
『ありがとう、トニ・エルドマン』を観ました

カイエ・デュ・シネマ誌で2016年度のベストワンに選ばれたドイツ映画

批評家の方々から絶賛されまくっておりますが、内容は風変わりな父娘物語らしいっす

さて、如何なもんでしょうか…
行間を読ませようとする勇気がとてつもない、確かな良作。
目まぐるしく生きてる方々、また、目標が定まってるようで実は〈大局的に見た目標〉が定まってない方々(←自分自身も含めて)に、やんわりとした語り口で警鐘を鳴らす手腕に、ただただ脱帽。
突然お邪魔したお宅で、不機嫌な娘に向かって父が「最後は礼儀正しくしよう」と云うのが印象的でした。その時の歌にも感動。
程好いユーモアと、観客側を信じた語り口が、少し前に観た『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に通ずるところがあります

SNSに依存しているような方にこそ観て頂きたい作品です。
豊潤な味わいを、劇場の大画面でご堪能ください

ジャック・ニコルソンがリメイク権を買って、主演もするらしいけど…確かにアノ変わった親父さん、ジャックに合いそうだものネ

ところで、新宿武蔵野館…
リニューアルしたんですが、客席からロビー、そしてお手洗い(←シネマカリテと同じく、いい香り
)に到るまで、素晴らしい空間ですね


新宿と云う街自体が苦手な王ちゃんにとって、館内はオアシスです


