湯の峰温泉は、奈良と三重の県境にほど近い和歌山県の本宮町にある。めぼしい火山のない近畿にあって貴重な火山の温泉だ。中でもつぼ湯は本宮に参拝する人達がここで斎戒沐浴に使ったとされ、1300年の伝統を今に伝える熊野信仰・世界遺産の湯として名高い
(写真は熊野本宮観光協会のhpより)
一度立ち寄りで訪問した時は4時間待ちだったので退散の憂き目にあったため、今回は満を持して宿泊で満願成就を狙う
さて、いよいよ明日湯の峰温泉という30日に宿から電話
なんでも先日の台風20号で被災したらしく、温泉が出ないとのこと。肝心のつぼ湯も埋まってしまってるとか
仕方ないので海沿いの温泉を回る旅に変更
初日は昼過ぎに自宅を出発し、ウミガメのいる千里浜へ
お寺の境内を抜けると
だーれもいない海!
夜になるのを待とう
むう、寂しくなってきた
まさかの直前離脱
なにをしにきたのだa-m-p…
昔来た時は、お寺の住職さんと砂浜を歩いて、子ガメが海に帰るのを見た。感動したなあ
その時一心不乱に砂浜を手で掘ってるおじさんがいた
「おい、やめんか!」たしなめる住職さん
「後生や、東京から孫がかえってきてるんや」と掘るのをやめないおじさん
あれから15年、あの時の子ガメはこの浜に帰ってきて産卵してるのだろうか
住職さんも、おじさんも変わりないだろうか
二日目は例によって温泉三昧
一湯目は白浜温泉長生の湯
ネットで見ると、誰かが「長野の山奥の温泉みたいな佇まい」と書いていた
言いたいことはわかります
露天もなかなか
ナトリウム-炭酸塩素泉
低張性-弱アルカリ性-高温泉
3.42g/1kg
ph7.61
61.7℃
114ℓ/分
二湯目は白浜温泉牟呂の湯
二本の源泉をかけ流す贅沢な銭湯
左がみゆき湯、右がまぶ湯
平日の昼間は誰もいない
みゆき湯
ナトリウム-塩化物泉
高張性-弱アルカリ性-高温泉
11.15g/1kg
ph7.4
78℃
湧出量不明
まぶ湯
含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
高張性-中性-高温泉
20.19g/1kg
ph6.6
74℃
190ℓ/分
三湯目は椿温泉ホテルしらさぎ
大きな加温槽と、ビワの葉やアロエを入れた源泉槽があるアロエを全部外に出して、源泉の札がかかった蛇口を全開
みるみるうちにぬる湯に
油のような強烈なトロミ
椿温泉は泉質だけでいうと関西屈指だと思います
単純硫黄泉
低張性-アルカリ性-低温泉
0.28g/1kg
ph10.1
31.8℃
146ℓ/分
そしてまた夏山温泉へ
あかん、なぜこんなに惹かれるのだろう
ぬる湯の超絶泡つき
そして大量掛け流し
でも、そんなことどうだっていい
いつまでも一緒にいたい!
きっと前世はこの浴槽の蓋だったんだ!
蓋冥利に尽きるね!
泉質表掲示なし
その後南紀勝浦へ
ビジネルホテルブルーハーバー
ノンスモーカーのa-m-pさん、
喫煙室しか空いてなかったけど、泣く泣く予約
なぜかって?
それは宿泊者に限りこの温泉に入れるから
湯川温泉さごんの湯
オーナー手作りの浴槽
ここにとんでもない量掛け流し
どれほどすごいかというと
これが1秒で
ホワチャー!手首折れる!
とにかく凄いぜ!
ここの風呂桶に生まれ変わりたい
泉質表掲示なし
夜風に当たりながらはまゆへ
ぷんぷんおこげ臭
痛風に効くとのことでがぶ飲み
地元の先輩と話す
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
低張性-弱アルカリ性-高温泉
1.58g/1kg
pH8.4
45℃
湧出量106ℓ