(N)


  その日の昼休憩もお弁当を持って 大ちゃんと保健室へ…


「「失礼しま~す」」と入ってくと、

「いらっしゃ~い」と 相葉先生が お日さまスマイルで 迎えてくれる


「たぶん、翔ちゃんも来るよ」

「え…」


タイミング良く ガラッと 扉が開いて…


「おじゃましま~す」と櫻井先生が入ってきた


お弁当を食べながら、相葉先生が そういえば…と、 松本先輩と誰かが 保健室の窓の外で イチャついてるって 話し出した…


え、松本先輩て、確か 大ちゃんのお姉さんと つき合ってますよね?

あ…相手 男性なんだ… って、性別は関係ないですね… 浮気じゃん、それ…!

大ちゃん、ビックリしてる…?

何か…櫻井先生と 顔見合わせて… え…もしかして…怪しいって 思ってたとか…?


放課後、確かめてみようってことになって…

一応、松本先輩達の 写真を撮ろうって… 写真 撮れたら、共有できた方が いいよねって…

相葉先生の提案で、グループLINEしようって、この4人で 連絡先とLINEのIDを交換することになった…

グッジョブですよ♪ 自然に大ちゃんと櫻井先生が 連絡先、交換できたんですから…

あ、大ちゃん、嬉しそう…(笑)



放課後…



俺と相葉先生は 保健室で、大ちゃんと櫻井先生は校舎裏の倉庫のとこから、松本先輩達を 見張ることになった…


保健室の窓から 外を見る…本当、よく見える…

大ちゃんと櫻井先生は あの倉庫の影に いるのかな…?

ここからだと 見えませんね…


「相葉先生」

「ん?」


わ…///// 思ったより 先生が傍に居て ドキッとする…


「これ、本当に 外からは 見えないんですか?」

「うん、外から見たら 鏡になってるよ」


少しすると、 松本先輩が 誰かと こっちに来るのが見えた


「あ…来ました…」

「…スマホ スマホ」と、相葉先生は慌てて スマホを取り出してた


松本先輩達は、壁に凭れて 話している…何となく 声は聞こえるけど、話の内容までは、よく聞こえないな…


「…あっ…」


2人が 抱き合い キスをした…

相葉先生は、持ってたスマホで写真を撮ってた

てか…近っ… 目の前っ…/////


だんだん深くなる2人のキス…

相葉先生は…どう思ってるんだろう…先生は、大人だから…こういうの見ても 平気…?

けど… 俺は…/////

相葉先生… 俺も… 先生と キスしたいです…/////


…なんて 言える訳もなく… でも… 俺…

ドキドキ…


相葉先生の着ている白衣を引っ張る…


「… 先生っ…/////」


「ニノちゃん…/////」


あ…/////

相葉先生の顔が 近づいてきて… そっと目を閉じると…


「…んっ…」


先生は、触れるだけの キスをしてくれた…

うわ…/////

先生と… まさか、学校で キスするなんて…/////


ガラッ  (ビクッ!)


大ちゃんと櫻井先生が 戻ってきた


大ちゃんは、松本先輩達の 写真はいらないって言ってたけど、櫻井先生に 転送された


「よし、とりあえず 2人は帰れ」

「「はい…」」


俺と大ちゃんは 帰ることに…

どうやら、あとで 櫻井先生が 大ちゃんに電話を入れるみたい…


「良かったですね」

「え?なにが?」

「さっそく、電話してくれるじゃないですか」

「あ… うん…/////」


駅まで 一緒に帰り、大ちゃんと 別れる…


相葉先生とのキスは… まだ ちょっと秘密にしとこ…/////



その日の夜…


グループLINEに 松本先輩のことが入ってきて…


どうやら、大ちゃんのお姉さんとは もう別れていたらしい…

大ちゃんは、松本先輩のこと 信じていましたもんね…浮気じゃなくて、 良かったですね…


ホッとしたら、相葉先生の声が 聞きたくなって… LINEを送った


〔少し電話しても いいですか?〕って 送ったらすぐに 電話を かけてくれる…


『ニノちゃ~ん♪』

「相葉先生…」


何か、ご機嫌ですね…(笑)


『俺も、ニノちゃんの声 聞きたいなって 思ってたところ♪』


え…そうなんだ!同じように思ってた…?


「あ… はい…/////」

『電話さ… 平日も して いいかなぁ…?』

「もちろんですっ…」

『うん、良かった… あ、ニノちゃん』

「はい」

『え~と… 今日…キスしたの…嫌じゃなかった?』

「あ… はい…/////」


嫌な訳ない… 嬉しかったんですから…/////


『そっ、そっか…じゃあ…また しても いい?』

「… そういうの 聞かないでくださいよ…/////」

『え?何で?ダメって 言われたらさ…』

「ダメって 言う訳 ないでしょ…/////」

『あ… へへっ… じゃあ、これからも するからね♪』

「………はい……/////」


恥ずかしくなって、その後 すぐ電話を切った…


相葉先生て、何か ストレートでさ…

すごく ドキドキさせられる…

でも…何でも 少し 斜めから 見てしまう 俺には 相葉先生の 真っ直ぐさが…

すごく 合ってるように 思うんですよ…



次の日…


大ちゃんが、朝から 1度も 櫻井先生と 目が合わないって…


「気のせいなんじゃないですか?」


て言うんだけど…不安そうにしてる大ちゃん…


けど、昼休憩の時、2人を見てると…

しっかり目を合わせてる… というより 見つめ合ってるって感じ…

て、この時の2人のことを、あとで 相葉先生に教えられる…


何か、櫻井先生が 大ちゃんの夢を見たとかで…

照れて目を合わせられないで いたとか…

ナニソレ…(笑)

その日の 午後の 授業は、大ちゃんも ポ~っとしちゃって…

どうせ 櫻井先生のこと 考えてたんでしょ?


はぁ… 

もう、早く 2人も つき合っちゃえば いいんですよ…