我が子がお腹にきてくれた時から、

24時間365日、

我が子の命を守るボディガードとしての職務を全うしてまいりました。

 


お腹の中にいる時は、

お酒や刺身を口にせずなど、

自分の大好物を我慢する等で我が子を守り、

 

生まれてからは、

危ないものは近くに置かない、

ウイルスが多そうなところには行かないなど、

「周りの環境からあなたを守る」と、我が子を守ってまいりました。

 


我が子が成長し、

自由自在に体を動かしあちこち走り回るようになってからは、

あなたからあなたを守る」というなんだか哲学的な感じになってきて、

 

その頃になると、

ボディガードに求められるレベルが格段に上がってきているわけで、

 



 

高齢出産の私はとにかく疲れていました。

 



 

そもそも物心ついてから、

24時間365日誰かとずっと一緒にいたことなどないわけで。

 

 

西島秀俊とだって24時間365日ずっといるのは無理なわけで。

 

 


あんなにお母さんになりたかったのに、


たいちゃん(息子)に、


「おかーさん!おかーさん!」

と呼ばれることに疲れていました。

 

家事をしていても何をしていても

「おかーさん!おかーさん!」と呼ばれ、

 

そのたびにテレビのチャンネルを変えたり、

曲がったおもちゃを直したりして、

 

優秀な御用聞きとして活躍することに疲れていました。

 

 

 


「私このままではたいちゃんを虐待してしまうのでは……」

 

が現実になりそうなくらい心身が追い詰められていて、

 

 

 

とにかく自分の身体と心のメンテナンスのために時間が欲しくて、

 



最悪もう破産してもいいから、私は今私の時間を買いたい――

 

 



と思って、

 

 

過去に体験でベビーシッターさんをお願いした時以来ですが、

 

 

 

ベビーシッターさんをお願いしたところ、

 

泣かされたというお話です。

 

 

 




 

どこのベビーシッターサービスがいいかいろいろ調べました結果、

 


保育士や幼稚園教諭の資格を持っている方だけが登録しているアプリにたどり着き、

 

 

 


自分の時間を買うことに躊躇がなくなった私なので、

 


時給が安めのベビーシッターさんと、

時給が高めのベビーシッターさんは何が違うのかなと気になり、

 

 

時給安めの方から高めの方まで、

何人かの方にお願いしてみたのです。

 

 

お会いしたのは数人で、皆さんとても素敵な方でした。

 

 


その中で一番印象に残っているのは、

ナナコさんというベビーシッターさん。




私を泣かせたベビーシッターさんです。




 

お願いした中では一番高い時給の方で、

「なるほど、こういうところが自分の時給を高く設定できる秘訣なのだな」

ととても勉強になったのでまとめてみました。

 








 

1.自分の商品価値を高めるブランディングがうまい

 

プロフィールページに、「お客様からの声」を載せていたり、

今月だけなら新規で頼めますという「今だけ感」を出せていたり、


物の売り方の基本みたいなところが抑えられている感じがました。

 



 

2.面接の時から心遣いがある

 

最初に面接をして、子どものアレルギーだったり一日の流れだったりをヒアリングしてくださるのですが、


他のベビーシッターさんは、私にヒアリングしながらご自身で書類に書き込んでくださるので、

 

面接の間はたいちゃんにテレビを見せている状態だったのですが、

 

ナナコさんは、

「私がたいちゃんを見ておくので、こちら書き込んでいただけますか」

と、面接の時間もたいちゃんと遊んでくれて、

心おきなく書き込むことができました。

 

また事前に面談ではこんなことを聞きたいというのも箇条書きでメッセージで伝えてくださっていたので答えやすかったです。


 

 

 3.コミュニケーション能力が抜群に高い


「打てば響くとはこのことか」という感じで、話していて楽しく、たいちゃんの言葉が遅いこととか、一人で食べてくれないとかいろいろ相談してしまいました。




 

4.遊び道具を持参してくれる

 

他のベビーシッターさんは基本的におもちゃなどの持参はせず、家にあるおもちゃで遊んでくれるのですが、

 

ナナコさんはご自身でもモンテッソーリのシール貼りなどを持参くださり遊んでくださいました。

 



 



5.子どもの写真を送ってくれる

 

やはり預けている間は大丈夫かなとちょっと心配になるのですが、


ナナコさんは外出中の私に、

アプリ経由でたいちゃんが笑顔で遊んでいる写真を送ってくださり、

 

「たいちゃん、たっぷり遊んで機嫌よく、変わりなく過ごせています。


今はお昼寝中です。

 

小織さんも思う存分、ご自分の時間を過ごされてくださいね😊」

 

という安心させてくださるメッセージも送ってくださいました。

 

 




6.お昼寝の時も呼吸を確認してくれる

 

お昼寝中、10分か15分置きに呼吸を確認して、

持参した専用の用紙にチェックを入れてくださっていました。

 

他にも、事前に昼食を一緒に食べて良いかの確認が。

 

「昼食の時間に、一緒に食事する楽しさを感じられたらと思うのですが、

私も持参してたいちゃんと一緒に食べることは可能でしょうか?

 

コロナ禍でもありますので、

気になるようでしたら遠慮なくお知らせくださいね🍀」

 

依頼者が気にするかもしれない細部にまで気を遣ってくれていて安心。


 

 

7.報告レポートが神がかっている

 

他のベビーシッターさんは、

 

何時に食事、

何時にお昼寝、

何時に排泄

 

などを書いてくれるのですが、

 

ナナコさんはそれに加え、

「今日の一コマ」として、長文レポートを書いてくださっていました。

 

私が泣かされたそのレポートの内容がこちらです。

 

 







 

 

 

「今日はご予約いただき、ありがとうございました🍀

 

最初はこちらの様子を伺う姿もありましたが、

少しずつ距離が縮まるのを感じ、

たいちゃんの方から関わりを持ってくれるようになりました。

 

時々「おかあさん」と言うので、どんな時かな?と様子を見ていると、

それは何かできないことや助けてほしいことがあった時。

 

たいちゃんが困った時には、いつもお母さんが助けてくれるんですね😊

 


ピアノのおもちゃで遊んでいる時、「きらきら星は?」と聞いてみると

「うーん」とボタンをよく見て探すたいちゃん。

 

「あっ」と星が描かれたボタンを見つけると、音楽を流してくれました♬

 

(たぶん)おもちゃの光をよく見るために消した電気、

遊び終わったので「電気つけてくれる?」とお願いしてみると、

「はい」と良いお返事のたいちゃん。

 

 

電気をつけてくれ、お手伝いもバッチリです💮

 

 

『きらきらなあに?』の絵本では、

「ピンポーン」とインターホンの絵を指で押すと、続いてたいちゃんも。


ページをめくり「誰が来た?」と聞くと「くまさん!」と元気に教えてくれましたよ✨

 

こちらが話していることをしっかり聞いていて、

それに続いてたいちゃんも口を動かしている姿が何度もありました。

 

単語のまねっこが上手なんですね😊

 

自分で食べる練習をしたいとのこと、

今日は20分くらい食事に集中できていたので、

目安の時間を持って、

フォークに刺すところだけ手を添えてあげると、

自分でできたを感じながら食べられるかも♡と思います。

 

事前のメッセージから当日まで、

丁寧なやり取りをしていただきありがとうございました。

 

メッセージいただいたおかげで、

たいちゃんとの楽しい時間を過ごすことができました。

小織さんが、自分の時間を過ごせたというお言葉もとっても嬉しいです。

 

ありがとうございました😊」

 

 

 





感涙。


レポート読みながら本気で泣いてしまいました。





いろいろ心配だった気持ちをちょっと解消してくださったり、

ご飯の食べさせ方のアドバイスもさりげなく書いてくださったり、


たいちゃんこんな一面あるんだなっていうことが嬉しかったり、クマさんて言えるのびっくりと思ったり、




何より、たいちゃんが「お母さん」と呼ぶとき、「助けて」って意味で呼んでたんだねと思うと愛おしくて仕方なくなりました。





ナナコさんが来てくださるまで、心身ともにボロボロで、たいちゃんのこと可愛いと思えなくなりかけてたのですが回復しました。


高いけど、あのタイミングでお願いして私はとても救われました。




とは言えナナコさんにはその後は腹痛で動けなかった時の一度しかお願いできていなかったのですが、


ナナコさんお元気かなと思ってアプリを見てみたら、




ナナコさんがアプリを退会されてた衝撃。





もう二度と会えることはないーー









悲しみに暮れながら、私の中での伝説のベビーシッターの称号をナナコさんに捧げます。