ジュネーヴで優勝した萩原麻未 - 山響第226回定演 | 羽前日記

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帰するところ、わが余生を若者応援団として過ごしたい、そのために老化をなるべく遅らせて、との想いが強い。

1月20日(日)。

山形テルサで午後4時から、山形交響楽団の第226回定期演奏会を聴きました。
楽団創立40周年記念シリーズの一つです。

8年ぶりに優勝者を出したと話題になったジュネーヴ国際音楽コンクール優勝(日本人初)の萩原麻未が、シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調作品54」を演奏しました。
聞き覚えのある主旋律の名曲を落ち着いて演奏し、会場いっぱいの拍手を浴びました。
アンコールは、「子どもの情景」から「トロイメライ」でした。
ゆっくりしたテンポで、聴衆の耳に語りかけました。
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後半は、ブルックナー作曲の「交響曲第7番ホ単調」です。
ワーグナーが「ベートーベンの再来だ」と評した(飯森山響音楽監督談、プレトークで)というブルックナーの70分近い大作を、聴衆の耳に語りかけました。

コンサート後、ホワイエの交流会。

萩原麻未は、ラベルやメンデルスゾーンを弾いていきたい、と。
間違いなく、将来を嘱望される若手のホープです。
プロのオーケストラを持っている中では日本一小さい町(山形市)で、こうしてファンと間近に触れ合うのは初めてで、とても貴重だと述懐しました。
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指揮者の飯森範親は、珍しく私服で現れました。
このあと、連携しているJ2・モンテディオ山形のキックオフ・イベント(県民会館)に出席して「しゃべってくれ」と、奥野監督からメールで依頼されたのだそうです。
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プレトークでも触れていたワーグナーチューバに言及して、「N響首席の今井氏や名古屋フィルの安土さんなど日本で一流プレーヤー4人に客演してもらった」ことを明かします。
そして、ブルックナーは山響で既に5・4・3・6番、今日の7番を演奏したので、「いずれ8・9番がお楽しみだが、大編成なのでおいそれとは行かない」ことを明言します。