昨日は〈シネスイッチ銀座〉にて『パレードへようこそ』を観ました

1984年、サッチャー政権下のイギリス
閉鎖されようとする炭坑を支援しようと立ち上がったのは、その当時モロに差別されていたゲイの人々だった…と云う物語
今までも『ブラス!』に『リトル・ダンサー』など、炭坑を扱った名作はありましたが…さてさて、如何なもんでしょうか?
面白い
面白いけど…期待していた枠内と云うか想定内の面白さでしたので、それ以上のガツンと来るものは味わえませんでした
…とは云え〈おぞましいと思って大反対をしていた頑固な方が、そう思っていた対象の熱意にほだされ「ワシが間違っていたのかも知れん…」と、最後には対象に協力をしてハッピーエンド〉と云う王道の作りに加え、演出も俳優陣も見事だから、普通に見れば〈笑いあり涙あり〉で、確実に満足されると思います
…ってオイ、お前どっちやねん

ビル・ナイにイメルダ・スタウントンと云ったベテラン勢をはじめ、ゲイ役の面々に至るまで、役者さんが本当にいいです

ディスコでウェールズの方々のハートをわしづかみにするところや、ウェールズのおばさん達がロンドンではっちゃけるところなど、とてもいいの

また、ユーモア部分がいいよね

例えば、前半で〈LGSM〉のメンバーを募る時、余りの少なさに落胆した面々の…
「6人か…」
「5人より多いよ」
「でも7人より少ないワ」
と云ったやり取りとか…
メディアから「何故、炭坑を支援するんですか?」と質問されたゲイでLGSMのリーダーであるマークの答えが…
「彼らが炭坑で掘った石炭で電気を生み、その電気のお陰でゲイが朝まで踊れるから」
…だってさ
粋だよね
芸人は返しを〈ゲイ人〉から学ばないといけません
(←上手い
…いや、さほどぢゃないよ
)調理学校をサボってLGSMに加わっていたジョーの成長物語に、私は最も感動しました…
アレ、おかしいなァ…此処まで書いたら、出だしの感想よりも結構楽しんでた自分に気が付きました


てな訳で、笑いあり涙ありの物語を、劇場で御覧ください


