「ねえ、たまには美人の湯と言われるところに行きたいな。岡山の奥津温泉なんかどうかしら?」

「そうだね、たまには君の意見を尊重してみようか」


夫婦の会話を一人芝居で楽しむ独身貴族のa-m-p さん。寂しくないよ!ホントだって!

中国道を西へ

一湯目は真賀温泉

幕湯というのがつとに有名で、掛け流しの足元湧出。しかし混浴だとか

券売機で幕湯250円を購入


えと、白状すると、妙齢の女の人と二人きりで入りました…

気遣ってメガネ外して入ったのですが、これが失敗。深さが120センチくらいある湯船で、足元踏み外してつんのめり、危うく流血騒ぎ

日本語を覚えたてのようなぎこちなさで話したのですが、何を話したか覚えていません

アルカリ性単純温泉

(低張性・アルカリ性・温泉)

0.15g/1kg

pH9.4

泉温39.5℃

湧出量205ℓ/分


さて、回春したa-m-pさんが次に向かったのは足(たる)温泉

名前の由来は色々あるが、受付のお姉さんが言うにはこの辺りの部落の名前が足(たる)だから

んー、たぶんつまんないけどこれが一番正しい理由かと。

市営の施設。600円

残念ながら加温、循環、消毒の湯づかい

ただし露天風呂は消毒の匂いもせず、盛大にオーバーフローしていた

アルカリ性単純温泉

(低張性・アルカリ性・温泉)

成分量不明、pH9.4、泉温34℃、湧出量150ℓ/分

加水なし、加温、循環、塩素消毒あり



その後向かったのが、郷緑温泉

お城みたいな重厚な構え

お風呂は500円で30分貸切制

この風呂がマニア垂涎の湯づかい

写真だと大きさがつかめないが、湯船の底の左側は天然の岩がむき出し

その岩の裂け目からぷくぷく泡が出てる!これはすごいや

ここの子供に生まれたかったと久し振りに思った

壁に由縁が書かれた銘板がはめ込まれていた

先達よ!よくぞみつけてくださった!

アルカリ性単純温泉

(低張性・アルカリ性・温泉)

0.12g/1kg、pH9.1、泉温34.2℃、湧出量30.1ℓ/分

加水、加温、循環、消毒なし(源泉槽)


その後、奥津温泉を目指す

途中立ち寄ったのは般若寺温泉

ここは1,000円で一時間貸切制

奥の母屋、昨年までは茅葺きだった

今はトタン

それでも21世紀感はないな

ここも素晴らしいお風呂

まずは内湯

切り立った崖の直下にあるので、すごい閉塞感

大量のオーバーフロー

そして露天風呂

あかん!うちもうだめ!

この露天風呂に恋をしました

アルカリ性単純温泉

(低張性・アルカリ性・温泉)

成分量不明、pH9.1、泉温40℃、湧出量不明

加水、加温、循環、消毒なし


今夜の宿も奥津温泉なのに、なぜ早い時間に目指したのか

それはここを訪問するため

奥津荘

お殿様が鍵をかけて独り占めしたという鍵湯がある宿

これ、よくよく考えるとセコイ話だよね

1,000円払って日帰り入浴

うむ、これはすごい

足元湧出もさることながら、すごい透明度

アルカリ性単純温泉

(低張性・アルカリ性・温泉)

成分量不明、pH9.1、泉温42℃、湧出量247ℓ/分

加水、加温、循環、消毒なし


ホントはね、ここに泊まろうかと思ってたのだけど、おじさん一人で55,000円払えないや

雰囲気あるわね