こんばんは♪
先日はリサイタルのあわせをしました(^^)
まだまだ調整中ですが、本当に本当に良い勉強をさせていただいているなと感謝の毎日です。。
この曲はウィーン国立音大のマスタークラスでも見ていただき、メンデルスゾーンホールのとても良い響きの中で演奏させていただいた思い出深い作品です。
今回、この曲を演奏するにあたりもう一度表現の可能性について研究を重ねました。
というのも、出版されている譜面とシューベルトの自筆譜のコピーとを見比べてアーティキュレーションの違いがけっこうあったのと、アクセントともとれるけれどdimにも見える箇所があったり、いろいろと興味深いところが沢山ありました。
これが自筆譜のコピーです。↓
シューベルト、もうちょい綺麗に書いてくれてたらなぁー。笑
そしてシューベルトの時代のフルートを吹かせていただく機会がありました。
ご存知の方もおられると思いますが、この曲が作曲された当時は今のモダンフルートではないんですよ。
基本は穴があいているだけで、そこに9つのキーが複雑についたフルートで、今のモダンのような大きな音でバリバリ!ではなく、同じ音でもその表現にふさわしい音色を運指によっても選ぶことができました。
実際吹かせてもらいましたがむちゃくちゃ難しい!!!
モダンではパラパラ吹けちゃう半音階なんてとくにムズイ。
でもシューベルトはきっとこの楽器の構造と難しさ故に表現できる効果も狙ってたと思う。
じゃぁモダンフルートを吹く私はどうするのか? というところです。
そして、この時代の作品の精神性は深いものがあるなぁといつも思います。
以前、ロマン派の文学作品を何か読んでみようと思い、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」を読破した時はものすんごいマイナスオーラ全開の影響を受けて熱で寝込んでしまった私です。笑
あれは一体なんだったんだろう。笑
この作品はW.ミュラーの詩の「美しき水車小屋の娘」の中の「しぼめる花」によるものですが、ウェルテルと同じように恋して、恋敗れ、最後には自らの命を絶ってしまいます。
私には恋愛で自殺なんて考えられないけど。←
シューベルトも短い生涯だったし、この曲を作曲した時もすでに病を抱えていたし、「死」というものへの恐怖と生きる希望とかいろいろ悩んでたのかなぁと想いを馳せています。。
序奏の部分も葬送行進曲から始まり、進むと思いきや進めないみたいな迷いともとれるフレーズがいっぱいあります。
しかもこの曲を作曲したシューベルトは26歳だそうで。今の私と変わらんやん。
すげーなシューベルト。
、、、当たり前か。笑
なんてことを考えたりしながら楽しく準備しています。笑
30代、40代、50代、、になってこの作品をまた演奏する時、きっとまた今とは違ういろんなことが見えるんやろうなぁとちょっとワクワクしてます。
ではまた(^^)
フルート♪徳本早織
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