心屋認定講師・心屋恋愛カウンセラーの齋藤沙織です、こんにちは。
沙織の生い立ちを書いていく人気シリーズ。
>>沙織の生い立ち④（ターニングポイント・今パパ・夢のはじまり）
>>沙織の生い立ち⑥（中国留学・家族で同じ大学に通学した日々）
>>沙織の生い立ち⑦(日本で一人新社会人生活 / OLから料理教室講師へ)
２１歳から社会人になった私は
転職してもまだ２３歳でした。
夢だったお料理教室講師の仕事は
毎日ほんとうに楽しくて
職場のみんなにも
「生徒さんみたいに目がキラキラしてる！（笑）」
と言われるほど、活き活きとしていました。
英語が話せた私は、英語でレッスンをする教室に配属になり
外国人の生徒さんにも教えてました。
毎月新しくなるメニューを覚え続け、わかりやすい授業の仕方を学ぶ日々。
講師の勉強会にも積極的に参加して
すぐに料理・パン・ケーキの３種類を教えられるようになりました。
正社員の講師は、授業をやりつつ、営業数字を達成することが一番の業務でした。
営業にも興味があった私は真剣に学んで、実践してみました。
入社して数ヶ月で目標数字を初めて達成しましたが、
営業マンとしては、全国で見たら中の下くらいのレベルだったと思います。
１０割女性の完全女社会ですが、
職場ではみんなに可愛がってもらいました。
後輩も可愛かったし、みんなとっても仲が良く
プライベートでもたくさん遊びました。
＊ ＊ ＊
移動が激しいので上司はすぐに変わり、
それと共に方針も真逆になったりするような
変化を好むフレッシュな社風でした。
私も、臨機応変に、柔軟に変化をしていき、
自分を成長させたくて夢中になって頑張っていました。
ところが、ある日。
自分でもわけがわからないまま、涙が止まらなくなりました。
今考えると、ノルマに追われる日々に
いつのまにか苦しくなっていたんだと思います。
私のように苦しまずに楽しそうに営業数字を上げていく人はたくさんいたので
生まれ持った営業マンの才能はないんだな、と感じていました。
でもその時は、
大好きな「食」に関わるお仕事で
キラキラした職場で夢を叶え、
生徒さんには憧れられて「沙織先生」と呼ばれ、
誰に話しても「すごい！すてき！」と言われる職業と環境で
営業成績次第でお給料をもらえる制度に
完全に感覚が麻痺していました。
もうすでに心のサインはあったのに、その時は気付きませんでした。
働き始めて２年ほど経った頃。
社内で、中国での新規事業立ち上げの話が出ました。
本社勤務をした後、中国上海に行き、お料理教室を広める仕事です。
英語と中国語ができて
料理・パン・ケーキの講師経験もあり
営業成績もまぁそこそこ
スタジオ運営・管理も十分理解していて
事務経験もある私こそが行くべき！
と、速攻手を挙げ、面接を受け、
やはり私は選ばれました。
「まさに天職！！
このために私は今まで頑張ってきたんだ！」
今までの仕事では語学を生かしきれていないことに
親への罪悪感もあった私は
「全てが報われる！選ばれし者なんだ！」
とばかりにめちゃめちゃ志高く働きました。
会社自体が、ベンチャー気質が強かったのもあってか
いろんなことを経験させてくれました。
教室で勤務する日本人は私と上司の２人のみ。
現場の業務を知っていて、日本語中国語ができるのは私だけ。
会社で重宝され、私は全てを認められたように感じていました。
が、立ち上げ業務に関してはなんの経験もない私は
もう全てが初めての仕事。
熱く優しい上司にたくさん教えていただきました。
日本ではただの平社員だった私が
いきなり憧れの責任者の役職をいただき、
しかも店長として、
中国人の子の面接
営業と授業技術の教育
教室運営
教室の動線・システムづくり
店の営業成績
食材や資材の発注先との交渉商談
受発注業務
マーケティング
などなど、多岐に渡る業務を上司に教わりながら行いました。
日本でスタッフを教育するのとは訳が違う。
（そもそもしたことがなかったですし）
お料理教室という業態を初めて見る中国人スタッフに
慣れない中国語で営業と技術を教えるのは
ほんとーーーにハードでした。
そして、そのスタッフたちに営業のやる気を出してもらうべく
どうやったらスタッフ全員一丸となれるかも
私なりに必死に考えました。
「中国人はすぐサボる」
などは噂ではよく聞いていたのですが
私のスタッフたちは、ほんとーーーにほんとーーーに可愛くていい子たちで
とてもとても協力的で、私たちを全面的にサポートしてくれました。
心の底から感謝しています。
責任者としての振る舞い方を教えてくださった上司にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
かわいい大好きなスタッフたち♡
＊ ＊ ＊
仕事で全力以上を出していたので、プライベートこそゆっくりしたいものですが
中国で日本人女性が暮らすことはとてもハードでした。
中国の中では都会の上海では
留学していた天津のようなアットホームな感じはないし
上海弁は同じ中国人も聞き取れないほど違う言語で言葉が通じない。
シャワーの水はなんかくさいし
コンセントはなぜかまっすぐささらなくて怖いし
日本の家族や友人と繋がる大事なインターネット接続は不安定だし
窓は隙間風があったり
食べ物は薬まみれで変な味がするし
中華は毎日は口に合わないし
かと言って日本食は高くてまずい。
上海は都会で洗練されたエリアと、ローカルできたない（笑）エリアの差が激しかった
休みの日に、買い物やカフェやエステなど行ったところで
日本よりクオリティーはかなり低く、なのに高い。（当時は。今は知らん）
なにより方向音痴の私は道がわからない。。。T_T
異国の地だ〜
唯一の救いは父が上海の隣の蘇州で働いていたこと。
父はよく遊びに来てくれたし、
美味しい食事に連れてってくれた。
上海に来る前から新たに付き合っていた彼は
私を溺愛してくれていたので
すごいペースで上海に会いに来てくれていたし
毎日のように連絡してました。
上海タワー
ただ、休みの日も
「新規事業立ち上げだし、そんな中スタッフも頑張ってくれているから
私の休日でも教室に顔を出したほうがいいよな…」
と思いつつ過ごしていたので、心はいつもON状態。
高校からアメリカに行っていたので
「自分の身は自分で守る」
という防犯意識が強かったこともあり、常に肩に力が入っていました。
日本より治安の悪い中国では
どこにいても…たとえ、自分の部屋にいても心は休まりませんでした。
これ、まだ２５歳の時の話です。
今考えると、本当〜〜〜〜によくやったなって思います。
そして、そんなある日。
私の人生の中でワースト３に入る事件が起きます・・＞＜
これ書くの、本当つらいなぁーー。
心屋にいると自分の辛い過去を話す機会が多々ありますが
必要がなければ、今でもまず人に話さないことです。
でも、これも私だから。
次もがんばって書いてみます。
上海の人気テレビ番組にも出たよ〜。
タレントさんに中国語でレッスンして、インタビューも受けました！
「あ！あなた、テレビに出てたよね〜！」
って一時はお客様たちにめっちゃ言われたよ♪
次に続きます♡
>>沙織の生い立ち⑨（25歳後半、突然の帰国・鬱になったきっかけ）
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