(O)


 「それは…?」


それは…だって…


「そ…のっ…/////」


どうしよう…僕…イケメンくんのこと…


「…俺っ…貴方のことっ…/////」


え…僕のこと…?


パアッ…!💡


なっ、なにっ?


「「えっ…!?」」


真っ暗だったエレベーター内が、明るくなった…


〖どなたか、エレベーター内にいらっしゃいますか!?〗

と、タッチパネルの上から、音声が聞こえた…


抱き合ってたイケメンくんと、目を見合せ…

我に返ったように、立ち上がって、体を離した…


そして、「いますっ」とイケメンくんが声を上げた…



☆★☆★☆★☆★☆



〖申し訳ありません、間もなく動きますので、最寄りの階で下りていただけますか〗


「わかりました」


声に従って、僕たちは、エレベーターが少し上昇して、止まった階に降りた…


7階だった…

良かったぁ…2階、3階じゃなくて…💦


ふわり…


「え…」


コートを肩に掛けられた…


「家まで送ります…」


「あ…うん…」


僕は、素直に頷いた…

だって…さっきの…


『…俺っ…貴方のことっ…』


その続きが聞きたくて…

ううん…もお、僕から言っちゃおうか…


3階分 上がるだけなんで、すぐ僕の家に着いてしまう…


「あ…コート…ありがとう」


「いえっ…」


「「…あのっ…!」」


被った…!


「あ…どうぞ」


先に話すように促される…


「え…と…、コーヒー飲んでいきません?」


「…いいんですか?」


「うん…」


まだ…帰ってほしくない…


「…そうじゃなくて…」


「え…?」


「家に入ったら…貴方に何もしない保証、出来ないですよ?」


「え?それって、どういう意味…?」


「エレベーターでの続き…するかも?」


それって、キスとか…?

その柔らかいので、またしてくれるの…?


「望むところだよっ…」


「ええっ…?い…いいんですか?」


「だって…僕…キミのこと…」


あっ…!


「俺のこと…?」


「と、とりあえず、家に入ろうよ」


「あ、おじゃましますっ…」



玄関ドアを開け、リビングに通し…


予告通り、コーヒーを入れてテーブルに置く…


「そういや、名前、なんていうの?」


「あ…そういえば、名乗ってませんでしたね…」


「名前も知らない人とキスなんて、初めてだよ」


「ははっ…(笑)それは…俺もですよ…」


「僕、大野智ていいます」


「さとしくん?どんな字?」


「知るに日だよ」


「智くんか、俺は櫻井翔です…さくらは難しい方の櫻、翔は羊に羽で、翔」


「翔くんか…よろしくね」


「それは…もう、友達以上としてよろしく…でいいですか?」


「だからっ…望むところだって、言ったで…んんっ…ん…/////」


翔くんの柔らかいキスが降ってきた…


ああ…これこれ…


翔くんのこれが欲しかったの…/////


んふふ…


ちょっと、そこのコンビニで買い物のつもりが…


こんな初対面の翔くんと恋に落ちるなんてね…


コンビニのご飯で、飛んだ大物が釣れちゃったな♪


僕…釣った魚には、ちゃんとエサを上げて大事にするタイプだからね♡


翔くん、末長くよろしくね…!




(S)


 〖申し訳ありません、間もなく動きますので、最寄りの階で下りていただけますか〗


「わかりました」


言われた通り、エレベーターが止まって、扉が開いた階で降りた…

7階か… 下の方のフロアじゃなくて良かった…


あ、そうだ…!

目の前の細い肩にコートを掛ける…


「家まで送ります…」


「あ…うん…」


ホッ…断られなかったか…


さっき、言いかけた言葉…伝えられるだろうか…


階段で、上階を目指し、上っていく…


すぐに、その子の家に着いてしまう


10階の5号室…俺ん家の真上じゃんっ…


「あ…コート…ありがとう」


「いえっ…」


どうする…言うか? よしっ…


「「…あのっ…!」」


え!?同時…?


「あ…どうぞ」と相手に譲ると…


「え…と…コーヒー飲んでいきません?」


お? 渡りに船…?


「…いいんですか?」


「うん…」


いや…俺が聞いてるのはさ…コーヒーのことじゃなくてさ…


「…そうじゃなくて…」


「え…?」


「家に入ったら…貴方に何もしない保証、出来ないですよ?」と、正直に下心があることを言う…


「え?それって、どういう意味…?」


「エレベーターでの続き…するかも?」


かも…じゃないな、間違いなくするよ…

だから、慎重に返事してよ…?


「望むところだよっ…」


「ええっ…?い…いいんですか?」


マジか…本当に…いいのか…?


「だって…僕…キミのこと…」


「俺のこと…?」


もしかして…貴方も…?

期待して…いいの…?


「と、とりあえず、家に入ろうよ」


「あ、おじゃましますっ」


ちょっと…緊張すんな… ドキドキ…


リビングに通され…コーヒーを入れてくれた…


「どうぞ…」


「あ、いただきます…」


…猫舌なのか…? ふぅふぅして、唇を尖らせてんの可愛いのな…


「あっ…つ…💦」


「ふっ…(笑)大丈夫?あ…旨っ」


「うん…ふふ…良かったぁ…」


カップをテーブルに置くと…


「そういや、名前、なんていうの?」


「あ…そういえば、名乗ってませんでしたね…」


「名前も知らない人とキスなんて、初めてだよ」


「ははっ…(笑)それは…俺もですよ…」


「僕、大野智ていいます」


「さとしくん?どんな字?」


「知るに日だよ」


「智くんか、俺は櫻井翔です…さくらは難しい方の櫻、翔は羊に羽で、翔」


「翔くんか、よろしくね」


「それは…もう、友達以上として、よろしく…でいいですか?」


「だからっ…望むところだって、言ったで…んんっ…ん…/////」


堪らず、智くんの唇を塞ぐ…


ああ…これだよ…

この甘いのが、欲しかったんだよ…



まさか…だよな…


ちょっと、忘れものして、自宅に戻ろうとしただけなのに…

あんなハプニングに巻き込まれて…


忘れものより、もっと大事な宝物をGETしちゃったんだから…な…


コレ… 相手が貴方じゃなかったら…こんなことには、なってないからね?


智くん…


ずっと大切にするからね…!


これから、よろしくな…!







 END



******************

こんにちは!

いつもお部屋に来てくれて、ありがとうございます…!m(__)m

ちょっと、そこのコンビニまで買い物に出た智くんと… 忘れものに気づいて、ちょっと自宅に取りに戻ろうとした翔くん…

同じマンションに住んでいながら、今まで顔も合わせたことのない二人てしたが…

ほんの、ちょっとタイミングが重なると…

こんなに、簡単に恋に落ちてしまうんですよね

ちょっとハプニングには、見舞われましたが…(笑)

密室に閉じ込められるお山の二人…❤️💙


ラストの回まで、2人の名前 出してなかったけど…(O)、(S)は表示してたし、誰かわかってましたよね…?(笑)わからなかったら、ごめんなさい…!🙏

これからも、この2人は続いていくのでしょうが…初めて出会った日の数時間の出来事なので…ラストは、わりとあっさり目になりました…


こういうの、入浴中とか寝る前の妄想タイムのあるあるな二人ですよね…🎵


よくある、ありきたりなお話でしたが、最後まで読んでくださって、ありがとうございます…!