浅間温泉は集中配湯
複数の源泉を一つにまとめてタンクに貯めて、各施設に送っている
限られた温泉資源を効率的に使えるので各地で採用されているが、どこの施設に入っても同じ湯というのはつまらない。結果温泉街としての値打ちは下がってしまうと思う

そんな中、香蘭荘という旅館は独自源泉かけ流しだというではないか

昼休み、香蘭荘の可愛いHPを見ると、なんと日帰り入浴もやっているとのこと
念のため電話で確認する
女将さんらしき女性が出て、丁寧に21時までやっていると教えてくれた




仕事を終えてすぐに向かう
駐車場は遠いので玄関前に停めてもらっていいですよとのこと
ちなみにNDちゃん、ディーラーでの車検は断られてしまった…ぐすん

さて、湯銭を払い奥へ



肘折の三春屋と見紛うような佇まい
私の温泉レーダーはビンビン

ではいざ(ガラっ)





これは可愛い!
浴室は甘い石膏の匂いが充満
明らかに他の混合源泉とは違う匂い



4人サイズの内湯が一つ


湯口の反対側には排湯用のオーバーフロー管




岩手のでめ金食堂も同じような仕組みだったが、構造上一番古い湯が溜まるであろう場所にオーバーフロー管を開けるのは理にかなっている


可愛いのに本物志向。思わず笑みが漏れる


湯温は42度のピタリ適温

加水も加温もせずこの温度は素晴らしい
湯ざわりはアル単のツルと硫酸塩泉のキシが混在するが、ややキシ優勢



この小さな湯船に不釣り合いな量を投入しており鮮度抜群

これは素晴らしい湯に出逢いましたよ




のぼせては湯べりで休み、また浸かってと堪能


こうして香蘭荘はお気に入りの湯となったのでした

帰りがけ
若女将だろうか、若くて可愛い女性が奥から出てきた



センスの良いHPや脱衣所の珪藻土マットに描かれた可愛い旅館のロゴとかから若い女性が手がけているんだろうなと勘付いていたのだが、きっと彼女なのだろう

貴重な自家源泉、大変気に入りましたと告げると大変喜んでくれた

丁寧に見送ってくださるので、ここは格好良く決めよう
颯爽とNDちゃんに乗り、エンジンを始動してクラッチを繋いだ瞬間エンスト。幸いブレーキを踏んでいたのでぶつけなかったけど大変格好悪い
坂道だから1速に入れてたのだった

もう一度エンジンをかけ直して彼女に小さく手を振って離脱

やっぱり私は三枚目だな

香蘭荘
長野県松本市浅間温泉3-4-15
0263-46-1014
500円
〜21:00

大下源泉
アルカリ性単純温泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総計0.4715g/1kg
pH8.6
泉温45.4℃
ほとんど無色澄明、無味無臭
主要成分(1kg中)
硫酸イオン198.3mg

浅間温泉のメインストリート沿い。歩行者注意
駐車場は少し離れたところにあるらしい。今回は旅館前にヤンキー停め