昨日は〈シネマカリテ〉にて『瞳をとじて』を観ました。
スペインのビクトル・エリセ監督、31年振りの最新作☆
映画監督のミゲルが撮影中に、主演俳優のフリオが突如として失踪しまい、20年以上経った後、番組をきっかけに消息が知れ…ってな物語。
さて、如何なもんでしょうか…
穏やかで肌触りが良く、大変上質なミステリー。
3時間弱もあるんですが、ずっと観ていられるの。
全編押し付けがましさが微塵もなく、音楽もさりげなく物語を盛り上げております。きちんと、さりげなく。雨も効果的。
本作の白眉は、月明かりの下、ベンチに座るミゲルとフリオがタンゴを歌う場面。ラストに静かに繋がりました。
結果的に、フリオが記憶を取り戻せたかどうかは実はどうでもよくて、これほど他人に構ってもらえるフリオの人生に、且つ、構ってくれる周囲の方々の人生に、強く胸打たれます。
映画を映画館で観る幸せを噛み締める作品、皆さん是非。
然し…
色んな映画館へ行きますが、改めてシネマカリテのシートは最高ですネ?ウチに欲しい♪