のほほん読書道-110511_2244~01.jpg

『妊娠カレンダー』 小川洋子

タイトルが目に留まり、芥川賞受賞作と書いてあったので読んでみる事にしました。

何かしら受賞作は面白いだろうという安易な考え…DASH!

3つの作品が収録された短編集でした

3つ共に物語は面白い。ぐいぐい引き込まれる。

でも…。

3つ共に

で、結果どうなったの?

物語に散りばめられた出来事があまり解決されずに終わるパターンが続く…


『妊娠カレンダー』という作品は、
妊婦である姉に、妹がグレープフルーツジャムを作って食べさせてあげるわけなのですが、

妹はグレープフルーツに付着した農薬が胎児へ何かしら影響を与えるのではないかと危惧しつつも、姉には何も言わずにグレープフルーツジャムをひたすら作る…


そのあと姉は普通に出産して、あの農薬グレープフルーツの影響については…

特に触れない。。

つまり…

農薬のついたグレープフルーツがもたらす影響なんてのは、筆者にとってはどうでもよく、

グレープフルーツの農薬について、危惧しながらも姉には何も言わない、

姉と妹のような近しい関係の中でも、人間が係わり合う中で生まれてしまう『毒』みたいな事について

言いたかったのかなぁ。

違うかねー?
勝手な私なりの解釈だけども。

なんか…
私としては、物語に散りばめられた出来事がすごく面白かっただけに、解決されない感じが

すっきりとしなくて残念でしたん…

ちなみに小川洋子さんは『博士の愛した数式』

の筆者でもあるんですね~

頭の良い方なのだろうなーと感じました。





のほほん読書道-110501_2000~01.jpg

『男子のための人生のルール』
玉袋筋太郎

浅草キッドの玉ちゃんの本。

思春期の男子に
毎日をどう考えて行動すべきなのか

というようなことを説いている本。

玉ちゃんといえば、タモリ倶楽部でホッピー呑んで酔っ払って楽しそうなおじさんのイメージ。

教育について熱く語るのはどちらかといえば相方の水道橋博士の方かと思っていたけれど。

さすが息子さんがいるだけあって、子供
の教育についてはかなり熱心なんだなぁ。

私は男子じゃないし、もういい大人なのに、なんか玉ちゃんに色々教わりました。

挨拶の大切さ。
一言、声をかける事の大切さ。

挨拶+一言添える事で相手がどんな気持ちになるか…なんて。

当たり前なようで、できてない。

東京に住んでると、知り合いではない人とは必要な会話以外は口をきいちゃいけないかなというような自制心が働く。


感謝の気持ち
美味しかったです

とか思った事は今やっている以上に日常的に伝えるべきだなあと思いました。

玉ちゃん、思ったよりもずっとまともで、かっこいい大人だなぁと見直したよう!!


この本は理論社のシリーズ本で、他にも色々な人が本を書いている。

西原理恵子の世界一大切なお金~の本もその一つ。

あの作品も面白かったものー。

理論社、いいシリーズ本だしてるわーキラキラ




のほほん日記-110427_2011~01.jpg

『6%の明日』
キャシー中島

肺小細胞癌29歳で亡くなった娘さんの闘病記

16時30分頃読み始めて18時過ぎに読み終わるという一気読み。

こういう闘病記が昔から本当に好きだなぁ。

小細胞癌、恐ろしい癌。

咳がでて癌とわかった時には骨、リンパへ転移。

骨の癌は骨を溶かすそうで、壮絶な痛み。

モルヒネでコントロールしようとすると今度は傾眠傾向になり、会話ができない。

緩和ケアとか疼痛コントロールって最近はかなりすすんでいるから、麻薬系鎮痛剤も積極的に使用し、痛みのない快適な生活を…とか習ったけれど、

現実としては痛みが強まってくると、痛みだけを取り除く事は難しくて、

代償として脳内の働きも抑制されちゃうんだなぁと。

彼女の死因は内臓出血。

癌細胞の悪さもあるけれど、薬剤に身体が負けたようだ。

癌治療で戦う相手は癌細胞だけでなく、
治療における副反応にいかに身体が堪えられるかでもあるんだなぁと思った。