃないですか』

…て、言うわけないですよね~…う~ん…どうしたら、答えてくれるかな?

「…そんな事、聞いてどうするんだよ?」

大野くんが先生の恋人なら…萌え転がります♪

…なんて、本当のことはさすがに言えないな…

『恋人…いないなら、立候補しようかと思って…』

思ってもいないことを言って誤魔化す…

「お前、塾に何しに来てんだよ?」

2人を愛でに来てますっ♡

…なんて言えるはずもなく…

『勉強…だけど、先生(と大野くん)のこと考えたら、勉強手につかなくて…』

だから…知りたいんです…

もう…妄想だけじゃ…限界があるんです…

2人が恋人同士って、わかれば、そこからまた…

新たな妄想の世界の扉が開くんですっ…!

「じゃあ、考えるな…!」

『…無理ですよ…』

2人が理想のカップルなのにぃ~…!

「…次、授業あるから、もう行くぞ」

『先生っ…待ってください、じゃあ、次のテストで良い点数取れたら、(大野くんと)2人でデートしてくださいっ』

そこに、こっそり同行させてくださいっ…!

そう言うと、櫻井先生は、教室のドアの方に視線を向けた…

と思ったら、ドア付近まで歩いていって…


「…大野」

「え…あっ…」

きゃあ~♡ 大野くん、今の聞いてたの?

「盗み聞きとは、良い趣味してんな…」

「あ…えっと…」

『…っ…/////』

こ…これは、もしかして…チャンスかも…!


急いで、2人の脇を通って教室を出る…

そして…

2人の死角になる場所に隠れて、大野くんと櫻井先生の様子を窺う…


…しょお…

え♪今、大野くん、「翔」て言った?

それって、櫻井先生の名前よねっ?

お前も、早く帰れ

…はい…

ポンって、櫻井先生は、大野くんの頭に手を乗せた…ポンって♪優しく…( *´艸`)

気をつけて帰れよ

…はい…

え~…それだけ~?

…しょおセンセェ…さようなら…

「………………」

えっ?

何?今、櫻井先生、大野くんの耳元で、何言ったの~?

え…

じゃあな、大野!

あ…はいっ


大野くんは帰っていき…櫻井先生も次の授業の教室に入っていった…


え~! さっき何て言ったんだろ

〖後で電話するからな〗とか?

〖俺ん家で待ってろよ〗とか?

あ、こっちがいい!

で、大野くんは櫻井先生の家で、ご飯作って帰りを待ってて…

櫻井先生が帰ると…大野くんが〖おかえり~〗てお出迎えして…

ただいまのキスなんかしたりしてっ…

〖翔、ご飯作って待ってたよ、食べる?〗

〖いや、ご飯の前に、お前を食べたい〗

なんて、言ってたりして~~♪

きゃ~~♡

あ… ヤバ… 鼻血、出そう…💦


決定的な証拠は掴めなかったけど…

絶対、2人は、つき合ってると思う…!


確めようと思ったけど…このままでいいか…

ムフフ… BLバンザイ🙌✨

はぁ~…♡

今日も、2人のあんなことやこんなことを妄想して…( *´艸`)

ふわふわしながら…

帰路に着く…







END

失礼しましたっ…!m(__)m
嵐さん以外の第3者目線…大丈夫だったかな…?
萌え転がるって、ワード…前にどなたかが、コメントくださった時に、使いたいって思ったんですよね~♪やっと、今回使えました♡以前、このワードを使ってコメントしてくれた方、ありがとうございます♪