文章をあれするための、あれ。 -23ページ目

文章をあれするための、あれ。

日々気づいたこと、考えること、知りたいこと、など。

「引っ掻く」っていう表現は他の国の言葉でもあるのでしょうか。


こないだ言語学の授業で、

日本語の「かく」は「先の細いもので、面をこする」ということを表していて、

「書く・描く・画く・掻く」などすべてを意味しているが、

中国語やフランス語ではそれぞれ動詞がわかれている。

ということを教わりました。



そこで浮かんできたのがこの疑問

「引っ掻く」って他の言葉でも言うのかな~と。

なんとなく日本特有の表現なのではないかなと思いました。


なんでそんな風に思ったのか、

まず言葉の意味を自分なりに定義してみました。

「引っ掻く」:先の細いもので、手前の方に向かって面を強くこする


「引っ掻く」と「掻く」で違うのはそれによって傷が出来るかどうかです。

そして傷ができるのは「引く」ほうができやすい。押すんじゃできにくい。

だから「引く」がつくんだ!と思ったとき、

新たな疑問が出てきました。


でも、「掻く」とき大体引いてないか?

蚊にかまれたとこ、押して掻くことある?


だから「掻く」って行為自体、もともと「引いている」わけです。


ではなぜ「引っ掻く」という言葉ができたのか。


それには日本の「引く」文化というのが関係しているのではないかと思いました。

欧米は「押す」文化であるのに対して、日本は「引く」文化であるそうです。

例えばノコギリを使う際、欧米だと押すけど日本では引いて切るだとか。


そう、「引っ掻く」は「引く文化」特有の表現なのではないか!?と思うのです。


というわけでネットでちょっと調べてみます。


「引っ掻く」は英語だとscratch フランス語だとgratter とでてきましたが、

これ、掻くも同じです。

掻くと引っ掻くをつかいわけている言葉はあるのか。

その違いを「引く」で表現していることばは日本語以外であるのか。

残念ながら「引く」文化と引っ掻くを関連づけて書いてあるサイトはありませんでした。。

あ~気になる。



学校の帰り、帰宅ラッシュで人が行きかう乗り換え駅をサッササッサと進んでいたらですね、

ふと30代前半の女性のズボンのチャックが全開なのを発見してしまいました。


チャックが開いてるなんて普通ぱっとすれ違うくらいでは気づかないもんでしょうけど

もうズボンの形が変になっているくらい大全開だったんです。


女性は割と前向きな表情をしていたので気づいてないのだろうなぁ

こんな大勢の人が行き交うなかで全開だなんて。


このとき私は「これはチャックが開いていることに気づくシチュエーションの中でもっとも最悪なパターンではないか!」と思いました。


すれ違いざまにチャックが開いていることに気づき、ドッヒャーと思っているともうその人は何処かへ、、。

その後の彼女の運命が気になってしょうがないじゃありませんか。

いつどんなふうに気づくのだろう、それまでどのくらいの人が気づいて言わないのだろう、

本人が気づいたとき、周りの人に気づかれていたのか!?どんなふうに思われたんだ!?なんてことを恥ずかしい思いで想像するのだろうか、など

少人数で密室にいるときとかだったらコソっと言ってお互い笑って終わりなのに

そのチャックが再び閉められるまでにどんなドラマがあるのかをあらゆるパターンを想像してしまって収拾がつかない!


こんなに頭の中が占領されてしまうチャック全開の発見の仕方なんて最悪なわけです。


でも本当にそうなのでしょうか。

もっと最悪なシチュエーションもあるのではないか。


だってこんなこと、他人のことと思って気にせず忘れてしまえばいいわけで、

もっと自分にも干渉してくるようなシチュエーションがきっとあります。


例えばバイトで店長に怒られているときに気づいてしまうだとか、

すこしギスギスした関係の女のセンパイが全開だとか、

荷物届けにきてくれた佐川急便の人、服屋さんでグイグイ接客してくれるお姉さん、など

色々想像してみました。


店長も女センパイは、自分と関係が続行する人だからイヤなだけで、

数時間同じ空間にいればまたチャックが閉められたということをきっと確認できるからいいと思うのです。

確認できたら次の日には忘れているでしょう。


対して佐川急便や店員とは続行する関係を持っていないから

再び閉められたとはわからずに終わるかもしれない、

結末がわからない可能性が大きいです。

わからないと気になる。


たまに映画でもはっきりとした結末はわからずに、

それぞれ考えてくださいってやつがありますね。

あれと同じで見た後はものすごくもやもやする。


もしかすると、自分で考えるのはめんどくさいから決めてほしいのかもしれません。

私は映画でもラストに  3年後-- みたいなのがあるやつがすきです。

それも、それを受け取ってその範囲で妄想するだけで済むからなのでしょう。


あきらめず、考え続けることで何かは生まれるとすごい大人は言っていました。

結末はみえなくとも、違うものがみえてくるのかもしれません。

これからは収拾がつかなくたって考え続けてみようと思いました。



小説の内容にいつも深く共感できるかと言われればそうではなく、

「へぇ~まぁそうだよなぁ~」なんて浅い共感で終わることも多いです。

しかしそれがふとした瞬間、深い共感に変わることがありました。


先日、近所を軽く走ったときのことです。

私は3週間に1回くらいのペースで身体がイガイガしてくるので走って汗を流します。

それを5か月程前からやっていて、こないだはたぶん4、5回目でした。

1回目は走り出して200mの時点ですでに脇腹が痛くなって歩いていたのですが、

今回はおばあちゃんちでたらふくご馳走になった後なのにもかかわらず、

どこも痛くならず、すごく良い調子でした。

そして快挙!ずっと同じペースで走って家にかえってくることができたのです!

ちょうどこんな感じのペースです

タンタンッ タンタンッ タンタンッ タンタンッ タンタンッ


数は多くないものの定期的にやれば上達するのだなと

自分の成長ぶりに感動しつつマンションへ入っていきました。

私のルールとしてマンションに入ったらだんだんとペースを落とすことにしています。

「私の」なんて言いましたがきっと多くの人がそうでしょう。


私は「よくやった!」と自分を褒め称えながらペースを落とそうとするのですが、

それまでずっと同じ調子で走ってきたもんだからなかなか難しいのです。

階段を上がるときも タンタンッ タンタンッ タンタンッ のペース。正直しんどい。

でも足が!足が進んでしまうのです!

最近走るときのシューズを母が持っていたミズノの良いヤツに変えたからかもしれません、

足がすごく軽やかで タンタンッ タンタンッ タンタンッ のペースで勝手に進むのです!

もうすぐ自分の階につくっていうのにミズノの良いシューズは タンタンッ タンタンッ タンタンッ のペースをくずすことなく進む。

もしや私は一生このペースで走り続けなければならないのではないか!?という恐怖を感じたとき、

フッと一週間ほど前に読んだ小説のことを思い出しました。


事故で足をなくしたお金持ちが義足作りの達人に

「軽くて、もはや勝手に進んじゃうほどの素晴らしい足がほしい!」と頼むと

その通り勝手に歩き出して止まらない義足を手に入れることになり、

一生進み続けることを運命づけられるという小説です。(ホセ・デ・エスプロンセダ『義足』)


「これは本当の恐怖の物語です」と前置きされたこの小説を、

私はなんとなしに図書館で借り、なんとなしに電車の中で読み、

なんとなしに「まぁ、そうなったらこわいわなぁ」なんて思っていたのですが

ミズノのシューズが タンタンッ タンタンッ タンタンッ のペースをやめないという

実際にその立場にたってみるとその恐怖がわかるのです。

「そうなったらこわいわなぁ」なんてもんじゃないのです。

「一生の運命」なんて実際そういうことにならないと想像できないのかもしれません。


わかったつもりでいたけれど読んだときはその本当の恐怖を全然わかっていなかったと実感しました。

もはや自分の身体の一部ではなく、自転車にブレーキをかけるみたいに足をぐっと止めながら進むととだんだんペースが落ちてきました。


ほっとすると同時に、足を止めることが出来ずに死んでいくお金持ちに思いを馳せました。そら並大抵の恐怖じゃねぇわ、と。

わかったつもりでいた私にホセ・デ・エスプロンセダが「実感してみろ!」とこんな仕打ちを与えたのかもしれません。


さらっと読んで浅い共感をもった小説がこんなふとした瞬間に深い共感に変わるのだ、ということに私はとても驚きました。

わかったつもりでも全然わかっていないのだなぁということを今は少しわかったつもりになっています。



土曜日にお芝居を観に京都に行ってきたのですが、

グーグルマップをみていると目的地までの道のりに

Yのマークがありました。


ヤマザキショップ!コンビニだ!

小腹がすいているしパンを買おう!


と思って足を進めると

そこにあったのはいわゆるなコンビニではなく、

家感丸出しのヤマザキショップ。

後から調べるとヤマザキショップというのは個人経営に近いゆるやかなフランチャイズだそうです。(ウィキペディア参照

つまり、ほぼ個人経営の小売店みたいなものです。


無機質なコンビニを想定していた私は少しびびりました。

初めての地でこの地元臭がぷんぷんしているヤマザキショップに飛び込めるのか。


でもお芝居中にお腹なったりしたら恥ずかしいし迷惑だろうということで

いざ!と入っていきました。


狭い店内にはぎゅうぎゅうに品物が並べてありました。

もちろん家感もあふれていて、隅に食器棚なんかがあっても全く違和感はないだろうなと思いました。


それなりに悩んでパンをレジに持っていくと、

70代くらいのおじいさんが私をまっていました。


ヨボヨボのおじいさんがコンビニの制服を着ている。

今までの家感と急にあらわれたマニュアル感のギャップにどぎまぎしてるうちに、

おじいさんは慣れた手つきでリズムに乗って接客してくれます。


ふとレジの横を見ると、募金箱がありました。

「24時間テレビ」と印字されたボロボロの紙が巻かれている募金箱。

いつからあるの!?10月でもう来年のために!?って不思議でしょうがない。

しかもそれなりに小銭がつまっていて、毎年24時間テレビのために集まった分を寄付しているとは到底思えない古株の貫禄がありました。


もうこの時点で私はYショップの虜になったわけですが、

極め付けにおじいさんがお釣りを両手で注ぐよう渡してくれたので

後に目的地の近くにセブンイレブンを発見しても

なんの後悔もありませんでした。


帰宅後もYショップへの興味が抑えられず

ネットで検索し、フランチャイズのものだということを知りました。


そしてあの店のことをもっと知りたいと思い、

グーグルマップで確認してみると店名がなんと


ヤマザキYショップ ヨネシゲ店


絶対あのおじいさんのあだ名やん!と

より一層Yショップが好きになり、全国のYショップを巡ろうと決意したのでした。


そう調べていくうちに思い出したのは

実は私は今年梅田のYショップにも行ったことがあったということです。

「なんかおもろいコンビニ」ということで姉に連れて行ってもらったのですが、

私はそのとき「まぁおもしろいけどなんだか狭くて見にくいし雑多雑多してる~」とマイナスイメージを持っていました。

もっと本質をみなければいけなかったのです。


やはり姉は先を行くのですな。





このあいだ電車に乗り、すわって漫画を読んでいたら

横に白髪でぽっちゃりのおじさんが座ってきました。


私はイヤフォンで音楽を聴いていたのですが、

それでも聞こえるほどの声でそのおじさんは何かつぶやいていました。


たぶん「アァー」とか「オゥ」とかそんな言葉を発していたように思います。


私は

あ~なんかへんな人きたな~と少しおもいつつ、漫画を読み続けました。


すこし時間がたってから隣をチラりと見ると、

そのおじさんはなんとあいうえお表を見ている!!

あぁ!!よく見たら外国人だ!!


インターネットのページを印刷したあいうえお表、

sa

みたいにひらがなの下にアルファベットがかかれているものを

裏と表ひっくり返しながら必死に覚えているではないですか!!


紙の余白にはボールペンで逆さまに書かれた「」なんかがあったりして、

もうこの時点でこのおじさんへの応援がはじまりましたよ。

まぁ相変わらず何やらつぶやいていたので変な人だなとは思っていましたが。


裏面には

「ぱ」「ぎ」「ゃ」とか特殊な音が、

表面には

あ行からた行くらいまでが載っていました。


いやいや、その2面だけじゃなくてもっと他のひらがなのも見ようよなんて思ったけれど

もしかしたらその2面がおじさんの超苦手分野で、この後の試験のために集中暗記しているのかも!


なんて考えながらおじさんの見る紙をみているとですね、

表面のななめ上の余白に、これまたボールペンのつたない字で

やすこ

yasuko

と、書いてあったんです!!!


わたしはそれを見た瞬間もう大興奮です。


おじさん、好きな人の名前書くためにひらがな覚えてるんやん!!

やすこって、

恋人かな?妻かな?はたまた片思い中のあいてかな?


もう脳内大騒ぎです。


何が良いってこの、

やすこという30代後半から40代を彷彿させる名前ですね。

おじさんの恋愛対象であろう年齢とマッチするわけですよ。

このリアルさがより想像を膨らまします。


あまりにリアルなので、

もしかすると、恋人でもなんでもなくて

ただ国際交流が趣味のおばさんが「外国人のための交流会」かなんかで

半強制的に書かせたのではないかなんて想像までしてしまいました。


あいうえお表の説明文をよく見るとフランス語だったので

親近感がわいて話しかけてやすこは誰か聞こうかと思いましたが、

やっぱり相変わらずつぶやいていたのでやめときました。


なのでいつまでも私の中でやすこは自由にそだつのです。