栗駒山の麓には5つの湯が湧いている。15年ほど前の地震で埋まってしまい、幾つかの温泉は廃業したり長期休業を余儀なくされている
そのうちの一つ、今も営業を続けている湯浜温泉三浦旅館へ
くりこま荘からは谷筋をいくつか隔てているので、一旦山を下りまた登る
一時間はかかっただろうか、かなり険しい山道を登る
道端に湯浜温泉の看板。数台のクルマとオートバイ
ここから川まで歩いて下り、続いて川沿いに進む




途中、道から一段下がったところに露天風呂が見えた
10分ほどで三浦旅館に到着

建物のそばには源泉の井戸、そして物資運搬用の索道が旅情をそそる

二十代の青年が店番をしていた
立ち寄り湯をお願いし五百円を渡す


浴室の前に休憩所があり、そこには上半身裸の老人と私と同い年くらいの男性
後で話すと、老人は男性の父親で、御歳八十四、10分ほどの距離とはいえあの急階段を歩いてきたのだ、脱帽

さて、風呂だ。
四人サイズの木製の浴槽に、結構な量をかけ流し
単純硫黄泉の成分表が掲示されていたが、それほど硫黄の匂いは感じなかった
湯は無色透明、茶色い湯の花が大量に舞っている
温度はかなり熱め

15分ほどであがり、来る道すがらにあった露天風呂に向かう

瓢箪型の露天風呂は3人サイズ
川に面しており、非常に気持ちが良い

ここで同い年の先客としばし温泉談義
元々登山と渓流釣りが趣味だったこと、下山後に入る温泉の気持ちよさに温泉に目覚めたこと、そして岩手や秋田の山奥の温泉は混浴で、たくさんの女性と一緒になったこと、更には皆開放的で嬉しくなったこと
へえ、そうですかそうですかと聞いていた。この人混浴が大好きなんだ
のぼせそうになったので先に上がりますと声をかけて露天風呂を後にする
汗を拭きつつ階段を上る
私も混浴練習しようかしら、と少しだけ思った
(少しだけです)

三浦旅館
宮城県栗原市花山本沢岳山1-8
‭0228-56-2878‬
500円
8:00〜19:00

単純硫黄泉
(低張性・アルカリ性・高温泉)
成分総量0.6846g/1kg
pH8.8
泉温97.3℃

R398はクネクネ道、対向のバイクに注意
駐車場は30台ほど停車屋可能