八ッ場ダム完成後、ダム湖の底に沈んだ川原湯温泉
新しい源泉で営業していたが、元の源泉を掘り当てて使っていると聞き訪れた

八ッ場ダム湖畔に建つ川原湯温泉遊びの基地NOA
昨年開業した、まだ真新しい施設だ

おお、目の前はキャンプ場

この施設に、昔の共同浴場の名を冠した笹湯がある

モダンな建物
受付の先に笹湯の暖簾
「すいません、お風呂をお願いします」
受付の若い女性に声をかけ、990円を支払い進もうとする
「あの、お客さん。お風呂は12時からですよ」
店長らしき男の人が困ったような顔をして出てきた

なんと!
施設のオープンは10時なのだが、風呂は12時
時計を見るとまだ10時10分
途方に暮れる私
店長は、しかし大変誠実な人で
「ちょっと湯が溜まってるか確認してきます」
と風呂場へ行った

やきもきしながら展示されているアウトドアグッズを見る。(この後蚊取り線香の器を買ってしまった…)

店長が戻ってきて、私の方をまっすぐ見て
「お湯は溜まってました、どうぞ入ってください」
なんという神対応。ありがたく入らせていただきます
小躍りしながら暖簾をくぐる

真新しい脱衣所

さて、浴室へ

扉を開くとこれまたモダンな浴室
そしてぷんと硫化水素の匂いが鼻をつく

投入されている湯量はそれほど多くはないものの、完全な源泉掛け流し。しかも塩素の臭いもしない
湯は41度
硫酸塩由来のキシキシする湯ざわり

さて、露天風呂へ

おほほほほ、八ッ場ダムが見えますわよ
火照った身体に清涼な風が吹きつける

それにしても、この施設を貸し切れるとは
ありがたやありがたや


あまりに気持ちよくて、自主規制いっぱいの1時間入ってしまった

風呂から上がり、受付の女性と少し話す
この先に源泉公園があり、そこから元の湯源泉を汲んでいるそう


真新しい公園
ぷんぷん甘い石膏の匂いがする

ああ、川原湯温泉のトレードマーク笹竜胆の家紋
こうして新しい川原湯温泉も少しずつ歴史を刻んでいくのだな

新しい笹湯
最新の設備と本物の泉質を兼ね備えた素晴らしい温泉でした

川原湯温泉笹湯
群馬県吾妻郡長野原町川原湯548-2
遊びの基地NOA内
990円
12:00〜18:00

川原湯温泉元の湯、新湯の混合泉
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総計2.13g/1kg
pH7.1
泉温75.3℃
主な成分(1kg中)
ナトリウムイオン339.6mg
カルシウムイオン333.3mg
塩化物イオン652.2mg
チオ硫酸イオン2.3mg
硫酸イオン589.0mg
遊離硫化水素1.7mg

川原湯温泉駅前通り。道に不安なし
駐車場はおよそ20台分