横殴りの雨の中、アスビーテラインで八幡平を超える
秋田県側は幾分穏やかになった

急なつづら折りを下り切ったところにふけの湯があるのだが、その反対側に大深温泉の入り口がある
未舗装の道を300メートルほど進むと
これまた未舗装の駐車場に出る
ここも独占の予感
見えているのは受付棟で、湯小屋は写真左奥にある
山小屋で働いていますといった風貌のご主人に500円を払い、湯小屋へ向かう
お、見えてきました

戸を開けると先客が一人。80過ぎの先輩
挨拶するとすぐに上がりはった
服を着て小屋の裏の方へ歩いていく
なるほど、オンドル小屋は裏にあるのか
2メートル四方くらいの小さな浴槽が一つ
これはまた可愛いですね
洗い場には長細い小さな曇った鏡と石鹸置きだけ
カランも何もない

湯口と加水用のパイプが並んでいる
これ以上素朴な風呂を探すのは難しいだろう

かけ湯して浸かる
造成泉のようにあっさりした湯
加水量が絶妙なのだろう、湯温は42℃
薄めの硫黄の匂いがする
キシキシひっかかる湯

女湯に二人組の浴客が入ってきた
地元の人だろう、訛りが強くてよく聞き取れない
時々大笑いしている
邪魔しないように静かに上がる


湯小屋の裏にはオンドル小屋が建っていた
中は覗かなかったが、ネットで調べるとこれも原始的な小屋らしい

予想以上の良い温泉でした

大深温泉
秋田県仙北市田沢湖玉川
0186-31-2551
500円
7:00〜17:00

単純硫黄泉
(低張性・弱酸性・高温泉)
成分総計0.1052g/1kg
pH5.7
泉温81.8℃

アスビーテラインから未舗装の取り付け道、300メートルながら路面は荒れ気味
駐車場は約20台分