寒の戻り
松本は雪からみぞれに変わったが、勿論白骨温泉は雪


塩カルも除雪も間に合っていない


しかもノーマルタイヤのクルマがスタックして道を塞いでいる

堪忍してください…


青いクルマはノーマルタイヤ。よくここまで来れたな
お父さん「こんなに降るとは思ってませんでした」
いやいや、途中で諦めなさいよ
車から降りる。ノーマルタイヤでも下がることはできるので、離合帯まで誘導する。靴がびちょびちょだ

しばらくすると温泉街の方から男達が降りてきて交通整理を始めた。そのうちの一人が私の車を一瞥して「ああ、その車だと登れないから今夜の宿に電話して迎えに来てもらいな」なんてぞんざいな口調で言うもんだから、「偉そうに何言うてんねん。それよりチェックインの時間までにちゃんと除雪しとけ」「このクルマで何遍白骨来てるとおもてんねん、道開けんかい」と怒鳴って思いっきりクラクション鳴らして道を開けさせて温泉街に向かった
まさにヤカラ

今日は湯元斉藤旅館
白骨温泉は大きく公営野天風呂のある下の地域と、笹屋さんや泡の湯のある上の地域に分かれているが、今回は久しぶりに下の地域にある旅館へ

チェックイン後、まずは貸切風呂へ
45分で2,200円。いい値段しますね


ほええ、透明でんな
湯元3号という源泉
泉温35.5℃なので加温しているが、循環消毒はなし


カルシウムイオンの量はそれほど変わらないのに、他の宿にあるような白い析出はそれほど多くない。毎日削っているのかしら


翌朝、大浴場へ


大浴場にある4人サイズの露天風呂

今シーズン最後の雪見露天か


こちらは白濁

全ての風呂は同一源泉で、かつ貯湯タンクから分湯されているのに、なぜ色が違うんだろう

湯に浸かっていると、ミソサザイのつがいが鳴きはじめた。美しいさえずりに聞き惚れる
あっ、一羽が露天風呂の軒下にやってきた
何か咥えている。虫かと思ったが草かもしれない
やや、巣があるぞ


巣に入ったきり出てこない

しばらくすると、もう一羽がやってきた
もしかしてもう抱卵してるのかしら


チェックアウトの時に、女将さんにミソサザイのことを話した
巣があることは知らなかったようだが、この可憐な小鳥が住み着いていることは知っていた
「地元では、『ミソっちょ』って呼んでるんですよ」
成る程ミソサザイよりお似合いの名前だ


翌朝は快晴

氷をパキパキ踏みながら山を下る
多分これが最後の雪
そろそろノーマルタイヤに戻そう

湯元斉藤旅館
長野県松本市安曇白骨温泉4195
0263-93-2311

湯元3号
含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
(低張性・中性・温泉)
成分総計1.793g/1kg
pH6.6
泉温35.5℃
湧出量74.3ℓ/分
ほとんど無色澄明、炭酸味・硫黄味・強硫化水素臭を有す。また付随ガスの湧出を認める

主要成分(1kg中)
マグネシウムイオン40.0mg
カルシウムイオン189.4mg
炭酸水素イオン859.6mg
遊離二酸化炭素447.6mg
遊離硫化水素11.5mg

白骨温泉の公営野天風呂の奥へ進む。突き当たりが湯元斉藤旅館
駐車場はおよそ40台分