本日の宿は西山温泉の蓬莱館
西山温泉というと、ギネスに載ってるという世界最古の旅館慶雲館が有名だが、蓬莱館はその斜向かいに建っている
風呂だけでいうと、慶雲館は30年前に建て替えているが、ご主人の話だと蓬莱館の風呂は開湯時の1,300年前からあるという由緒ある風呂だ



本館の奥に建っている旧館に温泉がある
床は所々抜けていて慎重に進む

男女別の脱衣所はあるが、浴室は一つ。混浴なのだ
でもご安心を。今夜は私一人
パカっ




これは素敵なお風呂ですね!
湯船は3つに区分されており、向かって右半分は加温槽。38度くらいのぬる湯仕立て

普段は冬場しか加温しないそうだが、先日の台風で源泉に沢水が混入してしまい、湯温がかなり下がったので加温してくれている

左半分はさらに二等分されていて、湯口のついている方が30度くらいのぬる湯



その向こう側は25度くらいの超ぬる湯





湯口付近には、オレンジ色のグミみたいな湯の花が転がっている
撹拌するとふわふわ浮遊するのだ




これは面白い
湯ざわりはツルキシ
おそらく硫酸イオンがメインで、炭酸イオンが15〜30ミリくらい入っているのだろう
(そんなこともわかるのか!)

晩御飯までの2時間たっぷり湯を堪能
時々寝てしまって、湯を飲んで目を覚ます
特に加温槽が危険。他のぬるい方はやっぱり体が身構えてしまうのだろうが、38度はほぼ不感温度だものね


(しかし綺麗でんな)


晩御飯を食べてもう一度入り、そして早々に寝る
実は翌日休暇を取る前提で予約していたのだが、直前になってのっぴきならない予定が入って休めなくなったのだ

予め精算を済ませておいたので、深夜1時過ぎにこっそり宿を出る
民家なんて勿論、街灯すらない
漆黒の闇の中、NDちゃんに乗り込み南アルプス街道を南下開始
深夜の山は野生動物の天下。現に鹿の群れを何度も目撃
これは危ない、速度を落として40キロで進む

小一時間くらい走っただろうか、早川町の役場を過ぎ、もうすぐ市街地と思ったその瞬間
左手のガードレールから大きな物体が飛び出してきた!咄嗟にブレーキを踏む
が、右フロントに鹿ちゃんの尻がぶつかった
そのまま鹿は右手の道路脇の藪に飛び込んで逃げていった
エンストしたNDちゃん。呆然とする私
エアバッグもアクティブボンネットも作動していないから大丈夫かな

最寄りのコンビニでNDちゃんのフロントを点検


(右のリップはいつも擦り付けてて少し下がってる)


ほっ、傷ついてなかった
60キロとか出してたら廃車コースだったかも
アン「よかったよかった」
ND「テンケンニ ダシテネ」


なんにせよ蓬莱館は素晴らしいお風呂でした
写真は撮ってませんがご飯も大変美味しかったし
ここを目的地にして旅行を組んでもいいと思うくらいオススメです

蓬莱館
山梨県南巨摩郡早川町湯島73
0556-48-2211

元湯 蓬莱館
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(低張性・アルカリ性・温泉)

成分総計1.068g/1kg
pH9.2
泉温38.8℃
湧出量36.4ℓ/分
無色澄明、硫黄臭、弱硫黄味
主要成分(1kg中)
ナトリウムイオン252.9mg
カルシウムイオン86.1mg
塩化物イオン225.3mg
硫酸イオン418.3mg
炭酸イオン14.4mg

県道37号沿い。道に不安なし。但し本文中にもある通り夜間走行は鹿の飛び出し危険細心の注意を
駐車場は県道沿いに屋根付き8台分