もう随分前の話になるが、エビの名前を忘れそうになっているので忘備も兼ねて

兵庫県と鳥取県の境に程近いところに七釜温泉がある
褐色の塩気の強い温泉
この辺りの温泉は淡いアル単が多いので、何度か通った

その日は伊根、経ヶ岬、琴引浜と丹後半島をぐるりと回り、七釜温泉の七釜荘という旅館で宿泊という旅程



伊根の舟屋



おお!ウニがいっぱいいるよ!
でも舟屋にへばりついてる若ウニは中身が空っぽで、食べるところがないそう。ここから沖へ前進しながら年をとり、沖に行く頃にはミッチリ身が入るのだとか



経ヶ岬
こんな外れに自衛隊
お疲れ様です



お昼ご飯はへしこ



ふふ、味なんて忘れた(笑)

夕方に七釜荘に到着
温泉は勿論だが、この宿を選んだ理由が
「浜坂地えび四種の食べくらべ」なるプランがあったからだ

甲殻類のアレルギー持ちだったのだが、いつの頃からかエビは大丈夫になった模様

曰く「浜坂地えびとは、鬼えび、もさえび、がらえび、甘えびの四種です」
アン「鬼えび!もさえび!がらえび!聞いたことないぞ!」
曰く「トータル20匹以上を、生は勿論、蒸したり焼いたりしてお出しします」
アン「エビというのは湯掻くと足も殻もポリポリ剥けるじゃない?あんな食べやすく特化した生き物はそうそうないぜ。きっと神様からの贈り物なんだよ」


期待に胸躍らせて夕食を待つ

その前に温泉



内湯



おお、七釜風呂


お風呂は正直言って近所にある温泉施設のゆーらく館の方が露天風呂もあるし良かった

さて、お待ちかねのエビ祭り
まずはもさえび
「もさえびは甘エビより甘く、どのエビよりも濃い」



バター焼きにしましょう
もぐ、もぐもぐ。うまいうまい!

さて、お次はがらえび
「がらえびは甘エビより甘い!濃厚!」
待って!もさえびと同じキャッチフレーズじゃない



こっちは天ぷらです
もぐもぐ、おいちいおいちい!

さて、ここからが本番
おにえびです
「幻のえび!」
「濃厚な甘味とプリプリの歯応え!」
おお、これは期待できますね



おお、もさえび、がらえびも従えて生で出てきましたよ
プリプリの食感を楽しむのは生が一番、なるほどね

でもどうやって剥くのかな?
え?背中の殻の間に親指を入れてぐりっと?
うわ!ビクンビクン動いてますよ!ひええ
何が神様からの贈り物だ

えび一匹始末できないおじさん
半べそをかいてギブアップ
女将さんに剥いてもらう



さすが女将さん、慣れた手つきでえびを剥いてくれる。うーん、ちょっとエッチね

もくもぐ、甘ーい!

この後、


なんか



えび丼
と続いてえび祭りは終了

この一週間後、酷い痛風発作が出て悶絶
きっとこの時のえびちゃん達に含まれていた大量のプリン体のせいだ!
痛い痛い!でもおいちい!

七釜荘
兵庫県美方郡新温泉町七釜337
0796-82-2458

七釜3号源泉
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総計 不明
pH7.42
泉温51.3℃
ラドン7.91Bq/1kg
湧出量420ℓ/分
無色、澄明、微弱な硫化水素臭、微弱な苦味、微弱な金気

山陰近畿自動車道の新温泉浜坂ICから七釜の集落に入る。道に不安なし
駐車場は10台分