東鳴子の湯は個性的な湯が多いと聞く
今回は初音旅館に宿を取る
宿のHPを見ると色々プランがあるが、迷わず湯治プラン3,700円を選択
さて、仕事を終えて宿へ
(写真はHPより)
小さな看板が壁に貼られているが、夜なので気づかなかった。大崎方向から東鳴子の集落を進むと線路の高架のすぐ手前左にある。民家かと思って素通りしたが、ブロック塀の建物が初音旅館だ
車を止め玄関へ。若旦那が迎えてくれた
まずは部屋に通され、宿帳を書きながら若旦那と色々話す
その後は旅館の案内だ
第3浴場、台所、洗面所、トイレ、第1浴場、帳場と案内してもらう
a「あの、ネットに写真をアップしてはいけないと他の人のブログで読んだのですが」
若「そうです」と色々理由について伺う
若「ただa-m-pさんブログ書いているというなら一枚だけアップしていただいて結構ですよ。入魂の一枚ですね(笑)」
むう、硫化水素まみれで動作が怪しくなってきた私のスマホで入魂の一枚か

さて、ビールを飲んで早速風呂へ
まずは第3浴場
ここは混浴、女性時間もあるが基本は部屋ごとの貸切にしているので、それほど気にせず入れるだろう。入り口にスリッパを並べると女性が入っている合図。男性は察して引き戸も開けず去る。男性が入る時は脱衣所にスリッパを並べる。後から来た人は脱衣所から先客に一緒に入ってもいいか声をかけるというシステム。これはなかなかよくできている
(許可済)
半円状の湯船は4,5人サイズといったところか
湯口は二つあり、片方は調整できない出しっぱなし、もう片方はバルブで調整できるようになっている。ただしバルブのハンドルは若旦那が外していて、彼が投入量の調整をしている
最初に入った時は40℃ほどの若干ぬる湯
鼻歌を唄っていると若旦那がやってきて、湯口から桶に受けながら満水になる時間を測っている。
少しバルブを開いて帰っていった
湯のインプレッションに戻ろう。匂いは濃厚なアブラ臭。大好物なので大喜びでクンクンしていたら鼻がバカになった…
湯は薄い褐色、浴槽の色と相まって黒湯に見える
湯の感触は少しキシキシした感じ
続いて第1浴場
(写真はHPより)
瓢箪型の浴槽。湯は打たせ湯のように高い位置から落とされている。「熱いので打たせ湯みたいにしないですださいね、火傷しますよ」
いやしません、というかかなり熱い。スネがジンジンに痺れたので45℃前後か。何度も出たり入ったり
熱い湯はえてして湯上りはさっぱりしている。あれだけ濃厚なアブラ臭の湯でも、湯上りはまったくべとつかず実に爽快、よろしいな!

この後部屋で湯豆腐をつついて就寝

さて翌朝
起き抜けに朝風呂が宿泊の醍醐味
3号風呂に行き、引き戸をあける
思わず息を飲んだ
昨夜は暗くてわからなかったが、窓外は林だったのだ
しかし東鳴子の街中にあるのにこの緑の深さはどうだ。女将さんが駅から3分で秘湯と言ってた意味がよくわかった

湯に浸かる
若旦那がバルブを開いてくれていたおかげで湯温は42℃くらい。目覚めの湯にはちょうど良い
初音旅館、ここはおすすめです

宮城県大崎市鳴子温泉鷲ノ巣90
‭0229-83-2166‬
500円
10:30〜15:00(40分)

第3浴場
ナトリウム-炭酸水素塩泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総量1.6117g/1kg
pH6.9
泉温52.0℃

第1浴場
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
成分総量1.4498g/1kg
pH7.7
泉温71.5℃

道は東鳴子集落のメインストリート沿い
駐車場は5台ほど