
昨年、同じ中野さんの『ヒトは「いじめ」をやめられない』を読んだ時、ブログにも書いた〈シャーデンフロイデ〉と云うのは…
「キンキンに冷やしたら、ハチャメチャに美味しいもの
」…と思ってる人、いるでしょう?…え、思わない?王ちゃんは思ったヨ

ではなく…
「誰かが失敗した時に、思わず湧き起こってしまう喜びの感情」
…の事なんざんす

コレがまた、その相手に対して「年齢も同じくらいだし、能力も遜色ないのに、何でアイツの方が注目されてるんだろう…何でアイツの方が稼いでんだ
」なんて普段から思ってて、その人が失敗した時、更に強い喜び…強いシャーデンフロイデを感じるんだそうな
こんな事を聞いて…
「そんな事を感じる奴、人間ぢゃない
」…なんて激昂する人がいたりしますが、こういう方がかなり危ないらしいっす

「自分は正しい人間だ」と強く信じてる人は、他人の非を強く許せないので、そういった場面を迎えると、おっそろしく残虐な行為をしてしまうんですと



心理学者のミルグラムって人が、1960年代に行った実験てのがあってネ…
先ず、被験者を教師役と生徒役とに分けて…
教師役は生徒役に問題を出して、答えを間違えたら電気ショックを与えるよう伝えます

最初に与えられる電圧は、45ボルト
答えを間違える度に、15ボルトずつ上げていくように指示されてますが…実は、生徒役は本当に電気を流されることなく、サクラとしてショックを受けてるフリをしてるだけ
教師役は、それを知りません
〈135ボルトでうめき声、150ボルトで絶叫、330ボルトで意識を失い無反応〉のフリをしろと云われてまして…
生徒役が苦しむものの(←フリね?)、ミルグラムから「どのようなことが起きても我々が責任を持つから、きちんと実験を遂行しろ」と云われ、実験を続けていく教師役の40人…
驚いた事に、生徒役が苦痛に顔を歪めても(←フリだけど)、教師役の被験者は誰1人として、300ボルトに達する以前に実験を中止する事はなかったそうな



しかも40人中25人は、ショックが大き過ぎて生徒役が無反応になってるにも拘わらず(←フリではありますが)、最大上限の450ボルトまでスイッチを押し続けたんですと


怖いですよね?ヒトが如何に自分を過信してるかがわかります。
「決して自分は、そんな人間ぢゃない
」なぞとは思わず、常日頃から「人間だから、こうなる恐れがあるよな?気を付けよう
」と思う事が大事なんでしょうネ
日本人の英会話能力が低い理由や、SNSにどっぷりハマってる方の理由も、読めばわかります

皆さん、良かったら是非
