【映画見聞記vol.1147】 | 三遊亭王楽のぽよよんブログ

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昨日は〈シネマカリテ〉にて『瞳をとじて』を観ました。

スペインのビクトル・エリセ監督、31年振りの最新作☆

映画監督のミゲルが撮影中に、主演俳優のフリオが突如として失踪しまい、20年以上経った後、番組をきっかけに消息が知れ…ってな物語。

さて、如何なもんでしょうか…

穏やかで肌触りが良く、大変上質なミステリー。

3時間弱もあるんですが、ずっと観ていられるの。

全編押し付けがましさが微塵もなく、音楽もさりげなく物語を盛り上げております。きちんと、さりげなく。雨も効果的。

本作の白眉は、月明かりの下、ベンチに座るミゲルとフリオがタンゴを歌う場面。ラストに静かに繋がりました。

結果的に、フリオが記憶を取り戻せたかどうかは実はどうでもよくて、これほど他人に構ってもらえるフリオの人生に、且つ、構ってくれる周囲の方々の人生に、強く胸打たれます。

映画を映画館で観る幸せを噛み締める作品、皆さん是非。

然し…

色んな映画館へ行きますが、改めてシネマカリテのシートは最高ですネ?ウチに欲しい♪