20代までは、顔の油は油とり紙では取りきれなかった。ホントの話だ。油とり紙10枚使っても顔はベタベタして、油とり紙なんてインチキな商品だと、鼻にもかけなかった。あんなのをポーチに入れて持ち歩いてる女は気取った野郎だと思ってた。油とり紙で取りきれる程度の油しか出ない顔もあると知ったのは大学生のときだ。ショックだった。
でもその頃には油とりフィルムなる画期的な商品が出てて、それでなら私の顔の油も取り除けた。それでも、フィルム3枚をテラッテラに透き通らせなければならなかった。一緒に化粧直しをしてた友だちがドン引きしてて、少し傷ついた。
子どもを産んで、ようやく顔の油が気になるくらいの余裕が出てきて、油とりフィルムを使ってみたら、なんと1枚しか使わずに済んだ!!
普通肌の皆様がみたら、「ゲッ」とお思いになるだろう。しかし私からすればこれは快挙だ。たった1枚で顔の油全部が取りきれた。しかもまだフィルムに無傷の部分が残ってるではないか。32歳にして、ようやく油量かここまで落ち着いたのだ。
10代から20代にかけての一番油ギッシュな時期にこの程度の油しか出なければ、もう少し違った娘時代を過ごせたかもしれない、と思う。新作のファンデーションが気になったり、美白効果のある化粧品を使ってみたり。20代前半までニキビに悩まされていた私にとって、ファンデーションは顔の上で油と混ざって絵の具のようにベタベタになってしまうので塗ってはならないものだったし、美白なんて今さら気にするのがチャンチャラおかしいくらいに肌は荒れていた。
もう少し肌がきれいだったら。今でも女であることを忘れてはいけないと思っているけれど、もう少し女おんなした女になってたと思う。美肌は美人の条件だというけれど、あながち嘘ではないのかもしれない。肌のきれいはブサイクはやっぱりブサイクだけれど、肌がきれいだと心の女度は上がる気がする。
