(S)



  「……智っ…… くっ……


何度も 智を 突いて 何度も揺さぶり 智の中で、熱を 吐き出した…


「……はぁっ…」


……ん?


「智…っ?」


気絶…したのか…?

自分のに してたゴムを捨てる

濡れた 智の体を キレイに拭く

横たわる 智に 腕枕をして 隣に寝ころぶ 

大丈夫… だよな…?意識 飛ぶこともあるって…確か…

てか、初めてなのに… 俺、激しく し過ぎた…?


でも… こいつの中…温かくて…キツくて…最高で… あんなの… 止まんね~よ…

智の顔を 覗き込む… おでこに はりついた前髪を横に流してやる…

何か…こいつ…可愛いのが 増してない?

ズクッと 腹の奥の方が 疼いたけど…

首を振り、智を 抱き寄せた

薄手の掛け布団を引き寄せ、そのまま 智を抱きしめたまま… 眠りに落ちた…  



どれくらい 眠っただろう



「…翔くん…翔くん…」

「……んんっ……智…?」


腕の中の 智を見ると…見上げてる顔が 可愛くて…

「…翔く… んん~っ…」


思わず 唇に噛みついてた…


智に 胸を 小突かれて 唇を離す


「…んっ……はぁ…」

「悪ぃ…」

「…ううん…」

「……体、大丈夫か…?」

「…うん、大丈夫…」

「本当か…?」

「…ちょっと… 腰が 重怠い…かな…」

「…風呂、入るか?」

「え…」

「浴槽に浸かったら 少しは マシになるんじゃね…?」

「あ…うん…」

「追い焚きしてくるわ」

「あ…しょお…くん…」

「ん?」

「もお少し… このままが いいな…」

「…わかった」


起こしかけた 体を戻し、智を抱き寄せる


マズいな… こいつの肌… 背中とか腕とか スベスベで… ずっと 触ってたい…

キスして~…けど… たぶん 止まんなくなる…

俺の腕の中に すっぽり収まってる 智が たまらなく 可愛い…!


「しょお…」

俺の名前を 呼びながら 胸に頬擦りしている…

あ……マジで…ヤバいかも…


「智、Tシャツ 着るか?」

「ううん…このままが いい…」


智は 別に 誘ってるつもりはないんだろう…

俺の中で… 天使と悪魔が 囁く…

智の体は 相当 ツラいはずだから…労ってやれって…優しくしてやれって…

そして…

このまま… もう一度 抱いちまえって…智が壊れるほど…何度も何度も突き上げて…めちゃくちゃにしちまえって…

理性と欲望… いや 本能か…

相反する 感情に… 頭が クラクラする…



(O)


 『…智…』


遠くに 僕を呼ぶ 声が 聴こえる…

ここは どこ…?

何だか… 穏やかな… 波のない 海に… 小舟を浮かべて… その中で 静かに 揺られてるよう…

僕を… 抱きしめてくれてるのは…

翔くん…だよね…

いつまでも…この中で…

二人で 揺られていたい…


しょおくん… しょお…くん… しょお…


目を開けると…抱きしめられてるのが わかった

大好きな…翔くんの匂い…

僕… したまま 寝ちゃったのかな…

翔くんは…? 起きてるの…?


「…翔くん…翔くん…」

「……んんっ……智…?」


あ……翔くんも 寝てたの…?

腕の中から 見上げたら、唇を塞がれて…

助走なしの 深いやつだったから、苦しくて…

翔くんの胸を 軽く 叩いた


「……んっ……はぁ…」


息を整えてると…


「悪ぃ…」

「…ううん…」

「……体、大丈夫か…?」


気遣ってくれるのが嬉しくて、大丈夫と答えると…


「本当か…?」って… 読まれてる…?

ちょっと怠いって 言うと お風呂に入るかって、浴室に 行こうとするから…

僕は 翔くんに 抱きついて、もう少し このままで いて欲しいって 言ったら…

翔くんも 僕を また 抱きしめてくれた…

こうして… 裸で 抱き合ってるだけでも すごく気持ちがいいし…翔くんの腕の中 安心する…


「しょお…」


翔くんの 少しだけ 汗ばんだ肌が… 吸い付く感じが 気持ち良くて…

思わず 翔くんの胸を 頬擦りして スリスリしてしまう… 

う…僕って 変態チック…?

心配になって 翔くんを 見上げる

翔くんも 僕のことを 見てた…


「智… Tシャツ 着るか?」


嫌だ…もっと 直に 翔くんに触れていたい…



「ううん… このままが いい…」

そう言うと 翔くんの顔に 困惑の色が 見えた…

え…ダメなの…?


「智…っ」

「え… んんん~~っ…」


突然 また 翔くんのキスが 降ってくる…


「……んっ……んん……ぁ…」


両手首とも 固定され、翔くんの胸を タップすることも 出来ず、口内を 掻き回される…


「……ぁ……ふ……んん……っ……


翔くん… ああ… 翔くんの激しいキスに… 息も出来ないのに…頭の芯が痺れる程 心地いい…

そんな 翔くんのキスに 酔いしれてると… ふっと唇が 離される…


「……あっ……はぁ…はぁ…


空気中の酸素よりも 離された 翔くんの唇を 求めてしまう…

僕は翔くんに 懇願する…


「しょおっ……もっと……して…」

「…智…」


両手首が 自由になったと 思ったら、そのまま抱きしめられる


しょお…もっと…


僕のこと… 強く 抱きしめて…