佐藤社長のときと同じように直ぐに皆の中に溶け込んでいった。
話は、皆の成功の話がほとんどだったが、俺が全く思いもしなかったのは、
ブラックボールだけではない事だった。
もう一つの、ホワイトボールの存在である。
俺もブラックボールを手に入れたとき最初は眩しく光っていた。
どうやらこの光っていたのが、ホワイトボールだった。
良く話を聞くとホワイトボールとブラックボールは同じもので、
時と場合により光ったり、光が消えたりする。
つまり黒い球が光ったらホワイトボール、光が消えたらブラックボールと
この集まりの人が、なずけたらしい。
そして、ブラックボールには、負の力を吸収する働きがあり、
ホワイトボールには、正の力を放出する力があるとの事だった。
俺は、あれ以来ブラックボールを見ていなかったと話した。
でもそれは、俺が認識していなかっただけで、一旦手に入れた球はその人が死ぬまで
一時も離れることは無く自分の身に付いているものらしい。
特に自分で球を見ようと思わなければ見れないもののようだ。
そして、半信半疑な私にもう一度ブラックボールを見せてくれる事になり、
ホテルの一室に移動することになった。
この会のリーダーは、豊橋社長だった。
部屋はスイートルームで俺は、映画の世界でしか見たことが無いような広い部屋たっだ。
皆は、豊橋社長の指示と元円になり座った。
そして全てのカーテンを全て閉めた。
まずは、心を穏やかにして下さい。と豊田社長が言った。
俺も興奮を沈め平常心になるようとつめたが中々今日の興奮を鎮めることが出来なかった。
瞑想のような状態が30分位続き、俺も要約落ち着いてきた。
それを、感じたのか、
それでは、心の中でブラックボールを思い描いて下さいと豊橋社長がいうと、
それぞれの顔の前に眩く光るホワイトボールが現れた。
それは、本当に神秘的なものだった。
それを見ているうちに全てが無になっていくのを感じていた。
人の輪が光の輪になり眩いばかりに光輝いている。
俺は心の中で宇宙を感じていた。
30分程経過しただろうか?
時間さえ無意味に思えるような不思議な感覚
神になったのか?死んだのか?
何とも言えない浮遊しているような感覚
おもむろに豊橋社長が言った。
それでは、皆さんボールを手に取ってください。
俺も言われるままにボールを手にした。
すると、初めて見つけた時と同じように光を失った。
ブラックボールになった。
俺は、暫くブラックボールを見つめていた。
つづく


