夏休みに入り、群馬の自宅に戻る道すがら温泉に立ち寄りましょう


県道40号線は「千曲ビューライン」と名乗るだけあって素晴らしい快走路。これは良い道を見つけました


中棚荘に到着
この建物は併設のご飯屋さんでっせ



ここから更に奥へてくてく歩く


格好いい建物


この長い渡り廊下を進むんでしょうな
期待に胸が膨らみます

受付で美しい女性に湯銭を払い、文人風呂と銘打つ風呂を目指す




(さっきの廊下だ)


(小斉の湯のような階段)



到着。女性用の風呂はもう一段高いところにある
これも小斉の湯と同じでんな

のれんをくぐり、中に入ると



おお、脱衣所と浴室が同じ空間
中棚荘だけに棚はなかったな(失礼)
左手前に写っている籠に服を入れる
青森の五所川原の温泉銭湯のようなスタイル

しかし残念ながら強烈な塩素臭



内風呂全景
陶器の湯口から加温された湯が出ている
わずかしか溢れ出しがないところを見ると、ほぼ循環の湯づかい
湯口の底に小さい銀色の穴が見えるが、ここは吸い込み口。不用意に尻など置けば「ジュポッ」っと吸いついて「わー!」となること間違いなし

しかし諸兄よ、ご安心せよ
中棚荘には露天風呂がある


内風呂の奥は露天風呂

二つ湯船が設られており、左はあつめ、右はぬるめの湯温設定
いずれもメインは循環の湯づかいではあるが、右の浴槽には源泉を直接投入するうたせ湯のような湯口があった


(竹からチョロチョロかけ流されているのが源泉)
この源泉が極上で、口に含むとふんわりたまご臭
こちらの浴槽だけ素晴らしい泡付き
このエアリー感にうっとり



もうトンボちゃんの季節
可憐なナツアカネのおかげで、アブちゃんもブヨもいない快適な湯浴み

風呂から上がり、受付に預けていた鞄を引き取りに行く。さっきの美しい女性ではなく、実直そうな男性がいた。おそらく旦那さんだろう

預けていた貴重品を引き取りに来たことを告げると、意外な返事
旦「あの、その服、行かれたのですか?」
ア「え?」
この日はひばりくんTシャツを着ていたのだ


江口寿史のレコード展の会場でしか売っていないのだが、まさかこの実直そうな旦那さんが江口寿史のファンだったとは


ア「いや、大阪の天王寺であったレコード展に昔の職場の同僚が行くと聞いて買ってもらいました」
旦「そうですか。まさか本物を見ることができると思いませんでした。今日は良い日です」

思いがけず意気投合
人生どんな縁があるかわかりませんな

中棚荘
長野県小諸市乙1210
0267-22-1511
1,100円
11:30〜15:00(最終受付14:00)

中棚温泉2
アルカリ性単純温泉
(低張性・アルカリ性・温泉)
成分総計0.4918g/1kg
pH8.7
泉温37.8℃
湧出量189ℓ/分
ほとんど無色澄明、微硫黄味・微硫化水素臭を有す
主要成分(1kg中)
ナトリウムイオン123.9mg
炭酸水素イオン228.5mg

県道40号は本文にもあるとおり快走路。千曲川沿いに適度なワインディングが続く。旅館近傍は小諸の集落内の道なので幅員狭く注意
駐車場はあちこちにあった。台数不明だが停めるところがなくて困るということはなさそう